延床面積とは?計算方法・含まれない部分一覧・広さの目安をわかりやすく解説

延床面積とは?計算方法・含まれない部分一覧・広さの目安をわかりやすく解説」のアイキャッチ画像

目次

地域から新築一戸建てを探す

住まい探しを進めていると、「延床面積」「建築面積」「敷地面積」など、似たような言葉が次々と登場し、違いがよくわからない方も多いでしょう。

この記事では、延床面積の定義や計算方法をはじめ、建築面積・敷地面積との違いや、延床面積に含まれる部分・含まれない部分をわかりやすく解説します。さらに、容積率・建ぺい率との関係や税金・住宅ローン減税への影響、間取りを検討する際のポイントも紹介。延床面積について正しく理解し、理想の住まい選びに役立ててください。

1. 延床(のべゆか)面積とは?

1.1. 延床面積の定義

A:1階の床面積、B:2階の床面積、A+B=:延べ床面積=建物面積

延床面積(のべゆかめんせき)とは、建物の各階にある床面積をすべて合計した面積のことです。延べ面積(のべめんせき)と呼ばれることもあり、建築基準法などの法令上でも広く用いられています。

不動産広告や住宅カタログ、チラシなどでは、一般的に「建物面積」と表記されることが多く、実質的に同じ意味として扱われます。

例えば1階が100㎡、2階が50㎡の建物なら、延床面積は150㎡です。平屋は1階しかないため、1階の床面積がそのまま延床面積になります。地下がある建物では、地下部分の床面積も合計に含まれます。

ただし、バルコニーや吹き抜けなど、床面積として算入されない部分もあるため注意が必要です。また、ビルトインガレージのように、床面積には含まれるものの、一定の限度(延床面積の5分の1まで等)までは容積率の計算から除外できる特例もあります。

1.2. 延床面積の計算方法|壁芯計算(へきしんけいさん)とは?

延床面積(各階の床面積)を計算する際、基準となる壁の位置をどこにとるかによって面積の数値が変わります。住宅の建築においては、床面積は原則として壁芯計算によって算定されます。

壁芯計算による床面積算定の特徴は、以下のとおりです。

  • 壁や柱の中心線を基準に面積を算定する
  • 壁や柱の厚みの半分も床面積に含まれる

この壁芯計算のルールにより、間取り図やパンフレットに記載された面積と、実際に室内で体感する広さとの間にわずかなずれが生まれます。

一方、壁の内側を基準に測る方法を「内法(うちのり)計算」といい、壁の厚みが含まれないぶん面積は小さくなります。間取り図やパンフレットに記載された面積は壁芯計算によるものなので、実際に使える面積はやや小さくなる点を押さえておきましょう。

1.3. 坪数・㎡・畳数の換算早見表

不動産広告や住宅会社の資料では、㎡だけでなく坪や畳で広さが示されることもあります。基本の換算方法は以下のとおりです。

1坪=約3.3058㎡
1㎡=約0.3025坪
1坪=約2畳(簡易的な目安)
※不動産広告における1畳は1.62㎡以上が業界基準(不動産公正取引協議会の表示規約による)

以下に、住まい探しでよく登場する主要な面積(㎡・坪・畳)の換算早見表をまとめました。

㎡坪畳の目安
40㎡約12.1坪約24.7畳
60㎡約18.2坪約37.0畳
80㎡約24.2坪約49.4畳
100㎡約30.3坪約61.7畳
120㎡約36.3坪約74.1畳
150㎡約45.4坪約92.6畳
※畳数は「㎡÷1.62」で求めた目安です。実際の畳の大きさは地域や仕様によって異なります。

2. 延床面積と似ている面積に関する他の用語

住まいづくりや土地探しでは、延床面積以外にも「建築面積」「敷地面積」「施工面積」など似たような用語が多数登場します。まずは各用語の主な違いを一覧表で整理し、そのあと個別に詳しく解説します。

用語定義主な算定対象主に使われる場面
延床
面積
各階の床面積の合計屋内的用途に使う床建物の広さ・容積率
建築
面積
建物の水平投影面積建物を上から見た範囲建ぺい率
敷地
面積
土地の水平投影面積建物を建てる土地建ぺい率・容積率
施工
面積
施工会社が施工した範囲ポーチやバルコニーを含む場合がある坪単価・建築費

2.1. 建築面積との違い

建築面積とは、建物を真上から見たときの水平投影面積です。建坪と呼ばれることもあります。

一般的な住宅では、1階床面積に近い数値になることが多いものの、建築面積は単純に最も広い階の床面積を採用するわけではありません。軒・庇・柱・ピロティ・2階の張り出しなどによって、建築面積は延床面積の各階床面積とは異なる数値になります。

例えば2階が1階よりも張り出している設計の場合、その水平投影部分が建築面積に影響します。また、一定の長さを超える軒や庇も、建築面積に算入される場合があるため注意が必要です。

2.2. 敷地面積(土地面積)との違い

敷地面積とは、建物が建っている、またはこれから建物を建てる土地全体の面積です。土地を真上から見たときの面積を指すため、斜面や高低差がある場合は実際より小さい数値となることがあります。

敷地面積は、建ぺい率・容積率を計算する際の分母になる重要な数値です。セットバックが必要な土地では、セットバック部分は建ぺい率・容積率の計算上、敷地面積に算入できません。

また、登記簿に記載された面積と、実際に測量した面積が異なるケースもあります。旗竿地のような不整形地では、同じ敷地面積でも建物の配置や間取りが制限されることがある点も押さえておきましょう。

セットバックや旗竿地をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>セットバックとは?必要な理由や費用・計算方法|購入する際の注意点を解説
>>旗竿地とは?後悔する理由とメリット、住宅を購入するときの注意点を解説

2.3. 施工面積との違い

施工面積とは、実際に工事をした面積です。法律などによる基準はなく、対象となる範囲や算出方法は施工会社によって異なります。

ベランダやバルコニー、玄関ポーチなど、延床面積に含まれない部分も計上されるため、施工面積は延床面積より広くなるのが一般的です。坪単価を比較する際は、延床面積と施工面積のどちらを基準にしているかを必ず確認しましょう。

建坪をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。

>>建坪とは? 延べ床面積との違いや意味、計算方法・購入時に確認したいポイントを解説

3. 延床面積に含まれる部分

延床面積に含まれるのは、リビングや寝室などの居室だけではありません。キッチンや浴室・トイレ・洗面所などの水回りや廊下・階段などの移動空間、クローゼットなどの収納スペースも含まれます。

主な対象箇所を一覧表にまとめました。

部分床面積への算入
リビング・寝室・子ども部屋算入される
キッチン算入される
浴室・トイレ・洗面所算入される
廊下算入される
屋内階段原則として算入される
クローゼット・押入れ算入される
納戸居室の要件を満たさなくても算入される
ビルトインガレージ建物内部の車庫であるため、床面積に算入される
地下室原則として算入される

部屋として認識している居室だけでなく、廊下、階段、トイレ、浴室、納戸、クローゼットの中まで、建物内部のほとんどの床が延床面積としてカウントされます。

4. 延床面積に含まれない部分

住宅には、延床面積そのものにカウントされない部分と、床面積には算入されるが、容積率を計算する際には除外できる特例が適用される部分があります。これらをうまく活用することで、限られた敷地面積のなかでも広々と感じられる間取りを実現できます。

ここでは、それぞれの条件と注意点を詳しく解説します。

4.1. 玄関ポーチ・軒下・ひさし(庇)

国土交通省は、床面積の算定について「屋外部分とみなされる部分は、屋外観覧席を除き床面積に算入しない」と定めています。

ここでいう「屋外部分とみなされる部分」とは、周囲の相当部分が壁などで囲われておらず、居住・作業・物品の保管など屋内的用途に使われていない部分を指します。そのため、通行のために設けられ、屋外と一体になった一般的な玄関ポーチや軒下、庇の下の空間は、原則として床面積に算入されません。

軒下とは外壁よりも外側に突き出ている屋根部分、庇は窓やドアなどの開口部に設置される小型の屋根を指し、どちらも雨や日差しを避ける目的で設けられます。

4.2. ベランダ・バルコニー

ベランダとバルコニーの一般的な違いは、屋根の有無です。屋根のないものをバルコニー、屋根や庇などがあるものをベランダと呼びますが、どちらも一定の開放性があれば延床面積の対象外となります。

ただし、次のようなケースでは床面積に算入されるため注意が必要です。

  • 外壁からの奥行きが2mを超える場合、先端から2mを超えた部分は算入される
  • 壁や窓などで囲われ、屋内空間に近い場合は算入されることがある
  • 一定の開放性が必要で、「バルコニー」という名称だけで不算入になるわけではない

4.3. テラス・デッキ

建物の1階部分に設置される屋外スペースをテラスまたはデッキと呼びます。テラスは屋内より一段低い位置に、デッキは室内の床と同じ高さでつくられるのが一般的です。

屋根や手すり、外壁などで囲われていない完全な屋外スペースであれば、テラス・デッキは延床面積に含まれません。

一方、屋根・壁・建具などで囲われ、居住や物品の保管など屋内的用途に使える形状になっている場合は、床面積に算入されることがあります。

4.4. ロフト・屋根(小屋)裏収納

屋根裏部屋や屋根裏収納、ロフト部分は、以下の基準を満たしていれば延床面積の対象外となります。

  • 床面から高さ(天井高)が1.4m以下である
  • 水平投影面積は、設置する階の床面積の1/2未満である

ただし固定階段・はしごの扱いや実際の運用は自治体によって基準が異なり、追加の条件が設けられている場合もあります。
ロフト・屋根裏収納はあくまで収納用途を前提とした基準であり、常時使用する書斎や寝室、子どもの遊び場としての利用は推奨されていません。詳しい取り扱いは販売担当者や特定行政庁に確認しておくと安心です。

4.5. 吹き抜け

リビングの上部などを吹き抜けにする間取りは、開放感や採光性を高める手法として人気があります。

吹き抜け部分は、下階の床部分は通常どおり床面積に算入されますが、上階に床が設けられていない部分は、上階の床面積には算入されません。

4.6. 出窓

出窓とは、建物の壁より外側に張り出して設置された窓です。採光や通風を良くするほか、内側のスペースに観葉植物や小物を置けるといったメリットがあります。

出窓は、次の条件をすべて満たしていれば延床面積の対象外です。

  • 出窓の下端が床面から30cm以上ある
  • 外壁面からの出幅が50cm未満である
  • 見付面積(風を受ける部分の面積)の1/2以上が窓である

上記の条件を満たす出窓は床面積に算入されません。条件を満たさない場合や出窓部分の下に収納を設けるなど屋内的用途に利用できる形状の場合は、床面積に算入されることがあります。

4.7. 屋上・屋外階段

屋上は屋根や外壁で囲まれていない屋外スペースなので、延床面積の対象外です。ただし、屋上に壁や屋根で囲われた屋内的用途の空間を設けた場合は、その部分が床面積に算入されることがあります。

屋外に設置されている階段も、以下の条件を満たせば延床面積に含まれません。

  • 階段の周長の1/2以上が外気に有効に開放されている
  • 開放されている部分の高さが1.1m以上、かつ天井の高さの1/2以上である

5. 延床面積と容積率・建ぺい率の関係

建物の延床面積は、容積率の制限を受けます。建ぺい率と併せて、土地に対してどれくらいの規模の建物を建てられるかを左右する重要な指標です。

5.1. 容積率とは

容積率とは、敷地面積に対する延床面積の割合のことです。

容積率(%)=建物の延床面積÷敷地面積×100

例えば敷地面積100㎡、容積率200%の土地であれば、延床面積の上限は200㎡となります。

ただし、指定容積率いっぱいまで必ず建てられるわけではありません。前面道路の幅員や高さ制限などによって、実際に確保できる延床面積が計算上の上限より小さくなることがあります。セットバックが必要な土地では、セットバック部分が敷地面積から除かれるので注意が必要です。

5.2. 前面道路幅による容積率の制限

前面道路の幅員が12m未満の場合、次の2つのうち低いほうの数値が容積率の上限になります。

  • 都市計画で指定された容積率
  • 前面道路幅員から計算した容積率

前面道路幅員から容積率を計算する際の基本的な係数は以下のとおりです。

  • 住居系用途地域:道路幅員×0.4
  • その他の用途地域:道路幅員×0.6

例えば指定容積率200%の住居系用途地域で前面道路幅員が4mの場合、道路幅員から計算した容積率は4×0.4=1.6、つまり160%です。この場合、低いほうの160%が実際の容積率の上限となります。

なお、指定区域では異なる係数が適用される場合があるため、正確な数値は自治体への確認が必要です。

5.3. 建ぺい率とは

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積の割合です。

建ぺい率(%)=建築面積÷敷地面積×100

用途地域などに応じて、原則30~80%の範囲で指定されます。角地などでは10%緩和される場合があり、防火地域・準防火地域と建物の構造の組み合わせによってはさらに緩和されるケースもあります。

例えば敷地面積100㎡、建ぺい率60%の土地であれば、建築面積の上限は60㎡です。角地の緩和が適用されれば、建ぺい率は70%まで引き上げられ、建築面積の上限も70㎡まで広がります。

角地をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>角地のメリットやデメリットとは?人気の高い角地について詳しく解説

5.4. 用途地域・高さ制限も延床面積に影響する

用途地域によって、建ぺい率や容積率だけでなく、建てられる建物の用途、絶対高さ制限、道路斜線制限、北側斜線制限、隣地斜線制限、日影規制などが異なります。

容積率に余裕があっても、高さ制限や斜線制限によって、計算上の上限まで延床面積を確保できない場合があります。特に3階建てを検討する場合は、この点を早い段階で確認しておくと安心です。

3階建て住宅をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>3階建て住宅のメリット・デメリットは?後悔しないためのポイントも紹介

6. 延床面積はどれくらい必要?平均データと広さの目安

マイホームの延床面積は、どのくらいの広さが一般的なのでしょうか?
「2025年度 フラット35利用者調査」によると、全国および主要地域ごとの建売住宅・注文住宅・マンションの平均値は以下のとおりです。

 全体建売住宅注文住宅マンション
全国100.3㎡(約30.3坪)100.4㎡(約30.4坪)118.4㎡(約35.8坪)67.7㎡(約20.5坪)
首都圏92.3㎡(約27.9坪)97.4㎡(約29.5坪)121.6㎡(約36.8坪)66.0㎡(約20.0坪)
近畿圏99.2㎡(約30.0坪)101.4㎡(約30.7坪)117.5㎡(約35.5坪)68.0㎡(約20.6坪)
東海圏107.0㎡(約32.4坪)105.0㎡(約31.8坪)121.0㎡(約36.6坪)        63.8㎡(約19.3坪)
その他地域107.4㎡(約32.5坪)103.1㎡(約31.2坪)116.5㎡(約35.2坪)70.9㎡(約21.4坪)
参考:住宅金融支援機構「2025年度 フラット35利用者調査」

住宅全体の延床面積の全国平均は、100.3㎡(約30.3坪)です。人口が集中している首都圏は、全国平均をやや下回っており、その原因としては土地不足や地価の高騰などが考えられます。

また、住宅種別にみると、注文住宅>建売住宅>マンションの順に延床面積が広く、この傾向は全国共通です。

さらに、国土交通省の資料では世帯人数ごとに、住むのに適した広さの目安として居住面積水準がまとめられています。同資料によると、多様なライフスタイルに応じて、家族4人が豊かに暮らせる広さの基準は以下のとおりです。

都市地域の場合:95㎡(3~5歳児が1名いる場合85㎡)
郊外や都市部地域以外の場合:125㎡(3~5歳児が1名いる場合112.5㎡)

延床面積の目安がわからない場合は、上記の数値や基準を参考に必要な広さを検討すると良いでしょう。

参照:国土交通省「令和7年度 住宅経済関連データ」

7. 延床面積が建築費・税金・住宅ローン減税に与える影響

延床面積は、住宅の住み心地だけでなく、新築・購入時の初期費用や入居後のランニングコスト、さらには住宅ローン減税の節税額にも直結します。

ここでは、費用面や税制面で延床面積がどのように影響するのかをわかりやすく解説します。

7.1. 延床面積が広くなるほど建築費も増えやすい

延床面積が広くなると、必要な構造材・内装材・設備・施工量が増えるため、一般には建築費も高くなる傾向があります。

坪単価を目安にする際は、次の点に注意しましょう。

  • 「坪単価×延床面積」は建築費の目安にすぎない
  • 住宅会社によって延床面積を基準にする場合と、施工面積を基準にする場合がある
  • 坪単価に付帯工事・外構・設計料・諸費用・オプションが含まれないことがある
  • 面積が小さくなっても、キッチンや浴室などの設備費は大きく下がらない
  • 異なる住宅会社の坪単価だけを単純に比較しない

一軒家(一戸建て)の値段相場をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>新築一戸建てにかかる費用は?内訳やエリア別の相場、資金計画のポイントについて解説

7.2. 固定資産税への影響

延床面積が広くなると評価対象となる部分が増えるため、建物の固定資産税も高くなる傾向があります。ただし、固定資産税の額は延床面積だけで決まるわけではなく、以下のようなさまざまな要素が総合的に評価されます。

  • 構造(木造、軽量鉄骨造、鉄筋コンクリート造など)
  • 仕上げ材の種類・グレード(外壁材、屋根材、内装クロス・床材など)
  • 設備の種類・グレード(全館空調、ソーラーパネル、床暖房、システムキッチンなど)
  • 築年数(経年減価補正)
  • 新築住宅の税額軽減措置(適用条件)

固定資産税の詳細な計算方法や軽減措置をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>一戸建ての固定資産税はいくら?計算式や軽減措置、シミュレーションも紹介

7.3. 不動産取得税への影響

不動産取得税は、土地や住宅などの不動産を取得した際に一度だけ課される税金です。税額は固定資産税評価額をもとに計算されるため、一般的には延床面積が広いほど建物の評価額も高くなり、税額が増える傾向があります。

ただし、新築住宅には不動産取得税を軽減する特例があります。一定の条件を満たすと、建物の課税標準額から1,200万円(長期優良住宅は1,300万円)を控除できます。

この軽減措置を受けるには、住宅の床面積が40㎡以上240㎡以下であることが条件です。なお、この床面積要件は2026(令和8)年4月1日以降に取得した住宅に適用されるもので、それ以前に取得した住宅には従来の要件(原則50㎡以上)が適用されます。要件は地域によって異なる場合があるため、詳しくは物件所在地の都道府県税事務所にご確認ください。

一戸建てを購入・建築する際は、軽減措置の対象となるよう、床面積が40㎡以上240㎡以下に収まっているか確認しておくと安心です。

建売住宅の購入にかかる費用をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>建売住宅とは?後悔しない選び方やメリット・注意点まで徹底解説

参考:国土交通省「認定長期優良住宅を取得したときに利用できる減税制度(不動産取得税)」
東京都主税局「不動産取得税 不動産取得税の軽減制度に係るQ&A(非課税・住宅の軽減制度等)」

7.4. 住宅ローン減税には床面積の要件がある

2026(令和8)年~2030(令和12)年までに入居する場合、住宅ローン減税を適用するための床面積要件は、40㎡以上です。ただし、次のいずれかに該当する場合は50㎡以上が必要になります。

  • 合計所得金額が1,000万円を超える場合
  • 子育て世帯・若者夫婦世帯向けの借入限度額の上乗せ措置を利用する場合

このほか以下の点も併せて確認しておきましょう。

  • 床面積は登記簿上の面積で判定する
  • 床面積の2分の1以上を自己居住用に使用する必要がある
  • 所得・住宅性能・入居年などの要件がある
  • 2026年以降に入居する新築住宅は、原則として省エネ基準への適合が必要
  • 制度改正の可能性があるため、契約・入居前に最新情報を確認する

住宅ローン減税をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>住宅ローン控除(減税)はいつまで?条件や税制改正の内容|2026年以降の情報も解説

参考:国土交通省「住宅ローン減税等の住宅取得等促進策に係る所要の措置」

8. 延床面積を無駄にしない間取りでチェックしたいポイント

同じ延床面積の住宅でも、間取りの工夫次第で実際に体感する広さや使い勝手は大きく変わります。ここでは、見学や図面確認の際にチェックしたいポイントを紹介します。

8.1. 廊下やホールに面積を使いすぎていないか確認する

同じ延床面積でも、廊下やホールが長いと居室や収納に使える面積が少なくなります。間取り図を見て、玄関からLDK・洗面所・各居室までの動線を確認しましょう。

廊下が少ないことだけでなく、家族がすれ違える幅や来客時の動線も見ておく必要があります。リビングを通らないと洗面所やトイレへ行けないなど、生活上の不便がないかも併せて確認してください。

建売住宅を見学する際の注意点や選び方をさらに詳しく知りたい方は、以下のコラムも参考にしてください。
>>建売住宅を見学する際の注意点・ポイントは?当日のチェックリストもご紹介
>>建売住宅の選び方で賢い視点は?チェックポイントや注意点を紹介

8.2. 家具を置いても十分な居住スペースと動線が残るか確認する

「LDK16畳」などの表示だけで広さを判断するのは禁物です。ソファ・ダイニングテーブル・テレビ台を置いた状態を想定して間取りを見ましょう。

柱や壁、ドアの開閉範囲によって家具を置ける場所が限られることもあります。メジャーと間取り図を使い、家具設置後に通路幅を確保できるかどうかを確認してください。モデルハウスで家具が置かれている場合は、その家具のサイズも確認しておくと参考になります。

8.3. 収納の広さ・位置・使いやすさを確認する

延床面積に対して十分な収納量があるかを確認しましょう。戸建て住宅の適切な収納面積の割合は、一般に延床面積の10〜15%程度が目安といわれます。

収納スペースが不足していると、あふれた物を置くために居室内にチェストやラックなどの家具を買い足すことになり、結果として部屋が表示面積以上に狭くなってしまいます。

各居室だけでなく、玄関・洗面所・キッチン周辺の収納も見ておく必要があります。奥行きや棚の位置が、収納する物に合っているかも重要なポイントです。収納扉を開けたときに家具や通路と干渉しないかも確認してください。

8.4. 家事・洗濯・帰宅動線が暮らし方に合っているか確認する

キッチン・洗面所・浴室の移動距離や洗濯機から物干し場までの動線は、日々の家事負担に直結します。買い物後に玄関からキッチンへ荷物を運びやすいか、玄関付近にコートや荷物を置けるかも確認しましょう。

朝の時間帯に洗面所・トイレ・階段周辺が混雑しないかも重要です。家族の生活時間を想定しながら、実際に室内を歩いて動線を確認してみてください。

8.5. 採光や視線の抜けによって広く感じられるか確認する

同じ延床面積でも、窓の位置や日当たりによって開放感は大きく異なります。隣家との距離や窓の外にある建物も確認しておきましょう。リビングから庭やバルコニーへ視線が抜けるかどうかも、広さの体感に影響します。

高い天井や吹き抜けがある場合は、実際に広く感じられるかを確認してください。開放感だけでなく、冷暖房効率や音、においへの影響も併せて見ておくと安心です。朝・昼・夕方で日当たりが変わる可能性も考慮しておきましょう。

8.6. バルコニーや庭を室内と一体的に使えるか確認する

リビングの床とバルコニーやウッドデッキの高さを揃えたり、大きなテラス窓でつないだりする間取りは、屋根・屋外空間を第2のリビングとして室内と一体的に見せることができます。しかし、バルコニーやデッキがあるだけで広く使えると判断するのは早計です。

リビングに面した庭やバルコニーが、視覚的な広がりにつながっているかを確認しましょう。窓の段差や開口幅も見ておく必要があります。

洗濯物を干す場所として使いやすいか、隣家や道路からの視線が気にならないかも重要なチェックポイントです。日当たり・防犯性・メンテナンス性も併せて確認してください。

8.7. 将来の家族構成の変化に対応できる間取りか確認する

マイホームは数十年という長い年月を過ごす場所です。現在の家族人数だけでなく、子どもの成長や独立後の暮らしも想定しておきましょう。続き間や引き戸によって空間の使い方を変えられるかどうかも重要なポイントです。

1室を寝室・子ども部屋・在宅勤務スペースなどに転用できるかも確認しておくと安心です。階段の位置や1階の居室配置が、将来の生活に合うかも見ておきましょう。壁を新設する前提ではなく、購入時の間取りのままで柔軟に使えるかという視点で検討してください。

9. 延床面積を踏まえた住まい選びのポイント

住まいの広さ(延床面積)を検討する際に、押さえておきたい主なポイントは以下のとおりです。

  • 家族の人数
  • 生活スタイル
  • 予算

9.1. 家族の人数

「延床面積はどれくらい必要?平均データと広さの目安」 でも説明したように、必要な延床面積は家族構成によって変わってきます。

そのため住まいの広さ(延床面積)を検討する際には、「子どもは何人欲しいか」「親と同居する予定はあるか」など、将来的なライフプランを十分に考慮することが重要です。

9.2. 生活スタイル

家づくりに対する希望条件や生活スタイルは家庭ごとに異なります。

そのため「部屋数はたくさんほしい」「リビングや収納スペースは広くしたい」など、家族の希望や生活動線を反映させることも重要です。平均的な数値や一般的な基準に縛られすぎず、家族の暮らしに合ったマイホームを計画しましょう。

9.3. 予算

家づくりでは、プラン内容と予算のバランスを考えることも重要です。どんなに理想の家を建てても、ローンや維持費による負担が大きいと、経済的な余裕がなくなり、マイホームでの暮らしを楽しめなくなってしまいます。

延床面積は、建物の本体価格に直結する要素です。また、初期費用だけでなく、固定資産税や光熱費などのランニングコストにも影響します。

そのため住まいのプランを考える際は、費用との兼ね合いも考慮して延床面積を決定する必要があります。

10. 延床面積と間取りを比較して、暮らしに合う住まいをリーブルガーデンで見つけよう

延床面積は、住まいの広さを示す基本的な指標であり、暮らしやすさや建築コスト、税金、住宅ローン減税の要件にまで関わってきます。含まれる部分・含まれない部分の違いや容積率・建ぺい率との関係を理解したうえで、家族構成やライフスタイル、予算とのバランスを考えて最適な広さを検討しましょう。

マイホームの購入を検討している方は、一建設が贈る一戸建て分譲住宅の総合ブランド「リーブルガーデン」の住まいがおすすめです。地域環境や土地の条件に合わせた多彩なプランをご用意しておりますので、選択肢の一つとしてぜひご検討ください。

>>リーブルガーデン|一建設の新築一戸建て(分譲住宅・建売)
>>リーブルガーデンサーチで物件を検索してみる

※記事の内容は2026年8月現在の情報に基づいています。制度や法律は今後変更・廃止される可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。

リーブルガーデンサーチで
物件を探す

ご自宅の
売却・引越し(住み替え)も
一建設にお任せ

一建設の『ラクいえ売却』

住み替えによる不安を無くすために生まれた、一建設の『ラクいえ売却』。
住まいが売れるタイミングと新しい住まいが見つかるタイミングを合わせる必要がなく、愛着のある住まいが高く売れるまで交渉する手間もありません。
ダブルローンをはじめとする自宅売却のお悩みを解消します。

  • 売却後も1年間賃料無料で住み続けられるからゆとりをもった住み替えが可能
  • 引越し費用を最大50万円一建設が負担で手厚くサポート
  • 新生活に嬉しいキャッシュバック制度あり
  • 一建設の取り扱い物件以外も売却可能

よく読まれている人気記事

関連記事

新着記事

「24時間換気システムとは?種類と違い、メリット・デメリット、お手入れ方法を解説」のアイキャッチ画像

新築 住宅 一戸建て 建売住宅 マイホーム

24時間換気システムとは?種類と違い、メリット・デメリット、お手入れ方法を解説

24時間換気システムは、住宅全体の空気を継続的に入れ替える設備です。第1種・第2種・第3種換気の違い、常時運転が必要な理由、メリット・デメリット、電気代の目安を解説します。給気口やフィルターのお手入れ方法、寒さや音への対処法、住宅見学時に確認したいポイントも紹介します。

「建築条件付き土地とは?やめたほうがいい?建売住宅との違いやメリット・デメリット、購入前の注意点を解説」のアイキャッチ画像

住宅 建売住宅 マイホーム

建築条件付き土地とは?やめたほうがいい?建売住宅との違いやメリット・デメリット、購入前の注意点を解説

建築条件付き土地とは、指定の建築会社と期間内に請負契約を結ぶ条件が付いた土地のことです。建売住宅・注文住宅との違いやメリット・デメリット、やめたほうがいいといわれる理由、購入前の注意点を詳しく解説します。

新着・値下げ通知

気になるエリアの新着物件・価格改定をお知らせ

【無料】会員登録する

リーブルガーデンサーチ
会員募集中

物件の「今」をいち早くメールで
受け取れます!

無料で会員登録する