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一軒家の賃貸はやめた方がいい?デメリット・理由や後悔を避ける方法を紹介

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目次

賃貸といえばアパートやマンションが主流ですが、なかには一軒家の賃貸もあります。しかし、一軒家の賃貸はやめた方がいいといわれることもあります。

この記事では「一軒家の賃貸はやめた方がいい」とされる理由をさまざまな角度から解説するとともに、一軒家の賃貸のメリットや、向いている方・向いていない方の特徴も解説します。

1. 一軒家の賃貸はやめた方がいい理由・デメリットは?

一軒家の賃貸は部屋探しの段階からアパートやマンションに比べて不利な点が多く、避けた方がいいとされることがあります。そのおもな理由とデメリットを解説します。

1.1. 部屋探し

1.1.1. 戸建ては賃貸の募集が少ない

そもそも戸建ては持ち家がメインであり、賃貸物件自体が多くありません。大手の物件検索サイトでも、アパートやマンションに比べて戸建ての賃貸の物件数は限られています。自力で物件を探すのは大変なため、一軒家の賃貸の取り扱い実績が豊富な不動産会社に依頼するのがおすすめです。

1.1.2. 希望物件が見つかりにくい

物件数が少なければ、希望に見合う物件も当然見つかりにくくなります。希望ばかりを優先して選り好みをしていると、プロの不動産会社でも探すのに時間がかかってしまうかもしれません。そのためある程度の妥協も必要になるでしょう。

1.1.3. 新築や築浅の物件は少ない

一軒家は持ち家として建てられるケースがほとんどであり、最初から賃貸を目的にした新築戸建ては多くありません。大家さんの事情や売却などで空き家になった一軒家が賃貸物件となることが多く、築年数は比較的古めです。新築や築浅の物件にこだわると、ますます物件探しに苦労してしまうでしょう。

1.1.4. 家賃設定が高め

一戸建て賃貸は、同じエリアのアパートやマンションに比べて家賃の設定が高めです。理由としては、戸建ての賃貸は希少性が高いため、相場より高い家賃でも借り手がつきやすいことが挙げられます。

また、大家さんの自宅を賃貸するケースでは、毎月の住宅ローン返済額よりも家賃が高く設定されることがほとんどです。この場合は、自分でマイホームを購入して住宅ローンを返済する方がお得になる可能性もあります。物件の質に家賃が見合っているかどうか、十分に考えたうえで契約しましょう。

1.1.5. 初期費用が高額になる

アパートやマンションでは、敷金・礼金はそれぞれ1ヵ月分が一般的で、ゼロという物件も少なくありません。しかし、一軒家の賃貸物件ではほとんどが2ヵ月分以上の設定になっています。希少価値が高いため初期費用が膨らんでも借り手がつきやすいこと、小さな子どもやペットを連れた入居者も多く退去費用を高めに見積もる必要があることなどが理由として挙げられます。

そのため、「敷金・礼金なし」の物件に絞ると極端に選択肢が減ってしまい、希望の物件に出会える確率がさらに下がってしまいます。

1.1.6. 定期借家での契約が多い

アパートやマンションと異なり、一軒家の賃貸は長期間住むのに不向きです。

賃貸借契約には、申し入れがなければ自動更新される「普通借家契約」と、期間満了で終了し更新できない「定期借家契約」の2つがあります。アパートやマンションの賃貸借契約は通常普通借家ですが、一軒家の賃貸では大家さんが不在の間のみ貸し出すケースも多く、定期借家の物件が大半です。継続して住みたいと考えても、再契約を断られれば、ほかの物件へ引っ越さなければなりません。

1.1.7. 駅から離れている

都市部になればなるほど駅前は地価が高く、戸建てを建てるのが難しくなります。多くの場合、戸建ては駅から離れた郊外住宅地に建てられており、駅近のアパートやマンションに比べると利便性は劣ります。仮に駅近の一軒家賃貸があっても、同じような駅距離にあるアパート・マンションに比べて家賃が高く、一般的な収入の方にはなかなか手が出ないかもしれません。

駅近で利便性の高い賃貸に住みたい方は、一軒家賃貸よりも通常のアパートやマンションを探した方が得策です。

1.1.8. 入居審査を通過しないといけない

アパートやマンションと同じように、一軒家賃貸も入居審査を通過しないと借りられません。しかし、一軒家賃貸の入居審査はアパート・マンションより厳しい傾向にあります。なぜなら、一軒家賃貸の多くは大家さんが不在の間に貸し出すものであり、ゆくゆくは再び大家さんが使うことを想定しているからです。「変な使い方をしないかどうか」を家族構成などから判断するため、たとえ家賃負担能力があっても借りられるとは限りません。

1.1.9. 設備がマンションと比べて不便

一軒家賃貸は共用部がないため、マンションに比べると設備面で見劣りします。近年マンションでは当たり前になってきている宅配ボックスがなかったり、エアコンや照明が設置されていなかったりするケースも多いのが実情です。新たに設置する場合は入居者の自己負担でそろえる必要があります。おまけに退去時は設置したものを撤去しなければならず、その際の費用も入居者負担となります。

1.1.10. 原状回復費用がかかる

一軒家に限らず賃貸物件では、経年劣化によるものを除き、入居中に生じた汚れや傷の原状回復費用に関して入居者負担が求められます。一軒家は面積が広いため原状回復の対象になる範囲も多く、費用が高額になりがちです。最初に預けた敷金でまかない切れないと、あとから追加請求されることもあります。

1.1.11. 大家さんの個人物件がほとんど

一軒家賃貸はアパートやマンションと違い、管理会社を使わず大家さんが直接管理しているケースがほとんどです。大家さんが遠方に住んでいるなどの場合はすぐに連絡が取りづらく、物件をめぐってトラブルがあっても大家さんがなかなかつかまらないなど、解決までに時間を要する場合もあります。

1.2. 設備

1.2.1. 庭や建物のメンテナンスが手間

賃貸とはいえ、必要なメンテナンスは持ち家とそれほど変わりません。日常的な建物のメンテナンスに加え、庭があれば草むしりや落ち葉の処理なども自分でおこなう必要があります。アパートやマンションに比べてメンテナンスをしなければならない箇所が多く、手間がかかります。

1.2.2. 古い木造戸建ては光熱費が高額になる傾向がある

一軒家はマンションに比べて気密性が低い傾向にあり、どうしても外気温の影響を受けやすくなります。特に築古の木造戸建ての場合、断熱性能も劣るため、夏は暑く、冬は寒くなりがち。エアコンを使用する機会が増えるため夏や冬の光熱費が高くなります。

1.2.3. 防犯性が低い

一軒家は窓などの開口部が多く、オートロックや防犯カメラが完備されているマンションに比べ防犯性に劣ると考えられます。特に賃貸に出されている一軒家は築年数が古いため防犯性がいっそう低く、不審者に狙われるリスクが高まります。

1.2.4. 虫が出やすい

築古の一軒家は1階にキッチンやリビングダイニングがあるケースが大半で、虫が繁殖しやすい環境がそろっています。庭や生垣があると、そこで発生した虫が室内に入ってくることも少なくありません。さらに、床下や柱がボロボロになっている場合、シロアリによる食害が発生している可能性もあります。

1.2.5. 掃除する場所が多い

一軒家は面積が広いうえ、2階建てだと階段の上り下りも発生します。掃除をしなければいけない箇所も多く手間がかかります。ただし、面倒だからといって掃除を怠っていると虫の発生につながる恐れもあります。

1.2.6. ゴミ捨て場が遠い

一軒家はゴミ捨てが大変です。アパートやマンションは住民専用のゴミ捨て場にゴミを出せますが、一軒家では近所のゴミ集積所まで毎回持っていかなければなりません。マンションでは24時間ゴミ出しできる物件も多い一方、一軒家ではゴミ回収当日の決められた時間までに出すことが求められます。衛生上、前もって出すのは禁止されるため、ゴミの出し忘れも起こるでしょう。

1.2.7. 災害時のリスクが大きい

築年数の古い木造の一軒家賃貸は、耐震性や耐火性に不安がある物件も多いのが実情です。大地震などの災害が発生した場合、住まいが倒壊して下敷きになったり、建物が損壊して住めなくなったりするリスクがあります。

1.2.8. 階段の上り下りが不便

一軒家賃貸は2階建ての物件が多く、日常的に階段の上り下りが発生します。築古物件では階段の角度が急で、上り下りがより面倒になるでしょう。急いでいるときや夜間に上り下りをすると、転倒・転落により大ケガを負う危険性もあるため、十分な注意が必要です。

1.3. 人付き合い

1.3.1. 近所付き合いがある

アパートやマンションは周りも賃貸で住んでいる方が多く、一定期間で住民が入れ替わります。そのため、基本的にほかの住民とはあいさつする程度の付き合いでしょう。

一方、一軒家賃貸の周辺には持ち家で長く住んでいる住民も多く、住民同士の付き合いが活発な傾向にあります。賃貸で住んでいるとはいえ、一定の近所付き合いは必要。こうした付き合いを面倒に感じる方は、アパートやマンションを選んだ方がいいでしょう。

1.3.2. 自治会や町内会への参加をすすめられる

一軒家の多い地域では、今も自治会や町内会の活動が盛んなケースがあります。自治会や町内会への参加は本来任意ですが、地域によっては半強制的に参加させられることもあるでしょう。地域のつながりに加わりたくない方は、一軒家には向いていないかもしれません。

1.3.3. 営業が来やすい

一軒家は玄関が直接外に面しているので、マンションのように訪問者を門前払いできません。営業や訪問販売、宗教の勧誘など、望んでいない訪問者もインターホンを押してきます。毎回断らなければならず、面倒に感じる方もいるでしょう。

1.3.4. ゴミ出しに関してルールが設けられていることが多い

一軒家はゴミ集積場にゴミを出しに行かなければならないとご紹介しましたが、集積場は使用する住民による当番制で管理しているケースもあります。賃貸でも、集積場を利用する限りはゴミ当番に協力しなければなりません。また、ゴミ出しの方法など、地域ごとのルールが定められていることもあります。

2. 一軒家の賃貸に住むメリット

「やめた方がいい」といわれることもありデメリットが目立つ一軒家賃貸ですが、マンションやアパートにはないメリットもたくさんあります。ここでは8つのメリットをご紹介します。

2.1. 部屋が広く快適に過ごせる

何といっても、マンションやアパートに比べて生活スペースが広い点が一軒家賃貸の大きなメリットです。空間が広ければ、家具や家電なども好きなものを置けます。空間にゆとりがあると心にもゆとりが生まれ、日々を快適に過ごせるでしょう。

2.2. ペットを飼いやすい

マンションでもペット可の物件はありますが、鳴き声が周辺住民の迷惑にならないよう、飼える動物の種類や数などに制限があるのが一般的です。一方、一軒家賃貸ではペットに関する制限が比較的緩やかなことが多く、ペットを飼いやすい環境が整っています。

2.3. 敷地内に駐車場を所有できる

物件によりますが、一軒家賃貸は駐車場付きの場合も多くあります。敷地内の駐車場であれば大半が無料で利用可能で、一般的に駐車場代が別料金のアパート・マンションに比べて月々の固定費を抑えられます。駐車場からすぐ家に入れるので、かさばるものや重い荷物を出し入れするのにも便利です。

2.4. 固定資産税が不要

持ち家だと土地・建物それぞれに固定資産税がかかりますが、一軒家賃貸の所有者は大家さんであり、納税義務者も当然大家さんです。固定資産税の手続きや納付を一切しなくても一軒家に住むメリットが得られます。

2.5. 静かな環境で暮らしやすい

一軒家賃貸のデメリットとして駅から離れた立地の物件が多いことがありますが、裏を返せば、中心部の喧騒から離れた閑静な住宅街に住めるメリットがあるともいえます。最近はリモートワーク中心でほとんど通勤しない方も増えており、駅から遠くても問題ないのであれば、むしろ静かで暮らしやすく感じるかもしれません。

2.6. 庭付きの物件が多い

一軒家賃貸には庭が付いていることも多く、手軽にガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方におすすめです。ほかにも、小さな子どもやペットの遊び場、ヨガや体操、おうちキャンプなど、幅広い使い方ができます。

2.7. 気軽に一軒家に住むことができる

通常、一軒家に住むとなると、人生最大の買い物ともいわれるマイホームを購入しなければなりません。それは大きな決断であり、なかなか一歩を踏み出せない方もいることでしょう。その点、一軒家賃貸なら、アパートやマンションのように家賃を支払うだけで気軽に一軒家ライフを満喫できます。気に入らなければ数年以内に引っ越すことも可能であり、将来にいろんな選択肢を残せる点もメリットです。

2.8. 騒音やプライバシーによるトラブルが少ない

上下左右にほかの方が住んでいるアパート・マンションと異なり、一軒家は隣の家と一定の距離があります。そのため、ほかの住民の生活音にストレスを感じたり、反対に子どもの走り回る音や楽器の演奏音などで周囲に迷惑をかけたりする心配も軽減されます。音によるストレスやプライバシーの問題で悩んでいるなら、一軒家賃貸を検討する価値はあるでしょう。

3. 一軒家の賃貸はどのような方に向いている?

ここまで解説したメリット・デメリットを踏まえながら、一軒家賃貸はどのような方に向いているのか、その特徴を見てみましょう。

3.1. ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方

一軒家の賃貸には庭付きの物件が多いため、庭を活用してガーデニングや家庭菜園を楽しみたい方に向いています。逆に、庭が広いほどメンテナンスの手間がかかるため、庭いじりを楽しんでできる方でないと庭付きの一軒家賃貸は適さないかもしれません。

3.2. 小さい子どもがいる方

マンション住まいで小さな子どもがいると、走り回る足音が下階に響いたり、大きな声が近隣の住戸に伝わったりして、ほかの住民に迷惑をかけてしまう恐れがあります。迷惑をかけないようにと常に気にしながら生活するのは、親にとっても子どもにとってもストレスがかかるでしょう。

その点、一軒家の賃貸なら子どもが走り回っても大声を出しても気にする必要がなく、ストレスフリーでのびのびとした子育てが可能です。

3.3. 気軽に一軒家に住んでみたい方

一軒家は持ち家が前提となるため、住んでから「やっぱりアパートやマンションのほうがいい」と思っても、住み替えるのは容易ではありません。その点、賃貸なら、気に入らなければほかの物件に引っ越せます。お試しで一軒家に住んでみたい方や気軽に一軒家に住んでみたい方におすすめです。

3.4. ペットを飼う予定の方

一軒家賃貸は、すでにペットを飼っている方や今後ペットを飼う予定がある方にも適しています。「ペット可」のマンションでも、飼育できる動物の種類や数には制限があるケースが大半です。一方、一軒家賃貸であればそうした制限をほとんど気にする必要がありません。

なお、一軒家賃貸であっても大家さんの意向によりペット不可のケースもあるため、ペット飼育の予定がある方は事前に確認しておきましょう。

3.5. 駐車場を所有したい方

家の近くに駐車場がほしい方も一軒家賃貸に向いています。一軒家賃貸の多くは敷地内に駐車場があるため、わざわざ近隣の月極駐車場を借りる必要がありません。また、ほとんどの場合は駐車場代が家賃に含まれているため、毎月の駐車場代を支払わなくてもいい点もメリットです。

3.6. 静かな環境で生活したい方

土地の広い一軒家賃貸は駅から離れた閑静な住宅街に立っていることが多く、静かな環境で生活したい方に向いています。一定の人口がある住宅街であれば、近くにスーパーやコンビニ、学校などが整備されていることも少なくないため、生活利便性も高いでしょう。

3.7. 生活時間が不規則な方

毎日夜遅くに帰宅する、宿直がある、深夜シフトの仕事に就いているなど、生活時間が不規則な方も一軒家賃貸を検討するといいかもしれません。アパートやマンションだと、周囲が気になって深夜の活動などがはばかられるケースもあります。しかし、一軒家賃貸なら生活音を気にする必要がないため、生活サイクルがイレギュラーでも気兼ねなく暮らせるでしょう。

4. 一軒家の賃貸が向いていない方

次のような特徴に当てはまる方は、一軒家ではなくアパートやマンションの賃貸を探すことをおすすめします。

4.1. 費用を抑えたい方

住居費を少しでも抑えたいと考えている方には、一軒家の賃貸は向いていません。一軒家賃貸は敷金・礼金などの初期費用が高いことに加え、希少性の高さや物件の広さから、月々の家賃も相場より高めに設定されています。

4.2. 手間を増やしたくない方

一軒家賃貸に住む場合は適度な近所付き合いが求められ、自治会活動やゴミ捨て場当番など地域の役割を果たさなければならないケースもあります。また、建物や庭のメンテナンスも必要なので、アパート・マンションに比べると手間がかかります。上記のような手間を増やしたくない方も一軒家賃貸には不向きです。

4.3. 一人暮らしの方

一軒家の多くは、ファミリーや夫婦で暮らすことを前提とした広さ・間取りです。一人暮らしにとっては家賃が高く、部屋数や面積も必要以上となる可能性が高いでしょう。広いほど日々の掃除も大変になるので、単身の場合はアパートやマンションをおすすめします。

4.4. 新築や築浅の物件に住みたい方

多くの一軒家賃貸は、大家さんが何かしらの事情で住まなくなったなどの理由で貸し出されています。そのため築古物件が多いのが実情です。新築や築浅の物件にこだわるなら、アパートやマンションの方が見つかりやすいでしょう。

4.5. 自分のタイミングでゴミ出ししたい方

一軒家賃貸では地域のルールに従ってゴミ出しするのが基本。自分のタイミングで好きにゴミを出していいわけではありません。生活リズムが不規則で朝の決められた時間にゴミを出すのが難しいなど、自分のタイミングでのゴミ出しを希望する方は、24時間ゴミを出せるマンションを探すのがおすすめです。

5. 一軒家の賃貸を探すときに注意すること

一軒家の賃貸を探すにあたっては、特有の注意点がいくつかあります。順番に見ていきましょう。

5.1. 管理体制を確認しておく

一軒家賃貸の物件は、管理主体が誰かによって管理の質が大きく異なります。一軒家賃貸でよくあるのは、大家さん自身が管理しているパターン。この場合、大家さんが遠方に住んでいるとスピーディーな対応が難しい場合があります。プロの管理会社に管理を委託している物件を選んだ方が、いざというときも安心です。

5.2. 契約形態を確認しておく

大家さんが空けている期間だけ貸し出している一軒家賃貸では、大家さんが戻ってきたら住めるよう、期間満了で契約が終了する定期借家契約としている物件が多くあります。定期借家契約だと、契約終了時に大家さんに再契約の意思がなければ、すぐに退去しなければなりません。長く住み続ける前提なら、契約更新を原則とする普通借家契約の物件かどうか事前に確認しておきましょう。

5.3. 水道・光熱費などランニングコストも考慮する

一軒家賃貸は面積が広く、設備も持ち家仕様でグレードが高いことが多いため、アパートやマンションに比べて水光熱費やインターネットの通信費などが高くなりやすい点に注意が必要です。物件の予算は、月々の家賃に加えランニングコストも考慮に入れて検討することをおすすめします。

5.4. 希望時期に引っ越しができない場合がある

一軒家賃貸は物件数が少なく、一般的な賃貸と比較して募集数自体が多くありません。引っ越したい時期の直前に探し始めたのでは、希望に合う物件がなかなか見つからず、予定時期までに引っ越しが間に合わないリスクがあります。少なくとも引っ越し希望時期の2ヵ月前までには物件探しをスタートしたいところです。

5.5. 連帯保証人が必要な場合がある

一軒家賃貸は入居審査が厳しめの傾向にあります。そのため、一般的な家賃保証会社による保証に加え、連帯保証人が必要になるケースも少なくありません。

5.6. デメリットよりメリットの方が多いか考える

この記事では一軒家賃貸のメリット・デメリットをお伝えしていますが、何をメリット・デメリットと感じるかは住む方によって異なります。自分にとってデメリットを上回るメリットがあるかをよく考えましょう。

5.7. 引っ越す理由を明確にしておく

入居審査が厳しい一軒家賃貸では、「なぜこの物件を選んだのか」が重視されます。具体的には、居住予定人数や勤務先の場所など、物件の間取りや立地と比較しておかしなところがないかといった点です。こうした点を確認されたときにすぐ答えられるよう、引っ越す理由を明確にしておきましょう。

6. 一軒家の賃貸と持ち家を比較してみよう

一軒家賃貸を検討する際には、同じ一軒家で持ち家を購入する場合との比較も重要です。長く住み続けることを前提とするなら、持ち家の方がお得な可能性もあります。

一軒家賃貸は一般的に家賃が高く、毎月の家賃支払いを数十年続けるだけでまとまった金額になります。ただし、お試しで短期間住みたい場合や、今後引っ越しを検討している場合などは、一軒家賃貸を選んだ方が適しているケースもあります。今後のライフプランや住まいに対するスタンスに合わせ、賃貸がいいのか持ち家がいいのか、十分な検討が必要です。

以下の記事では、持ち家と賃貸のどちらがお得か、シミュレーションで比較しています。ぜひ併せてご覧ください。
>>持ち家と賃貸、どっちがお得なの?メリット・デメリットや生涯コストを比較しよう

7. 一軒家の賃貸に関するQ&A

最後に、一軒家賃貸に関してよくある質問にお答えします。

7.1. 一軒家の賃貸でよくあるトラブルは?

一軒家賃貸で起こりがちなのが次のようなトラブルです。

  • 入居申し込みの撤回を断られてしまう
  • 入居してから設備の不具合に気付く
  • 地域のルールなどをめぐって近隣住民とトラブルになる
  • 退去時に請求された原状回復費用が高すぎる

上記のトラブルを防ぐには、申し込みや契約の段階で契約内容、物件状況、周辺環境をしっかりと確認しておく必要があります。それでもトラブルが発生したときは、真っ先に不動産会社や管理会社に相談しましょう。

7.2. 一生賃貸に住むのはどうなの?

一生賃貸に住むことには次のようなメリット・デメリットがあります。

<メリット>

  • 気軽に住み替えができる
  • 税金やメンテナンス費用の負担が軽い
  • 住宅ローンを組む必要がない
  • ライフステージの変化に応じて住宅を選べる

<デメリット>

  • 最期まで家賃を支払い続けなければならない
  • リフォームの自由度が低い
  • どれだけ費用をかけても資産にならない
  • 物件数が限られる
  • 高齢になると入居のハードルが上がる

気軽さや柔軟性を求めるなら一生賃貸も悪くありませんが、長く住み続けるなら持ち家を取得するのもおすすめです。

一生賃貸のメリット・デメリットや持ち家との比較は以下の記事で詳しく解説しています。
>>一生賃貸は賢い?後悔する?メリットやデメリットや持ち家との比較を紹介

7.3. 一軒家の賃貸で原状回復はどこまで必要?

一軒家であっても通常の賃貸と同様、借主が善管注意義務(借主として当然求められる注意義務)を果たしていれば、その範囲内での経年劣化や汚れ、傷などは原状回復範囲に含まれません。借主が原状回復義務を負うのは、原則、故意に汚れや傷をつけたケースなどです。

借主の原状回復義務の範囲に関しては、国土交通省が出しているガイドラインをよく読み、契約書の内容をよく確認しましょう。
参考:国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン (再改訂版)

8. 一軒家の賃貸はやめた方がいい方もいる

「一軒家賃貸はやめた方がいい」といわれますが、必ずしもすべての方がやめた方がいいとは限りません。アパートやマンションに比べて面積が広く、家賃が高い傾向にあるため、コスト重視の方や一人暮らしの方はやめた方がいい反面、小さな子どもやペットのいる方、持ち家購入を悩んでいる方などは検討の価値があります。

一軒家賃貸も一つの選択肢としながら、希望物件を幅広く探せば、自分たちの理想により近い住まいを見つけられます。また、持ち家とどちらが自分たちにとってお得なのかも十分考えるべきです。

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