持ち家と賃貸どっちがお得?メリット・デメリットや生涯コスト、向いている方の特徴を比較

目次
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「賃貸と持ち家、結局どっちがお得なの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。住宅は人生で最も大きな支出の一つであり、賃貸と持ち家どちらを選ぶかによって、生涯コストだけでなく老後の安心感も変わります。
この記事では、賃貸と持ち家それぞれのメリット・デメリットを整理したうえで、50年間の生涯コストをシミュレーションし、どちらを選ぶべきかの判断基準をわかりやすく解説します。
1. 【持ち家 vs 賃貸】持ち家のメリット・デメリット

まずは、賃貸と持ち家それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。「なんとなく持ち家がよさそう」「賃貸のほうが気楽」といった漠然とした理由で選ぶのではなく、具体的なポイントを比較することが後悔しない選択につながります。
1.1. 持ち家のメリットとは
持ち家の大きな魅力は、住まいが自分の資産になることと、老後の安心感を得やすい点にあります。持ち家の具体的なメリットは、以下のとおりです。
1.1.1. ①自分の資産になる
住宅ローンを完済すれば、その家は自分の財産になります。将来的に売却や賃貸に出すことで収入を得られる可能性があるほか、子や孫に資産を残せます。
1.1.2. ②住宅ローン完済後は住居費を大幅に抑えられ、老後の安心につながる
住宅ローンを完済すれば、毎月の住居費を大幅に軽減できます。固定費が下がるため、収入源が年金のみになっても安心です。
1.1.3. ③ライフスタイルの変化に応じた自由なリフォーム・建て替えができる
自分の所有物のため、間取りの変更や設備のグレードアップ、バリアフリー化など、ライフステージに合わせて自由に手を加えられます。
1.1.4. ④住宅ローン控除を受けられる可能性がある
省エネ基準を満たした住宅を購入した場合、住宅ローン控除が適用され、所得税や住民税の負担を軽減できます。長期優良住宅やZEH水準省エネ住宅など、省エネ性能が高い住宅ほど控除額が大きくなる傾向があります。(2026年時点)
住宅ローン控除について詳細を知りたい方は、下記のコラムも合わせてご覧ください。
>>住宅ローン控除(減税)はいつまで?条件や税制改正の内容|2026年以降の情報も解説
1.1.5. ⑤ファミリー向けの物件や設備グレードの選択肢が豊富
家族の人数や好みに合わせて、広い間取りや高グレードの設備を備えた物件を選べます。
1.1.6. ⑥一戸建てでは生活音に過敏にならずに済む
賃貸は集合住宅が多く、足音やテレビの音などの生活音に十分に気を遣う必要があります。反対に、近隣からの生活音が気になることもあるでしょう。
一戸建て住宅では近隣との物理的な距離があるため、集合住宅に比べると騒音トラブルが起こりにくいメリットがあります。
1.1.7. ⑦団体信用生命保険で万が一の備えができる
多くの住宅ローンでは、団体信用生命保険(団信)への加入が条件とされています。ローン契約者が死亡または高度障害状態になった場合、残りのローン残高が保険によって返済されます。
家族が住まいを失わずに済む安心感は、賃貸にはない持ち家ならではのメリットです。
1.2. 持ち家のデメリットとは

持ち家には多くの魅力がある一方で、購入後は簡単に住み替えができない不自由さや、自己責任での維持管理が求められる側面も存在します。具体的には以下のようなデメリットも存在します。
1.2.1. ①簡単に住み替えられない
転勤や近隣トラブル、生活環境の変化があっても、持ち家はすぐに住み替えることができません。転勤が多い方や、将来引っ越しの可能性がある方にとってはデメリットになり得ます。
1.2.2. ②住居費を下げられない
住宅ローンを組むと、毎月の返済額は基本的に固定されます。収入が一時的に減少しても支払い額を変えるのは難しく、家賃の安い物件に引っ越すなど賃貸のような柔軟な対応ができません。
1.2.3. ③固定資産税・都市計画税などの税負担がある
持ち家では、毎年固定資産税と都市計画税がかかります。住宅の種類や立地にもよりますが、一戸建ての固定資産税は一般的に10万〜15万円程度と、大きな負担になる傾向があります。
一戸建ての固定資産税について詳細を知りたい方は、下記のコラムも合わせてご覧ください。
>>一戸建ての固定資産税はいくら?計算式や軽減措置、シミュレーションも紹介
1.2.4. ④メンテナンス・修繕費用が自己負担になる
経年劣化による屋根・外壁の補修や設備の交換など、建物のメンテナンス費用はすべて自己負担です。賃貸であれば大家さんが対応する修繕も、持ち家では自分で業者に依頼する必要があります。
一戸建ての維持費について詳細を知りたい方は、下記のコラムも合わせてご覧ください。
>>一戸建てで毎月かかるお金はどれくらい?維持費を抑えるコツも併せて紹介
1.2.5. ⑤被災時に修繕費が発生するリスクがある
自然災害や火災などで建物が損壊した場合、修繕や再建のための費用は基本的に自己負担です。火災保険と地震保険への加入は必須といえますが、保険でカバーしきれないケースもあります。
1.2.6. ⑥売却したい場合にすぐに買い手がつかない場合がある
持ち家は売却できるとはいえ、買い手が見つかるまでに時間がかかることがあります。立地や築年数によっては、希望価格での売却が難しくなることもある点に注意が必要です。
1.2.7. ⑦住宅ローンの金利変動リスクがある
変動金利型の住宅ローンを選んだ場合、金利が上昇すると毎月の返済額が増加するリスクがあります。金利の動向によっては、返済総額が当初の想定より大幅に増えることもあるため、金利タイプの選択と将来の返済シミュレーションを慎重におこなうことが大切です。
2. 【持ち家 vs 賃貸】賃貸のメリット・デメリット

続いて、賃貸のメリットとデメリットをご紹介します。持ち家とは違う特徴を持っているため、ご自身の価値観と照らし合わせながら確認してみてください。
2.1. 賃貸のメリットとは
賃貸の最大の魅力は、ライフステージの変化に合わせていつでも住まいを変えられる身軽さや柔軟性にあります。具体的なメリットは、次のとおりです。
2.1.1. ①住み替えが自由にできる
転勤や転職、家族構成の変化など、ライフスタイルの変化に合わせて柔軟に引っ越しができます。
2.1.2. ②収入の変化に合わせて居住費を調整できる
収入が減った場合でも、より家賃の低い物件へ引っ越すことで居住費を調整できます。
2.1.3. ③初期費用の負担が少ない
入居時に必要なのは敷金・礼金・仲介手数料などの費用のみで、持ち家のように多額の頭金や諸費用は不要です。
2.1.4. ④ローンの負担がない
住宅ローンを組む必要がなく、長期にわたる返済義務を負いません。金利変動の影響を受けないのも大きなメリットです。
2.1.5. ⑤固定資産税や都市計画税などの税金の負担がない
持ち家では毎年、固定資産税と都市計画税を支払う必要があり、大きな負担になります。賃貸であれば、こうした税負担はかかりません。
2.1.6. ⑥メンテナンスは大家さんが対応してくれる
賃貸では、設備の故障や建物の修繕は基本的に大家さんが負担するため、突発的な修繕費の出費がありません。
2.2. 賃貸のデメリットとは
一方で賃貸は、どれだけ家賃を払い続けても自分の資産にはならず、老後の住居確保という点で不安が残る側面もあります。具体的には以下のようなデメリットがあります。
2.2.1. ①いくら長く住んでも自分の資産にはならない
何十年家賃を払い続けても、その物件は自分の所有物になりません。そのため、資産形成の観点では不利といえます。
2.2.2. ②老後も家賃を払い続けなければならない
年金生活に移行したあとも、毎月の家賃支払いが続きます。収入が大幅に下がった老後では、家賃が家計の負担になる恐れがあります。
2.2.3. ③退去の際、原状回復費用が発生する
退去時には、入居前の状態に戻すための費用(原状回復費用)の一部を借主が負担するのが一般的です。特に、長く住むほど原状回復費用が高額になる傾向があります。
2.2.4. ④老後は賃貸契約を断られる可能性がある
高齢になると、収入面や健康面を理由に賃貸の入居審査が通らないケースがあります。希望の物件に住み続けられる保証がなく、退去を求められた場合の住み替えが難しくなることもあります。
2.2.5. ⑤リフォームや間取り変更が自由にできない
賃貸物件は自分の所有物ではないため、壁への穴あけやリフォームは基本的に制限されます。自分好みの住まいにカスタマイズしたい方や、老後も長く住み続けたい方にはデメリットになる場合があります。
2.2.6. ⑥設備グレードや物件の選択肢が限られる傾向がある
ファミリー向けの広い物件は家賃が高くなりやすく、設備のグレードも持ち家と比較すると低い傾向があります。
3. どっちがお得?持ち家と賃貸をシミュレーションで比較

持ち家を建てるのか、それともずっと賃貸で生活するのかについて、支出の面から考えるとどちらがお得なのでしょうか。ここでは 、持ち家と賃貸それぞれ50年間でかかるコストをシミュレーションします。
なお、今回ご紹介するシミュレーションはあくまで一例です。物件価格や家賃の水準、金利状況、居住年数、引っ越し回数などの条件によって結果は大きく異なるため、参考程度にご覧ください。
3.1. 持ち家の生涯コストをシミュレーション
持ち家の場合、生涯コストはどのくらいかかるのでしょうか。おおよその目安を見てみましょう。なお、このシミュレーションは入居から50年間でかかる費用の目安としています。
<持ち家|一戸建て(建売住宅)の場合(物件価格 3,500万円の場合)>
| かかる費用 | 支払いのタイミング | 金額 | 50年間で必要な金額 | |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 頭金 | 最初のみ | 0円 | 0円 |
| 諸費用 | 最初のみ | 250万円 | 250万円 | |
| ランニングコスト | 住宅ローン(35年ローン) | 毎月、35年間 | 9万9,000円※金利1.0%、元利均等返済で試算 | 4,158万円 |
| 固定資産税・都市計画税 | 毎年 | 10万円 | 500万円 | |
| 火災保険・地震保険 | 5年に1回更新 | 15万円 | 150万円 | |
| 修繕・メンテナンス費用 | 10〜15年ごとなど都度 | 500万〜1,000万円(合計) | 500万〜1,000万円(合計) | |
| 合計 | 5,558万〜6,058万円 | |||
一戸建ての場合、マンションのような毎月の管理費や修繕積立金はかかりませんが、外壁塗装や屋根の補修、設備の交換など、約10〜15年ごとにまとまったメンテナンス費用が発生します。日頃のお手入れ状況や選ぶグレードによって変動しますが、50年間でおおむね500万円〜1,000万円程度を見込んでおくのが一般的です。
なお、一定の要件を満たした住宅は住宅ローン控除の対象となり、実質的な負担額を抑えられる場合があります。
また、新築住宅の固定資産税が2分の1に軽減される特例があります。軽減される期間は、一般的な一戸建てで3年間、マンションで5年間です。(認定長期優良住宅の場合は一戸建てで5年間、マンションで7年間に延長されます)
参考:国土交通省「新築住宅に係る税額の減額措置」
上記のシミュレーションでは、住宅ローン控除や固定資産税の特例を考慮していないため、実際の負担額はシミュレーションよりも低くなる可能性があります。
ただし、これらの制度は都度改正されるため、住宅購入時には必ず国税庁や自治体のホームページで詳細をご確認ください。
3.2. 賃貸の生涯コストをシミュレーション
次に、賃貸物件に50年暮らした場合の生涯コストをシミュレーションしてみましょう。先ほどのマンション持ち家のシミュレーションと比較しやすいよう、毎月の支払額を同程度としています。
<賃貸|マンションの場合>
| かかる費用 | 支払いのタイミング | 金額 | 50年間で必要な金額 | |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 仲介手数料 | 最初のみ | 10万円 | 10万円 |
| 家賃保証料 | 最初のみ | 11万円 | 11万円 | |
| 敷金・礼金 | 最初のみ | 30万円 | 30万円 | |
| 火災保険料 | 最初のみ | 3万円 | 3万円 | |
| ランニングコスト | 家賃 | 毎月 | 10万円 | 6,000万円 |
| 管理費 | 毎月 | 1万円 | 600万円 | |
| 更新料 | 2年ごと | 10万円 | 250万円 | |
| 火災保険料 | 2年ごと | 3万円 | 75万円 | |
| 合計 | 6,979万円 | |||
なお、ここでは引っ越しをせずに同じ物件に住み続けた場合を想定しています。引っ越しをする場合は、敷金や礼金、仲介手数料、引っ越し代などの初期費用が追加で発生するため、生涯コストがさらに上がる点に注意が必要です。
3.3. 持ち家と賃貸のシミュレーションを比較した結果は?
持ち家と賃貸それぞれの生涯コストのシミュレーションは、次のとおりです。
| 持ち家 | 賃貸 | |
|---|---|---|
| 50年間の生涯コスト | 約5,558万〜6,058万円 | 約6,979万円 |
| 資産の有無 | あり(不動産が手元に残る) | なし |
今回のシミュレーションでは、持ち家のほうが賃貸よりも生涯コストが低い結果となりました。さらに持ち家には、ローン完済後に不動産という資産が残るメリットがあります。
繰り返しになりますが、上記はあくまでシミュレーションであり、条件によって生涯コストは大きく変わります。
賃貸と持ち家のどちらがお得かは、単純な数字の比較だけでは判断できません。大切なのは「自分たちが将来どのように暮らしたいか」「老後の安心をどう確保するか」などのライフプランから考えることです。
コストの損得だけでなく、理想のライフスタイルや価値観も考慮し、持ち家か賃貸かを選択することをおすすめします。
4. 老後に暮らすなら、持ち家と賃貸どっちが安心?

老後のことを考えた場合、持ち家と賃貸ではどちらが安心して暮らせるのか気になるところです。人生100年ともいわれる昨今では、老後の生活についても今から考えておく必要があるでしょう。
4.1. 持ち家の場合
持ち家の場合、住宅ローンを完済していれば毎月の住居費がほぼゼロになります。生活費の固定費を大幅に下げられるため、年金収入だけでも安心して老後を暮らせる可能性が高まります。
また、持ち家は子や孫に不動産として資産を残せる点も大きなメリットです。自分の代で使い切らなかった場合でも、家族への財産として引き継ぐことができます。
さらに、老後の資金が必要になった場合、持ち家には以下のような選択肢もあります。
- 売却してコンパクトな住まいへ住み替える:
子どもの独立後、夫婦だけでは広すぎる家を売却し、維持費の少ない小さな住まいに移るケースも多いです。生活費を抑え、売却益を生活資金や高齢者施設の入居資金として活用できます。 - リバースモーゲージを活用する:
自宅を担保に融資を受ける高齢者向けのローンで、自宅に住み続けながら現金を受け取れます。契約者が亡くなった時点で家が売却され、残債の返済に充てられます。核家族化が進む現代で注目されている老後の資産活用法です。
加えて、バリアフリーリフォームを自由におこなえる点は、高齢者にとっての大きなメリットになります。
4.2. 賃貸の場合
賃貸の場合、老後も継続して家賃を支払う必要があります。そのため、年金生活に入ってからも毎月家賃を支払えるかの試算が重要です。
近年の物価高にともない、家賃をはじめ、管理費や共益費の上昇も考えられます。インフレが続く環境下では、住居費が上がり続けるリスクも想定しておきましょう。
また、高齢になると賃貸契約の入居審査で断られやすい傾向にあります。少子高齢化により高齢者向け物件は増えつつありますが、希望どおりの物件に住み続けられる保証はない点に注意が必要です。
もし老後の賃貸を検討する場合、家にいる時間が長くなることや、健康維持の観点から、断熱性能の高い物件を選びましょう。断熱性の低い住まいは、室内外の温度差によるヒートショックのリスクを高める他、冷暖房効率が悪いため光熱費が増大する恐れがあります。
将来の健康維持と家計負担の抑制のために、断熱性能に優れた賃貸物件を意識して選びましょう。
5. あなたはどっち派?持ち家と賃貸、それぞれに向いている方の特徴

持ち家と賃貸のどちらが向いているかは、収入やライフスタイル、将来の見通しによって異なります。以下を参考に、自分がどちらのタイプに近いかを確認しましょう。
5.1. 持ち家に向いている方の特徴
以下に当てはまる方は、持ち家が向いている可能性があります。
- 収入が安定し今後増えていくと期待できる方
- 定年までに住宅ローンを完済できる見込みのある方
- 老後の住まいの心配をしたくない方
- ファミリー向けの物件に住みたい方
- ライフスタイルに合わせて、自宅を自由にカスタマイズしたい方
- ライフプランがある程度決まっている方
- 資産形成を重視する方
住宅ローンを組むと、長期にわたりある程度まとまったお金を支払い続ける必要があります。賃貸物件のように、収入が減って家賃の低い家に住み替えるという選択肢がなくなるため、安定して収入が得られる方に向いているといえるでしょう。また、老後の住居の心配をしたくない方や、自分でDIYを楽しんで理想的な住まいを実現したい方にも向いています。
結婚していて、「将来子どもは何人」「子どもは持たない予定」など、具体的なライフプランが決まったタイミングで持ち家を検討する方も多いです。
5.2. 賃貸に向いている方の特徴
一方、以下に当てはまる方には賃貸のほうが向いているといえます。
- 転勤や家族構成の変化など、将来的に住み替えをする可能性が高い方
- 家計の状況に応じて、住居費を柔軟にコントロールしたい方
- 収入が変動しやすく、固定費を抑えたい方
- 将来の仕事や家族の形を模索中で、長期的なプランがまだ決まっていない方
- 資産形成よりも今の利便性や住環境を重視する方
- 家のメンテナンスに時間や手間、費用をかけたくない方
- 引っ越しが好きで、さまざまな場所に住んでみたい方
ライフスタイルに合わせて、住む場所や居住費を柔軟に変えたい方には、持ち家よりも制約の少ない賃貸がおすすめです。
特に収入が変動しやすい方にとって、住宅ローンの返済義務がなく、引っ越しによって家賃をコントロールしやすい賃貸は魅力的といえます。
また、利便性や住環境、メンテナンスの手間など、住まいで重視するポイントによっては賃貸のほうがメリットが大きい場合があります。
6. 持ち家と賃貸に関するQ&A

最後に、持ち家と賃貸に関するよくある質問と回答をご紹介します。
6.1. 持ち家と賃貸で「1300万の差」があるの?
「持ち家のほうが賃貸より1300万円お得」という一説を耳にしたことがある方もいるかもしれません。しかし、あくまで特定の条件下での試算に基づく一例であり、すべての方に当てはまる数字ではないことに注意が必要です。
物件価格や家賃の水準、住宅ローンの金利、居住年数、引っ越し回数などさまざまな条件によって、持ち家と賃貸のコスト差は大きく変わります。
持ち家と賃貸のどちらがお得かは、誰にでも当てはまる明確な答えがあるわけではありません。単なる数字の比較だけでなく、自身のライフプランをもとにした慎重な判断が求められます。
6.2. 持ち家と賃貸の比率はどれくらい?
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、持ち家の戸数は3,387万6千戸と、住宅全体の約60.9%を占めます。この持ち家住宅率は、1993年から2023年までの30年間でほぼ横ばいとなっています。
一方で、賃貸は1,946万2千戸、全体の35.0%です。

なお、国土交通省の「令和5年度市場動向調査報告書」によると、30代〜40代で住宅を購入する方が多い傾向にあります。これは、住宅ローンの返済期間が一般的に35年であり、定年退職までに完済できるよう考慮するためと考えられます。
住宅購入のタイミングについて詳細を知りたい方は、下記のコラムも併せてご覧ください。
>>【2026年最新】家を買うタイミングはいつ?年齢・年収・金利・ライフステージから徹底解
6.3. 持ち家と賃貸どちらがいいか判断のポイントは?
持ち家か賃貸かは、現在の状況と将来への考え方を整理したうえで判断すると良いでしょう。
| 持ち家が向いているケース | 賃貸が向いているケース |
|---|---|
| ・自分好みに合わせた家に長く住みたい ・老後の住居費の不安を解消して家族に資産を残したい ・将来の安心を今から着実に築きたい | ・転勤や収入の変化など予期せぬ状況に柔軟に対応したい ・その時々の最適なエリアで軽快に暮らしたい ・住まいに縛られない自由なライフスタイルを大切にしたい |
どちらが正解ということはなく、ご自身の価値観やライフプランに合った選択をすることが大切です。
6.4. 持ち家選びで失敗しないためのコツは?
持ち家選びで後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
6.4.1. 将来の資産価値を意識して選ぶ
駅近や再開発が予定されているエリアなど、利便性の高い立地は数十年後も価値が下がりにくい傾向にあります。将来的に売却や賃貸に出すことも視野に入れ、資産価値を維持しやすい物件を選ぶことが大切です。
6.4.2. マンションなら住民の口コミをチェックする
マンションの購入を検討する場合は、住民の意見が重要な判断材料になります。口コミサイトなどで、共用施設の使い勝手やアクセスの利便性など、実際に住んでみないとわかりにくい情報を集めましょう。
6.4.3. 内覧をして住みやすさを確認する
建売住宅や中古物件、マンションでは、必ず内覧をして快適性を確認しましょう。生活しやすい立地かどうか、マンションの場合は清掃やサービスが行き届いているか、近隣住民とはストレスなく付き合えそうかどうか、収納スペースは十分にあるか、動線に無駄がないかなど、見るべきポイントはたくさんあります。マンションの場合は、音のトラブルも多いため、防音性能も確認しておくと良いでしょう。
住宅購入の流れ・手順について詳細を知りたい方は、下記のコラムも合わせてご覧ください。
>>家を購入する流れ・手順は?期間や買う際の注意点も解説!
6.5. 賃貸選びで確認すべきポイントは?
持ち家に比べると引っ越ししやすい賃貸ですが、だからといって短期間で引っ越しを繰り返すとコストが増大してしまいます。できるだけ失敗しないように、以下のポイントに注意しましょう。
- 不動産ポータルサイトで効率的に候補を絞る
- 内覧をしっかりとおこなう
賃貸物件のポータルサイトでは、一つの不動産会社に直接出向いて見聞きするよりも圧倒的に多くの物件から候補を絞れます。時間をかけず条件に合う物件を効率的に探すためにも、まずはポータルサイトで探すのがおすすめです。ポータルサイト選びの段階で、扱う物件数の多いところを選ぶのも重要なポイントといえるでしょう。
また、内覧では外観や内装の雰囲気だけでなく、騒音や風通し、住民の雰囲気、ゴミ出しなどのルール、設備の状態など、多角的なチェックが大切です。気になる点は、早い段階で仲介会社に伝えましょう。
7. 持ち家を探すなら、納得の品質を無理のない予算で叶えるリーブルガーデン
持ち家と賃貸には、それぞれメリットとデメリットがあります。自身のライフスタイルや価値観に合ったものを選択すると良いでしょう。
なお、長期的なコストや資産形成、老後の安心を考えて持ち家を選ぶ方は少なくありません。
特に長期優良住宅は、住宅ローン控除が適用される条件の一つであることや、耐震性・断熱性に優れ、長く安心して住み続けられるなどのメリットがあります。
コストを抑えて高品質な家に長く住みたい方は、長期優良住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
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土地の仕入れから建築、販売、アフターサービスまで一貫しておこなうことで、高品質かつ無理のない価格を実現。現在、賃貸にお住まいの方も、今の家賃をもとにした生涯コストと比較してみてはいかがでしょうか。
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※記事の内容は2026年4月現在の情報に基づいています。制度や法律は今後変更・廃止される可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。












