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新築のメリット・デメリットは?中古住宅との比較や買うべき人の特徴を紹介

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目次

夢のマイホームを購入する際、新築住宅と中古住宅のどちらにすべきか悩む方は多いのではないでしょうか。

価格や自由度など比較するポイントは多いため、新築か中古かを決めるのは簡単ではありません。今回は、新築のメリットやデメリットを、中古住宅と比較しながらご紹介します。

1. そもそも新築の定義とは?

新築とは一般的に「新しく建てられた住宅」と認識されていますが、何年以内なら新築と呼べるのでしょうか。

新築は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」で以下のように明確に定義されています。

「この法律において「新築住宅」とは、新たに建設された住宅で、まだ人の居住の用に供したことのないもの(建設工事の完了の日から起算して一年を経過したものを除く。)をいう。」
(住宅の品質確保の促進等に関する法律 第二条二項)

つまり、住宅が新しく建てられて1年未満、かつ誰も住んだことない住宅が新築と呼ばれます。誰も入居していない住宅でも、1年が経過していたら新築ではなくなります。「建築工事の完了の日から起算して一年」の基準日は、建築基準法で定められている検査が完了すると発行される検査済証の日付です。

2. 新築のメリットは?

新築にこだわる方が多いのは、最新の設備や安全性の高さなど、さまざまなメリットがあるためです。そのメリットを具体的に解説します。

2.1. 新しい設備の家に住める

基本的に新築住宅は建築が決まってから設備や建築材などを発注するため、最新の設備や建材が使われています。住宅の設備は、メーカーの努力により進化を続けており、断熱性や防音性も高く、水回りも使いやすいなど快適です。住宅の新しさは住みやすさに直結する要素です。

2.2. 耐震基準が最新で安全性が高い

地震大国の日本では、多くの方が住宅の耐震性を重視しています。新築住宅は中古住宅と比べ柱や梁などの劣化がなく、最新の耐震基準で建築されるなど、高い安全性が魅力です。2016年4月に発生した熊本地震では、被害が大きかった益城町において、新しい住宅ほど損傷の割合が少なかったとの調査結果が出ています。

法律による耐震基準だけでなく、建築材の耐震性も上がっているため、新築住宅では地震への不安を軽減し安心して暮らすことができます。

2.3. 税制上のメリットを受けられる

新築住宅は中古住宅と比べて税制上のメリットが大きいのも魅力です。例えば、多くの方が利用する住宅ローン控除は、新築住宅の場合、所得税が最大で年35万円控除されます。中古住宅では最大で年21万円ですので大きな差があります。さらに、中古住宅の控除期間は10年であるのに対し、新築住宅は13年です(2023年5月現在)。

その他にも新築住宅は、購入後3年間の固定資産税50%減免、登記の際の登録免許税軽減など、さまざまな優遇措置を受けられます。新築住宅か中古住宅かで悩んでいる方は、税制上のメリットも考慮して検討するのがおすすめです。

2.4. ランニングコストを抑えられる

中古住宅は新築に比べて販売価格が安いのが一般的ですが、目先の安さにつられて購入すると、修繕費や設備の交換費用で大きな出費が発生するケースがあります。

新築住宅は耐久性の高い最新の建築材で建てられており、すぐに修繕が発生しないため、ランニングコストを抑えられます。購入費用は高くなりますが、修繕費など長期的な費用を考慮すると、一概に高いとはいえません。

2.5. 間取りを選べる

新築の注文住宅であれば、間取りを自由に設計できます。子どもが増えることを想定して壁を増設できるようにする、仕事や趣味のための書斎を造るなど、こだわりを詰め込んだ空間で生活できます。一方、中古住宅では理想の間取りを見つけるのは難しく、妥協するポイントも発生します。

間取りの他にも、家具を造作したり好みのデザインにしたりと、理想の住宅を造り上げることができるでしょう。間取りにこだわりがあるのであれば、新築住宅を選ぶのがおすすめです。

3. 新築のデメリットは?

新築住宅は中古住宅に比べて値段が高く、入居後の価値の低減を考慮する必要があります。新築のデメリットを具体的にご紹介します。

3.1. 中古住宅に比べて値段が高い

新築住宅では誰も使用していないきれいな空間で暮らせますが、購入価格が高額になります。住宅ローンを組めない方や頭金を用意できない方は、購入自体が難しいでしょう。

新築住宅の購入にかかる費用や住宅ローンの借入額の目安は、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

一軒家の値段相場はいくら?購入にかかる諸費用や頭金の目安まで解説
家のローン借入額の目安は?年収別のシミュレーションや審査基準についても解説

3.2. 入居後に価値が下がる

新築住宅とは、新たに建設された住宅で、まだ人が居住したことがないものを指します。新築後1年未満でも人が入居すれば中古物件になるので、価格が下がります。

住宅の価値を維持したい方は、駅や都心へのアクセスが良好な立地など、価値が下がりにくい住宅を選びましょう。

3.3. 入居後の暮らしを想像できない場合がある

新築住宅を購入する際には、まだ建物が完成していない状態で契約するケースも少なくありません。図面や完成予想図で住宅の概要を確認してはいても、実際に建物を見ていないため、入居後の暮らしを想像できない場合があります。

日当たりや眺望、間取りの使い勝手など、想像するのは難しいですが、できる限りの状況を想定して検討を繰り返すことが大切です。

3.4. 希望の条件に合う住宅を探すのが難しい

理想とするエリアに新築住宅を購入するのは意外と難しいです。災害が少ない、駅に近い、眺望が良いなどの人気エリアの住宅は購入希望者が多く、抽選になり購入できない可能性もあります。

新築住宅の探し方は以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
建売住宅の探し方とは?選ぶポイントや探す手段を解説!

3.5. 水道負担金や修繕積立基金がかかる

一戸建てを建築する場合、上下水道をつなぐために本管から水道管を引く必要がありますが、その際、市区町村の水道局に「水道負担金」を支払う必要があります。水道管の口径などにより変わりますが、一般的な相場は以下のとおりです。

  • 上水道:約33万円
  • 下水道:約15万円~30万円

また、新築マンションを購入する場合は、修繕積立金の初期費用として修繕積立基金の支払いが発生します。金額は20万円~80万円程度ですが物件のグレードによりさまざまで、入居時に一括で支払います。
修繕積立金は、将来マンションの修繕をおこなう際の費用として入居者から毎月徴収するお金のことです。築年数やマンションの規模などにより異なりますが、国土交通省の「平成30年度マンション総合調査結果」によると、修繕積立金の平均額は約1.1万円です。

4. 中古住宅のメリットは?

中古住宅は新築よりも価格が安く、住宅を確認してから購入できます。中古住宅のメリットを解説します。

4.1. 新築よりも価格が安い

中古住宅は、同エリア・同条件の新築住宅と比べると価格が安い傾向にあります。築年数にこだわらず、なるべく安い住宅を購入したい方にとっては大きなメリットとなります。

4.2. 実際の住宅を確認できる

中古住宅なら、契約前に内見をして日当たりや間取り、設備の消耗状況などを確認できます。実際に住宅を見ると入居後の生活をイメージしやすくなり、住宅購入の失敗を減らすことができます。

「家は3回建てないと理想の家にならない」といわれますが、中古住宅で内見をしたうえで購入すれば、1回目で理想の家を購入できる可能性も高いでしょう。

4.3. リフォーム次第で新築のようにできる

新築住宅と比べて価格が安いぶん、浮いた資金をリフォーム代に充てることも可能です。大規模なリフォームを実施すれば、新築のような美しい住宅にできるでしょう。間取りを変更するなど、家族構成に合わせた大規模なリフォームが可能な場合もあります。

5. 中古住宅のデメリットは?

中古住宅は、ランニングコストがかかる、住宅ローン審査に通りにくいなどの注意点があります。具体的に見ていきましょう。

5.1. ランニングコストがかかる

中古住宅は購入費用が安いぶん修繕費などのランニングコストが発生するため、資金計画に入れておく必要があるでしょう。一戸建ての住宅は、築15年や築30年などのタイミングで大規模な修繕が必要となります。まず築15年ほどでキッチンやトイレなどの水回りや壁紙の張替えが必要となり、築30年ほどでフローリングや給排水管の取り換えをするのが一般的です。

5.2. 住宅ローン審査が通りにくい

中古住宅では、住宅ローンの審査に通りにくい傾向にあります。中古住宅は築年数が上がるほど担保としての価値が下がるためです。事前に住宅ローンの仮審査を受けることをおすすめします。

住宅ローンについては以下の記事で詳しく解説しています。併せてご覧ください。
家のローン借入額の目安は?年収別のシミュレーションや審査基準についても解説

5.3. 構造部分の確認が難しい

新築時の図面などの資料が残っていない場合、目に見えない部分の構造を把握するのは困難です。しかし、劣化などを把握するためには以下の部分を確認する必要があるでしょう。

  • 床下
  • 屋根裏
  • 柱および梁
  • 給排水設備
  • 基礎
  • 内壁

これらは、耐震性や雨漏りなどをチェックするための重要な箇所です。安心して中古住宅を購入したいのであれば、別途料金が発生しますが、建築の専門家が調査を請け負う「ホームインスペクション」を依頼し確認しましょう。

6. 新築か中古のどちらを買うべき?

住宅を購入する際は、価格や設計の自由度、設備など、さまざまな検討ポイントがあります。何を重視するかによって新築・中古どちらを購入するかは異なりますが、それぞれに向いている方の特徴は以下のとおりです。

  • 耐久性を重視する方:新築
  • 購入時の諸費用を重視する方:新築、中古
  • 住宅ローン減税を重視する方:新築
  • 購入価格を重視する方:中古
  • ランニングコストを重視する方:新築

長く住むことが前提であれば、耐久性が高くランニングコストが安い新築住宅がおすすめです。

以下の記事では、注文住宅から中古住宅まで、一軒家を購入する際の費用や注意点を解説しています。
一軒家の購入にいくら必要?購入のポイントと注意点を解説!

7. まとめ

新築住宅には、耐震性が高い、最新の設備が付いているなど、さまざまなメリットがあります。半面、中古住宅と比べると価格が高く、価値も下がりやすい傾向もあります。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで購入を検討することが大切です。

理想の家を手に入れるために、ぜひこの記事を参考にしてください。

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