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一軒家の購入にいくら必要?購入のポイントと注意点を解説!

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目次

一軒家はどのくらいの値段で購入できるか?

一軒家の購入にどのくらいの費用が必要か、金額が大きすぎるが故にあまりイメージがついていない方も多いでしょう。

人生で最も大きな買い物とも言われている物件の購入は、じっくりと検討する必要があります。もちろん物件のエリアや間取りなどの条件により大きく金額が異なります。

住宅金融支援機構が行った「2021年度 フラット35利用者調査」によると、住宅ローン「フラット35」を利用して一軒家を購入した方の所要資金は、以下のようになっています。

注文住宅土地付注文住宅建売住宅中古戸建て
全国3,572万円4,455万円3,605万円2,614万円
首都圏3,899万円5,133万円4,133万円3,152万円
近畿圏3,778万円4,658万円3,578万円2,434万円
東海圏3,650万円4,379万円3,139万円2,252万円
その他地域3,372万円3,980万円2,905万円2,104万円
参照:2021年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構
https://www.jhf.go.jp/files/400361622.pdf

目安ではありますが、一軒家を購入するには2,500万円〜5000万円程度の資金が必要と言えるでしょう。

なお、この調査では注文住宅(全国)の所要資金は8年連続、土地付注文住宅(全国)の所要資金は9年連続で上昇していることが分かっています。今後時代が進むにつれてさらに資金が必要になる可能性もあるかもしれません。

年収の5〜6倍の物件価格が適正

物件価格が適正かどうか判断するためには「年収倍率」を参考にします。物件の価格が年収の何倍なのかを見ましょう。

住宅ローンを利用する場合、融資限度額は年収倍率の8倍までとしている金融機関もあります。しかし、一般的に無理なく返済できるとされているのは年収倍率5〜6倍とされています。

例えば、物件価格が4,200万円で年収が700万円だとします。この場合、年収倍率は6倍となるため無理なく返済できるため適正価格であると考えられます。 しかし、物件価格が5,600万円で年収が700万円だった場合、年収倍率は8倍となります。住宅ローンを借り入れることはできるかもしれませんが、無理なく返済できるかを考えた場合には適正価格であるとは言い切れません。

手取り年収で返済負担率を20%〜25%に抑える

年収倍率のほかに、住宅ローンを借り入れる際に目安となる指標に「返済負担率」があります。返済負担率とは、収入金額における返済額の割合です。

住宅ローンの審査では、「年収(税金等が引かれる前)に対して返済負担率がどれくらいか」ということも審査基準のひとつになります。しかし、無理なく返済できるかを考える場合には、税金等が引かれたあとの「手取りの収入」で返済負担率を考えるようにします。

一般的に返済負担率は手取り年収の20%〜25%に抑えるのが理想的です。

>>一軒家の値段相場はいくら?購入にかかる諸費用や頭金の目安まで解説

購入する一軒家の目安価格を年収別にシミュレーション

購入する一軒家を年収別にシミュレーションしてみましょう。適正な物件価格や、毎月の住宅ローンの返済額の目安を確認することができます。

前提条件は以下の通りです。

  • 頭金なし
  • ボーナス払いなし
  • 返済期間:35年
  • 元利均等
  • 金利|固定金利1.5%

年収400万円の場合

年収倍率5倍6倍7倍8倍
借入額2,000万円2,400万円2,800万円3,200万円
毎月の返済額61,236円73,484円85,731円97,979円
年間返済額734,832円881,808円1,028,772円1,175,748円
返済負担率
(年収400万円)
18.4%22.0%25.7%29.4%
返済負担率
(手取り年収320万円とした場合)
23.0%27.6%32.1%36.7%
総返済額25,719,333円30,863,159円36,007,093円41,150,924円
※返済負担率は小数点第二位以下、四捨五入

年収700万円の場合

年収倍率5倍6倍7倍8倍
借入額3500万円4200万円4900万円5600万円
毎月の返済額107,164円128,597円150,030円171,463円
年間返済額1,285,968円1,543,164円1,800,360円2,057,556円
返済負担率
(年収700万円)
18.4%22.0%25.7%29.4%
返済負担率
(手取り年収560万円とした場合)
23.0%27.6%32.1%36.7%
総返済額45,008,901円54,010,721円63,012,542円72,014,333円
※返済負担率は小数点第二位以下、四捨五入

一軒家を上手に購入するポイント

住宅ローンの返済計画は念入りに

住宅ローンはいわば借金であるため、滞りなく返済できることが重要です。せっかく一軒家を購入できても生活が苦しいという状況は避けたいものです。住宅ローンの審査は通っても、月々の返済が厳しいというケースもありえます。住宅ローンを組む際はリスクをなるべく排除し、確実性を高めることを優先しましょう。

住宅ローンの返済計画を立てる際に重要なもののひとつに「返済期間」が挙げられます。

返済期間が短い短期ローンでは、長期ローンよりも利息金額が少なくなるため、総返済額も安く済みます。しかし、返済期間が短い分、月々の返済額は大きくなり負担になってしまいます。

返済期間が長い長期ローンでは、短期ローンと比べると月々の返済額が少なく済みます。しかし、総返済額が大きくなり、長きにわたって支払いが必要になることを理解しておきましょう。特に、定年退職後も返済が必要になる場合には、収入に変化があることが予想できるため、問題なく返済していけるか考慮する必要があります。

頭金を増やして返済額を減らす

住宅ローンの組み方も重要ですが、頭金をいくら用意できるかも一軒家を購入する際のポイントになります。

頭金が多いと借入額が少なくなるため、返済額が少なく利息負担も減らすことができ、月々の返済も楽になります。また同じ購入価格でも、頭金がある場合の方が借入額が少なくなるため、住宅ローンの審査が通りやすいと言えるでしょう。

ただし、貯金額をすべて頭金にあてるのはおすすめできません。引っ越し費用を用意しておかなくてはなりませんし、家具家電の購入、ライフイベント、予想していなかった突然の出費などがあるかもしれません。こういったことも考えた上で、頭金をいくらにするか決めましょう。

なお、頭金は購入価格の1割を目安とする場合が多い傾向にあります。

繰上げ返済で返済期間を短縮、利息を減らす

住宅ローンの返済は契約時に決めた金額を毎月返済していきますが、お金に余裕がある場合は上乗せして多く返済する「繰上げ返済」を検討しても良いでしょう。

繰上げ返済をすることにより、返済期間が短くできたり、利息が減るため総返済額を減らしたりすることができます。

しかし、繰上げ返済にお金を使いすぎるのはあまりおすすめできません。突然の臨時出費や将来に必要な出費など考えつつ、貯金をしたり、手元にお金を残しておくようにしましょう。バランスを見つつ、それでも余裕がある場合には繰上げ返済はおすすめです。

一軒家購入時の注意点

購入後も維持費がかかる

一軒家では、物件を購入するための費用のほかに、維持費がかかります。維持費には固定資産税や、都市計画税、老朽化に伴う補修や修繕の費用が挙げられます。

固定資産税は土地や家などの資産に対して課税される税金です。1月1日時点でその資産を所有している人が納税します。毎年支払う必要があります。

都市計画税は、毎年1月1日時点で市街化区域内に土地や家などを所有している人に課税される税金です。市街化区域内に土地や建物を所有している場合にのみかかる税金のため、該当しない場合は支払いがありませんが、該当している場合には毎年支払う必要があります。

また、老朽化に伴う補修や修繕は都度行う必要があります。定期的にこまめにメンテナンスすることで、費用を削減できるでしょう。

物件によってかかる維持費は違いますが、一軒家を所有している間は維持費がかかることも考慮して資金計画を立てるようにしましょう。

将来的な出費の増加に注意

将来的に出費が増える可能性も考慮しておく必要があります。例えば、現在夫婦でふたり暮らしをしている場合、将来的に子供が生まれれば、養育費が必要になります。家族が増えるため生活費がふたり暮らしの時よりも多くかかる可能性もあります。

また、親の介護費や医療費などが必要になり、出費が増加する可能性もあります。ライフスタイルの変化に応じて出費は変化していくものです。将来的に出費が増えることも考慮して余裕をもったローン計画を立てることをおすすめします。

土地の値段の幅が大きい

一軒家を購入する場合、もともと所有している土地を利用する場合を除き、土地も購入しなくてはなりません。土地は安いと1000万円前後で購入することができますが、エリアによって金額の差が大きく違います。

同じ予算でも、地方であれば多少不便さがあるかもしれませんが広い家を建てることができます。都市部であれば生活の利便性が良いですが、地方に比べると狭い家になるでしょう。

また都市部から少し離れた郊外では、都市部までのアクセスが良いことが多く、都市部よりも比較的リーズナブルになる傾向があるためおすすめです。

土地のエリアを少しずらしただけでも土地の金額は変わってきます。しっかりと調査し、予算や理想の暮らしを実現できるエリアを探しましょう。

>>一人暮らしで一戸建て・一軒家に住むのはどうなの?メリットや注意点を紹介

まとめ

一軒家購入の費用感や購入時のポイントについてご紹介してきました。人生において何度も経験することではないからこそ、事前確認をしっかり行う必要があります。

覚えておきたいポイントとしては、住宅ローンの「借入可能金額」と「無理なく返済していける金額」は必ずしもイコールではないということです。将来起こりうる変化を予測し、購入後も維持費がかかることを考慮しつつ、無理なく返済していける住宅ローンを組むよう計画しましょう。

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