注文住宅の間取りの失敗・後悔例は?失敗しないためのポイントも紹介
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一建設の分譲戸建住宅
一建設の分譲戸建住宅は年間約9,000棟以上を供給、国内トップクラスの販売戸数を誇ります。また住宅性能表示制度5分野7項目の最高等級取得を標準化。
お客さまとご家族に安心して住んでいただける住まいをお届けします。
せっかくこだわりの注文住宅を建てるなら、ライフスタイルに合った快適な住まいを実現したいところです。しかし、どんなにこだわった住まいでも、実際に住み始めてから「失敗した」と感じる部分は多少なりとも出てくるもの。そうした失敗や後悔を減らすためには、よくある失敗例を学んでおくことが大切です。
この記事では、注文住宅でよくある失敗例をご紹介します。失敗例に学ぶことで、できる限り後悔のないマイホームを実現しましょう。
1. 注文住宅で後悔しないために失敗例を知ろう
注文住宅の後悔を減らすには、過去の失敗例から「どのような部分が後悔・失敗しやすいのか」を学ぶことが大切です。まずは、注文住宅によくある失敗例をご紹介します。
2. 注文住宅の失敗・後悔【間取り】
間取りの良し悪しは暮らしやすさに直結するため、十分な検討が必要です。
2.1. 家具や家電のバランスが部屋の広さと合わない
LDKの間取りでは、家具や家電と部屋の広さのバランスが合わない失敗がしばしば見られます。設置した家具が大きすぎて生活動線が邪魔されるようなケースです。LDKの間取りを検討する際は、過ごし方や動線の確保をしっかりイメージするなど、ほかの部屋よりも優先して決定するようにしましょう。
2.2. デザイン性を重視し使いづらい
「センスの良い空間で暮らしたい」と思うのは当然のこと。しかし、デザイン性を重視しすぎた結果、使いづらい空間になってしまっては元も子もありません。特に水回りは使用頻度が高く、日常生活で重要な場所です。デザインに過度にこだわらず、まずは実用性の確保を一番に考えることをおすすめします。
2.3. プライベートルームがない
LDKなどほかの部屋の間取りを優先するあまり、プライベート空間が不足する失敗もよく見られます。家族で過ごす空間が住まいの中心になることは間違いありませんが、自分だけで過ごすプライベートな空間も大切したつくりを心がけましょう。
3. 注文住宅の失敗・後悔【キッチン】
家族の食を支えるキッチンは毎日使う場所であり、使い勝手が悪いと家事ストレスの原因になります。
3.1. キッチンの高さが合わない
キッチンの高さは使いやすさに直結します。高すぎると肩こりの原因となり、反対に低すぎると腰痛を引き起こすリスクがあります。
キッチンは「身長÷2+5センチメートル」が高さの目安。メーカーのショールームに行って実際に立ってみるなど、高さの感覚を実際に確認してみましょう。
参照:クリナップ「キッチンの高さって重要?後悔しないためのチェックポイント13選」
3.2. スペースが狭い
キッチンは作業をする時間が長く、十分なスペースを確保しないとストレスを感じやすくなります。調理台のスペースが足りない、通路が狭くて通りにくい、ゴミ箱を置くスペースがないなどが後悔しやすいポイントです。
キッチンは、シンク・コンロ・冷蔵庫を結ぶ三角形の動線「ワークトライアングル」が合計3.6〜6メートルになるよう設計すると使い勝手が良いとされています。キッチンの間取りを検討するときは、配置予定の家具・家電や使用する調理器具を想定し、ワークトライアングルを意識するようにしましょう。
参照:トーヨーキッチンスタイル「ワークトライアングルとは?特徴やキッチンレイアウトの種類を紹介」
3.3. 収納の奥行きが深い
収納に関する失敗もよくあります。なかでも、収納の奥行きが深すぎて使いづらくなるというのはよくある話。キッチンに収納するものは比較的小さい物が多く、奥行きが深いと出し入れが面倒になります。
収納スペースを多めに確保するのは大切ですが、間口を広く取るようにしたほうが便利でしょう。想定される収納物の大きさや量を踏まえ、適切な収納容量・奥行き・間口を検討することが大切です。
3.4. 仕切りや壁があったほうがよかった
調理しながらでも家族とのつながりを感じられるオープンキッチンに憧れる方も多いでしょう。しかし、オープンキッチンにしたことで調理中の熱気やにおいが部屋中に広がってしまったり、突然の来客時に雑然としたキッチンを見られてしまったりといった失敗がよく聞かれます。
実用性を考えると、仕切りや壁を設置するのがおすすめです。また、オープンキッチンにする場合、料理時には換気扇とレンジフードを併用して空気をしっかりと入れ換える、収納ボックスを活用して来客からの視線を遮るなどの工夫を取り入れると良いでしょう。
4. 注文住宅の失敗・後悔【お風呂】
お風呂も家族が毎日使うため、失敗や後悔が生じやすい場所です。
4.1. 道路側にバスルームを配置した
バスルームを道路側に配置した結果、浴室内で交わす会話や音が外に漏れてしまうのはありがちな失敗です。人通りの多い道路に面している場合はなおさら抵抗感があるでしょう。また、光やにおいが漏れる点も後悔につながりやすいポイントです。敷地に接する道路の人通りなど外部環境を事前に確認したうえで配置を決めましょう。
4.2. タイルの壁の掃除が大変
毎日お湯を使うバスルームはカビや水アカが付着しやすい場所。壁をタイルにした結果、目地部分の掃除が面倒でカビが繁殖してしまう失敗もよくあります。バスルームは頻繁に掃除する必要があるため、掃除のしやすさも考慮した素材や色選びが大切です。
4.3. 玄関とお風呂場の位置が遠い
小さい子どもやペットがいる家庭でよくあるのが、玄関からバスルームまでの距離があるために廊下がいつも汚れてしまう失敗です。外遊びしたあとすぐにお風呂へ直行できるよう、玄関とバスルームを近い場所に配置すると利便性が高まるでしょう。
4.4. テレビを付けたが必要なかった
お風呂でテレビが観られることに魅力を感じてオプションで追加したものの、実際にはほとんど使わず不要だったと後悔する方も少なくありません。バスルーム内のテレビに限らず、オプションを選ぶときには利用シーンを具体的にイメージするとともに、今後家族が増えたときのことも想定しましょう。
5. 注文住宅の失敗・後悔【玄関】
家の顔ともいえる玄関は、家全体の印象を左右する重要な場所。使いやすい空間を実現しましょう。
5.1. 収納スペースが足りない
玄関は、靴はもちろん、収納するものが意外と多い場所です。家族が増えてシューズラックが足りなくなるなど、収納不足に後悔するケースは少なくありません。必要な収納量を事前に把握しておくことに加え、将来を想定した余裕あるスペースづくりを心がけましょう。
5.2. 照明のスイッチが遠い
玄関では照明スイッチの配置も重要です。玄関ドアから遠い場所にスイッチを設置してしまい、帰宅時に照明をなかなか付けられず不満を感じるケースが見られます。しかし、玄関ドアに近いところにスイッチをつけると逆に室内から照明をつけるのが面倒になります。人の動きに応じて自動点灯するセンサー付き照明の導入もおすすめです。
5.3. 玄関ポーチの広さが不十分
朝、家族が出かける時間帯が被った際などは、玄関のポーチが狭くて使いづらいと感じることがあります。複数人で玄関を同時に使用するシーンが想定されるなら、利用人数を考慮して適切な広さを確保するようにしましょう。
5.4. 窓がなく暗い
玄関に窓がないと昼でも暗い空間になります。暗いといちいち電気をつけなければならないため、生活のなかで不便を感じるかもしれません。ただし、一方では防犯性を高める必要もあります。採光を確保しつつ、人が入れない大きさの小窓や高窓を設置すると良いでしょう。
5.5. 下駄箱を鏡張りにすればよかった
余裕を持って下駄箱を大きめにした結果、圧迫感があり狭く感じる玄関になってしまったという失敗もよくあります。圧迫感を低減するには、下駄箱を鏡張りにするのが効果的です。外出前の身だしなみチェックにも重宝するでしょう。
6. 注文住宅の失敗・後悔【収納】
直接の生活スペースではないものの、収納の充実度も暮らしやすさを左右する要素です。
6.1. 収納スペースが足りない
収納スペース不足は家づくりで頻繁に見られる失敗です。現在持っている収納物の量や大きさを把握しておくことはもちろん、将来子どもが産まれて荷物が増えることなども想定し、余裕を持って収納スペースを設置しましょう。
6.2. 収納スペースの位置が不便
収納スペースを多く設置しても、生活スペースから遠い場所にあっては不便です。普段からよく使うものは近いところにしまえるのが理想。収納物を取り出してから片付けるまでをイメージして、使い勝手の良い場所に収納スペースを配置しましょう。
6.3. 屋根裏収納を使わなかった
限られた居住空間で収納スペースを確保するために屋根裏やロフトを活用するケースがあります。しかし使い始めてみると、ハシゴを用意したり下ろすのが面倒だったり、夏場の暑さに嫌気がさしたりして、結局使わなくなってしまう失敗が見られます。屋根裏収納を設ける場合は使いやすいハシゴにする、換気対策を講じるといった工夫を取り入れましょう。
7. 注文住宅の失敗・後悔【リビング】
家族が多くの時間を過ごすリビングはメインの生活スペース。それだけに失敗や後悔は避けたいところです。
7.1. 吹き抜けの影響で寒い
開放感を演出するためにリビングの上部を吹き抜けにするケースがあります。吹き抜けはデザイン性に優れる反面、冷暖房効率が下がりやすい点がネックです。暖かい空気は上方へ向かい、反対に冷たい空気は下方に溜まる性質があるため、特に冬場は暖房が効きにくくなります。シーリングファンの設置や全館空調の導入など、広い空間でも空気が循環するような設備が必要です。
7.2. 窓が大きく収納スペースがない
吹き抜けと同様、リビングの開放感を生み出すために大きな窓を設けることもよくあります。しかし、窓を設置した壁面はデッドスペースになるため、リビングの収納スペース不足に悩まされる失敗が散見されます。開放感はもちろん大切ですが、散らかってしまっては台無しです。リビングには十分な収納スペースを確保し、可能な範囲で開放感の演出やデザインを検討すると良いでしょう。
7.3. 床暖房が不要だった
リビングに設置した床暖房をほとんど使わず、設置したことを後悔するのもありがちな失敗です。家具を置いたことで床暖房が隠れてしまったり、光熱費があまりにも高くて使用しなくなったりすることはよくあります。足元が冷えやすいキッチンこそ床暖房にすべきだったという声も少なくありません。用途や使用シーンを踏まえて設置場所を検討しましょう。
7.4. 家具を配置したら狭かった
開放的で広々としたリビングを意識したつもりが、いざ家具を配置してみると意外に狭かったという失敗もよく見られます。空間の広さを確保するだけでなく、設置を予定している家具の大きさや配置場所も併せて確認しておきましょう。
7.5. 汚れの目立つ床の色だった
リビングはメインの生活スペースのため、どうしてもゴミや汚れが出やすくなります。デザインを重視して黒や白の床にしたことで汚れが目立ち掃除が大変といった後悔の声も聞かれます。長い時間を過ごす場所だからこそ、リビングに用いる素材は実用性やメンテナンスのしやすさを考慮して選びましょう。
8. 注文住宅の失敗・後悔【屋外】
続いて、駐車場・庭・外構など屋外でよくある失敗例を見ていきましょう。
8.1. 駐車場が狭い
屋外で後悔しやすい部分として挙げられるのが駐車場です。駐車場のスペースを節約したばかりに車の出し入れがしにくかったり、奥に止めてある自転車を出すときにいちいち車を移動させなくてはならなかったりといった不便を感じるケースはよくあります。愛車の大きさ+αの余裕あるスペースを確保し、将来子どもが車やバイクを購入する可能性なども踏まえた設計が大切です。
8.2. ウッドデッキを設置したが使わない
リビングや居室から出入りできるウッドデッキのある家に憧れる方も多いはず。しかし、不要なウッドデッキをつくって後悔につながるケースもあります。特に道路から見えやすい位置にウッドデッキを設置すると、通行人からの視線が気になって使うのを躊躇する可能性があるでしょう。道路から視線が届かない場所に設置するか、外壁やフェンスで目隠しをするなど、プライバシーを意識した設計が求められます。
8.3. バルコニーやテラス
洗濯は基本的に室内干しだから屋根のないバルコニーやテラスで充分と考えていても、雨ざらしだと掃除が大変になる点には要注意。窓も汚れやすくなります。たとえ洗濯物を干すつもりがなくても、屋根のあるベランダにしておいたほうが得策です。
9. 注文住宅の間取りで失敗・後悔しないためには?
ここまで、注文住宅でよくある失敗例を見てきましたが、こうした失敗・後悔をなくすためにはどのような対策が考えられるかも見ておきましょう。
なお、建売住宅でよくある後悔や失敗しないためのポイントは、以下の記事でも詳しく解説しています。
>>建売住宅で後悔したことは?失敗しないための確認ポイントを解説
9.1. 自分に合ったハウスメーカーを選ぶ
理想の注文住宅にするためには、何よりもハウスメーカー選びが重要です。自分や家族が求める住まいを実現してくれるハウスメーカーをしっかりと見極めましょう。
ハウスメーカー選びでポイントとなるのが、取扱う建物構造とアフターサービスの内容・期間です。建物構造に関しては、木造か鉄骨造かによって実現できる間取りが異なってきます。また、アフターサービスが充実していなければ、どれだけ良い住まいを実現できたとしても長く安心して住み続けることはできません。
窓口となる営業担当者が信頼できる人物かどうかも大切なポイントです。気持ち良くやり取りができ、自分の希望をしっかりと聞いてくれる担当者がいるメーカーを選びましょう。
9.2. 部屋の広さはバランス良く設計する
部屋が狭いと窮屈に感じてしまいますが、広ければ良いというわけでもありません。広すぎると建築費がかさんだり、冷暖房効率が悪化したりする問題が発生します。コストや快適性と広さのバランスを考えた設計が重要です。
9.3. 収納スペースの設計は慎重におこなう
収納スペース不足はよくある失敗とご紹介しましたが、反対に収納が多すぎる、スペースは十分にあっても使いにくいなどの失敗も少なくありません。収納スペースは容量の大きさにばかり目が行きがちですが、設置場所など使い勝手も意識して慎重に設計を進めましょう。
9.4. 土地選びの際は細かく確認する
今回は住宅そのものに関してありがちな失敗を見てきましたが、周辺環境や立地で失敗するとリカバーできません。最寄り駅や周辺施設までの距離、日当たりや風通しなどを土地選びの際に細かくチェックするようにしましょう。
9.5. 入念に資金計画をおこなう
注文住宅は自由度の高さゆえ、こだわりをどんどん盛り込んで設計してしまいがちです。しかし、理想を詰め込めば詰め込むほど建築コストは高くなります。オプションを必要以上に追加した結果、大幅に予算をオーバーするケースも多いため要注意です。資金計画は入念におこない、オプションは必要性を十分に検討し、本当に必要なものだけを選びましょう。
10. まとめ
注文住宅は、間取り・デザイン・設備仕様など検討できる幅が広い反面、こだわりが災いして失敗や後悔につながることもあります。「夢の注文住宅」などと意気込みすぎるのではなく、実際の生活をイメージしながら冷静に判断することが失敗の回避につながるでしょう。
一建設では、建売住宅だけでなく注文住宅も取扱っています。建売・注文どちらにすべきか迷っている方や、どちらが自分や家族に合っているのか確認したい方は、一建設へお気軽にご相談ください。戸建て住宅を幅広く取扱ってきた一建設が、お客さまのニーズに合った住宅選びをしっかりとサポートします。