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マイホーム購入で後悔することは?失敗とその対策方法、ポイントまで解説

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目次

自分の理想とする家に住めるのは、マイホームを購入する大きなメリットです。
しかし、人生にそう何度もない高額な買い物のため、失敗すると大きな後悔につながります。

そこでこの記事では、せっかくの夢のマイホーム購入で後悔しないよう、よくある失敗やその対策方法を解説します。
先人たちの後悔例や事前に注意すべきポイントを知って、家づくりに役立てましょう。

1. マイホームの購入でよくある後悔とは?

  • 住宅ローンの返済
  • 税金・維持費の支払い
  • 周辺環境や立地の問題
  • 隣人との関係
  • ハウスメーカー選びの失敗
  • 間取り・広さへの不満
  • 設備の使いづらさ
  • さらに良い物件の発見
  • 急な転勤・子どもの進学への影響
  • 家族構成の変化

1.1. 住宅ローンの返済

住宅ローンは、返済期間が30年や35年など長期間にわたるローンです。
返済期間中に転職や休職、退職などで収入が減ったり、子どもができて支出が増えたりすると、毎月の返済が厳しくなって後悔することがあります。

一般的に、住宅ローンの理想的な返済比率は手取り収入の20%といわれています。
例えば、手取りの年収が600万円の場合は毎年120万円、毎月10万円までの支払いとなるような借入金額が妥当です。
人生何があるかわからないため、想定外の事態も加味して余裕のある資金計画を立てておきましょう。

1.2. 税金・維持費の支払い

マイホームを購入すると、住宅ローンだけでなく以下のような税金や保険料、維持費用がかかります。

  • 固定資産税
  • 都市計画税
  • 火災保険料
  • 地震保険料
  • 住宅設備などのメンテナンス費用

固定資産税とは、所有している家屋や土地などの不動産に対して課税される税金で、毎年支払う必要があります。
都市計画税は、市区町村が定めている「市街化区域内」にある土地・建物が課税対象です。

災害から人命や家、財産を守る火災保険・地震保険の加入は任意ですが、持ち家の火災保険の加入率は約85%と高くなっています。※1 火災保険では地震による火災、地震や津波による被害は補償されないため、万が一に備えて地震保険にも入っておくと安心です。

また、マイホームを維持するには住宅設備などのメンテナンス費用もかかります。マンションの場合は修繕積立金という形で毎月支払いが発生し、戸建ての場合は将来の大規模修繕に備えて各自で貯蓄する必要があります。

このようにマイホームを購入すると、住宅ローン以外にも月単位や年単位で継続的な支払いが発生するため、「思ったより経済的に余裕がない」と感じ、今後の生活に不安を感じる方も多いです。

※1 災害に係る民間保険・共済の 現状・課題等について|内閣府(防災)

一戸建てで毎月かかる費用の詳細を下記記事にて紹介しているため、参考にしてください。
>>一戸建てで毎月かかるお金はどれくらい?維持費を抑えるコツも併せて紹介

1.3. 周辺環境や立地の問題

購入前に、公共交通機関や学校への距離、生活利便施設など周辺環境をチェックしていても、実際に住んでみないとわからないこともあります。例えば、「隣の家との間隔が狭い」「駅近だと思っていたが毎日歩くと意外と遠く感じる」など住む前後でギャップを感じるほか、「周辺の音がうるさい」「近くの川から悪臭がする」など想定外の騒音、異臭などの問題に悩まされる方もいます。

1.4. 隣人との関係

近隣住民との人間関係も、周辺環境と同様、住んでみないとわからないものの一つです。防犯面や災害時のことを考えると、ご近所との支え合いは重要です。しかし、なかには町内会などで地域の活動への参加が求められたり、隣人とトラブルになったりしてご近所付き合いに疲弊する場合もあります。

賃貸なら嫌なことがあれば引っ越せますが、マイホームとなるとそう簡単にはいきません。このため近隣住民との人間関係が原因で、マイホームの購入を後悔する方もいます。

1.5. ハウスメーカー選びの失敗

価格の安さだけでハウスメーカーを選んだ場合、施工が甘い、劣化が早い、アフターフォローが良くないなどの理由で後悔することがあります。
購入費用が安くても、維持費用がかかりすぎると結果的に高くつくため、施工実績や信頼性などの観点から総合的に判断して、依頼するハウスメーカーを選びましょう。

アフターフォローの保証期間や保証内容もハウスメーカーによって異なるため、契約時にしっかり確認しておくことが重要です。

一建設では独自の手厚い保証制度を提供しています。
基本保証期間の10年に加え、保証期間経過後は5年ごと最長35年間の延長保証が適用されるシステムを採用しているほか、計4回の定期点検も実施しているため、購入後も安心してお過ごしいただけます。

>>リーブルガーデンの特徴はこちら

1.6. 間取り・広さへの不満

注文住宅の場合、実際の家の広さや間取りを図面でしか確認できていない場合が多いです。
また、建売住宅やマンションなど内覧してから物件を決めた場合も、家具を入れて暮らし始めると「思っていたより狭い」「動線が悪い」「部屋数が足りない」と感じることは珍しくありません。

このように「実際に住み始めたら間取りや広さが適切でなかった」というのも、マイホームの購入で後悔するポイントの一つです。

注文住宅の間取りについての後悔は下記記事にて紹介しております。理想のマイホームを実現するための参考にしてください。
>>注文住宅の間取りの失敗・後悔例は?失敗しないためのポイントも紹介

1.7. 設備の使いづらさ

近年、住宅設備は日々進化を遂げており、快適さを求めてさまざまな設備・機能をオプションで追加する方も増えています。例えばキッチンなら、ディスポーザーや食器洗い乾燥機などが該当するでしょう。

しかし上記に限らず、便利そうだと思って設備を導入しても、「意外と使いづらい」「使わないのでただスペースがとられる」などの理由で後悔するケースもあります。また、なかには「大して使わないけどベランダが雨漏りして修繕にお金がかかった」など、使用頻度に対して交換・修繕などの維持費用がかかるという理由から設備の設置を後悔するケースもあるようです。

住宅設備についてもっと知りたい方は下記記事を参考にしてください。
>>建売住宅のオプションのおすすめ一覧!いつ決める?相場や選び方を解説

1.8. さらに良い物件の発見

購入直後は満足していても、あとからより良い条件の土地・物件が見つかることもあります。その場合は、「賃貸だったら引っ越せたのに」「まだ家がなかったらここを買ったのに」と後悔することもあるでしょう。

しかし、自分が欲しいタイミングで良い土地や物件が見つかるかは運によるところも大きいです。「土地探しは巡り合わせ」ともよくいわれるため、仕方がない部分も多いです。

あとから良さそうな物件を見ても「当時の自分たちの判断が最善だった」と思えるように、購入前にしっかり検討を重ねる、周辺環境を念入りにチェックしておくなど最善を尽くしましょう。

1.9. 急な転勤・子どもの進学への影響

転勤や子どもの進学先など、家族を取り巻く状況の変化が後悔のきっかけとなることもあります。

例えば、急に夫の転勤が決まって家族全員で引っ越さざるを得なくなった場合、購入にかかった費用や手間を考えると後悔が残るでしょう。
また、子どもが成長して小学校や中学校に通うことになった段階で、学区外のため希望する学校へ通えないことに気付き、後悔することもあります。

1.10. 家族構成の変化

家族の状況だけでなく、人数の変化によってマイホームに不便を感じるケースもあります。

子どもが誕生、または両親と同居することになって部屋数が足りなくなった、その反対に配偶者との離婚や死別で一人暮らしとなり、戸建てが不便になったなどがその例です。

その他、親の介護で実家に戻って同居することになったなど、そもそもマイホーム自体がのちのち不要になるケースもあります。

2. マイホーム購入にはメリットもたくさん

もちろんマイホームは後悔するようなことばかりではなく、良い面もたくさんあります。
賃貸と比較した場合のマイホームのメリットは主に以下のとおりです。

  • 自分の理想とする家に住むことができる
  • 自由に手を加えることができる
  • ローンの完済後は住居費が軽くなる
  • 住宅ローン控除を受けることができる

2.1. 自分の理想とする家に住むことができる

自分のライフスタイルに合わせた理想の家に住めるのは、マイホームの大きなメリットです。
注文住宅なら自分や家族の希望条件・こだわりを反映して家を建てられます。建売やマンションの場合でも、オプションの活用でより自分好みのデザインや快適な暮らしを実現可能です。

また、自分の家が欲しいという憧れが叶った、自分の家を手に入れた安心感や満足感があるなど、マイホームでしか得られない喜びもあるでしょう。

2.2. 自由に手を加えることができる

オーナーに所有権がある賃貸物件は、原状回復の義務があるため入居者が勝手に手を加えることはできません。

しかし、自分の所有物であるマイホームなら、どんなに汚れても構わないため、子どもをのびのび育てられる、自由にDIYやリフォームができる(マンションは一部制限あり)などのメリットがあります。

また、賃貸は基本的に集合住宅ですが、マイホームとして戸建てを購入すれば、「子どもの足音で迷惑をかける心配がない」「上下階や隣室の生活音が気になる」などの騒音トラブルも解決するでしょう。

2.3. ローンの完済後は住居費が軽くなる

賃貸の場合、いくら家賃を払っても自分のものになりません。
しかし、マイホームは資産となる、住宅ローン完済後は住居費の負担が軽くなる、将来子どもに残せるなどのメリットがあります。

高齢になると、退職などで収入が減るため家賃支払いの負担が重くなる、孤独死や家賃滞納のリスクからそもそも賃貸住宅が借りにくくなる、など賃貸事情が厳しくなります。その点、マイホームであれば住宅ローン完済後は住居費の負担が軽くなるため、老後も安心でしょう。

>>一生賃貸は賢い?後悔する?メリットやデメリットや持ち家との比較を紹介

2.4. 住宅ローン控除を受けることができる

マイホームを購入すると、住宅ローン控除が受けられるため税負担が軽くなります。

住宅ローン控除とは、年末時点の住宅ローン残高の0.7%を、所得税(一部、翌年の住民税)から控除する制度です。新築住宅の場合は入居から最大13年間、中古住宅の場合は10年間にわたって控除されます。

例えば、年末時点の住宅ローン残高が3,500万円の場合、24万5,000円が年末調整で戻ってきます。

>>持ち家と賃貸、どっちがお得なの?メリット・デメリットや生涯コストを比較しよう

3. 後悔したらどう対応する?

もしマイホームの購入で後悔した場合、どうすればいいのでしょうか。
月々の収支や住宅環境を改善する方法としては、主に以下4つの対策が挙げられます。

  • 資金計画を見直す
  • リフォームやDIYをおこなう
  • 賃貸に出す
  • 売却する

3.1. 資金計画を見直す

住宅ローンの返済負担が重いと感じたら、資金計画を早めに見直すことが重要です。具体的には、借入先の金融機関に相談して返済期間を伸ばしてもらう、一時的に毎月の返済額を減らしてもう、より低金利の金融機関へ借り換えるなどの方法があります。

例えば、全期間固定金利の住宅ローン「フラット35」では、返済方法変更メニューとして以下の3つのタイプを用意しています。※2

悩み返済方法変更メニュー
離職や病気などで収入が減少し、返済が大変になったAタイプ(返済期間の延長など)  
一時的に返済額を減らしたいBタイプ(一定期間における返済額の減額)
ボーナス返済が負担になっているCタイプ(ボーナス返済分の返済額の変更、取りやめなど)
参照:月々の返済でお困りになったときは|住宅金融支援機構

審査に通過すれば、返済方法の変更が適用されます。一定の条件をクリアすればAとB、AとC、BとCの併用も可能です。

フラット35の詳細を知りたい方は、下記のリンクも合わせてご覧ください。

>>フラット35はやめたほうがいい?デメリットと注意点とは
>>フラット35の本審査に落ちる確率は?通過できない理由と対処法を解説

3.2. リフォームやDIYをおこなう

間取りや内装に後悔がある場合は、DIYやリフォームで対応するのも一つの手段です。
自分でお風呂やトイレ、ダイニングなどのクロス・床の張り替えをおこなえば、数万円程度で部屋の雰囲気を変えられます。

デザイン性だけでなく、キッチンの吊り下げ収納や人感センサーの設置など、それぞれの「あったらいいな」を叶えることで、住みやすさを改善できるでしょう。

>>建売住宅を購入直後にリフォームするメリット・デメリットやリフォーム例をご紹介

3.3. 賃貸に出す

急な転勤などでマイホームを手放さざるを得ない場合は、賃貸に出す方法もあります。

期間限定で賃貸に出せば、期間終了後に再び家に戻ることができるほか、離れている間も空き家管理の手間が省ける、家賃収入を住宅ローンの返済にあてられるなどのメリットがあります。

ただし、超低金利の住宅ローンは、自分またはその家族が住むための住宅のみを対象とするローンです。借入先の金融機関に無断で賃貸に出すと違反になり、違約金の支払いや残債の一括返済を求められる場合があるため必ず事前に相談するようにしましょう。

3.4. 売却する

経済的な事情や住宅や立地、周辺環境などへの不満でこれ以上住み続けられないと判断した場合、マイホームを売却する選択肢も出てくるでしょう。

売却を決めた場合、築年数が浅くきれいな状態のほうが家は高く売れます。
売却代金が住宅ローンの残高を上回れば、そのお金で住宅ローンを完済し、新居を購入できるでしょう。

ただし、売却代金で住宅ローンを完済できない場合は、不足金額を自己資金で補う、住み替えローンを利用するなどの方法をとる必要があります。

住み替えローンとは、旧居の住宅ローンの残高と新居を購入するための資金を合算して借り入れるローンのことです。旧居と新居のお金をまとめて借りることから借入金額が大きくなるため、通常の住宅ローンより審査が厳しくなる傾向にあります。

経済的な事情で家を手放すことを検討している方のなかには、売却代金で住宅ローンを完済できない、自己資金での補填や住み替えローンの利用もできない、かといって今後住宅ローンの支払いを続けていくのも困難な方もいるでしょう。この場合は、借入先の金融機関の合意を得て物件を売却する任意売却という方法をとることになります。

>>住み替えのタイミングはいつ?スムーズに進めるポイントも併せて紹介

4. 後悔する前に確認しておくべきポイント

マイホーム購入では、事前にどれだけしっかり準備できるかが成功と失敗の分かれ目です。
マイホームの購入で後悔しないよう以下のポイントを確認し、よく家族と話し合っておきましょう。

  • 妥協できない点・優先順位を整理する
  • 資金計画をシミュレーションする
  • 実物を見て生活をイメージする
  • 購入のタイミングを焦らない
  • ハウスメーカーの比較検討を十分におこなう

4.1. 妥協できない点・優先順位を整理する

マイホームの購入で後悔しないためには、予算の範囲内での理想の家づくりが重要です。予算を削りすぎると、メンテナンス費用がかかり、かえって高くつく、あとからさまざまな部分に不満が出て後悔するなどの可能性があります。反対に、すべてのこだわりを反映して予算オーバーの家を買ってしまうとのちのち住宅ローンの返済が厳しくなり、手放さざるを得なくなる可能性があります。

予算内でマイホームの理想を叶えるには、希望条件に優先順位をつけておくのがおすすめです。
予算、立地、広さや間取りを確認し、妥協できるポイントとできないポイント、妥協するとしたらどこまで妥協できるかなどを決めておきましょう。
あらかじめ譲れないポイントと妥協できるポイントを決めておけば、予算オーバーした際もどこを削るか判断しやすくなります。

4.2. 資金計画をシミュレーションする

どんなに理想的なマイホームでも、経済的に余裕がないと精神的に苦しくなり、後悔の原因になってしまいます。

月々の支払いを無理のない範囲に収めるためには、事前にきちんと資金計画を練ることが重要です。
住宅ローンの返済だけでなく、固定資産税や火災保険料、メンテナンス費用などの維持費を含めてシミュレーションしておきましょう。

住宅ローンの月々の返済額の計算や、毎月の返済額から購入可能額の目安を知るには、以下のローンシミュレーションをご活用ください。

>>ローンシミュレーションをしてみる

4.3. 実物を見て生活をイメージする

購入前から実際に生活するイメージを持って検討すれば、住む前後で感じるギャップを減らせます。

今の生活スタイルを引き継いだ場合、生活動線に不便はないか、今の生活スタイルや家事のやり方を変えるとすればどのような動線となるのか、新居での生活を想定して間取りを確認しましょう。

また、最寄りの駅やスーパーまで実際に歩いてみるなど、現地にも何度も足を運び、自身の目で確かめておくと安心です。

4.4. 購入のタイミングを焦らない

家探しをしていると「人気の分譲住宅、残り1軒!」という宣伝文句を見かけたり、「他にも検討している方がいる」と営業担当者に言われたりして焦ることがあるかもしれません。しかし、人は焦ると集中力や判断力が低下するため、焦って決断するとのちに後悔につながる可能性が高くなります。

後悔しないためには、他人の状況や言葉に影響される他人軸ではなく、自分の状況や考え方で決める自分軸での判断が大切です。「無理のない住宅ローンの返済プランが立てられた」「納得できる条件の家が見つかった」など、自分のタイミングや判断基準でマイホームの購入を決定しましょう。

4.5. ハウスメーカーの比較検討を十分におこなう

ハウスメーカーは、住宅の出来栄えや完成度を左右する重要な要素です。ハウスメーカーによってどのような工法・構造が得意かは異なるため、複数のハウスメーカーの得意分野や住宅性能、デザインなどを比較し、予算内で自分の希望が叶えられそうなところに依頼しましょう。

また、ハウスメーカーとは住宅完成後も、何かトラブルが起きた場合や点検、メンテナンスなどで長いお付き合いになります。担当者を通してその会社が信頼できるかどうかを見極め、アフターフォローの保証期間や保証内容も必ず確認するようにしましょう。

5. マイホーム購入は十分な準備を行おう

マイホーム購入でよくある後悔としては、住宅ローンの負担や住宅の間取り、設備、立地条件などが挙げられます。
返済方法の変更やリフォーム、DIYなどで対応できる部分もありますが、できれば最初から満足のいく家づくりができるのがベストです。

予算内で理想の家を建てるには、きちんと資金計画を立てる、実際の生活をイメージして検討する、入念に下調べするなどの事前準備が重要になります。仮にのちのち後悔するようなことがあっても「当時やれることはすべてやった」と思えるよう、家族でよく話し合って検討を重ねておきましょう。

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