建売住宅と分譲住宅の違いは?それぞれの特徴やメリット、向いている方などを解説

目次
一建設の分譲戸建住宅
一建設の分譲戸建住宅は年間約9,000棟以上を供給、国内トップクラスの販売戸数を誇ります。また住宅性能表示制度5分野7項目の最高等級取得を標準化。
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建売住宅と分譲住宅、どちらの言葉も聞いたことはあっても、それぞれの特徴や違いをしっかり説明できる方は少ないのではないでしょうか。
この記事では、建売住宅と分譲住宅の違いやそれぞれのメリット・デメリットを解説します。注文住宅や売建住宅(建築条件付き土地)など、その他の新築戸建て住宅との違いも解説しますので、マイホームの購入を検討している方はぜひ参考にしてください。
1. 建売住宅と分譲住宅それぞれの特徴

建売住宅と分譲住宅、それぞれの特徴は以下のとおりです。
1.1. 建売住宅の特徴
建売住宅とは、土地と建物がセットで販売されている一戸建て住宅です。
不動産会社が所有する宅地に住宅を建て、完成または完成予定の状態で販売されます。
具体的には、住宅街の空いている土地に建てられた新築戸建て住宅などが該当し、1戸ずつ販売されるのが特徴です。
1.2. 分譲住宅の特徴
不動産会社が広い土地を区画整理し、複数の宅地に分けた土地を分譲地といいます。分譲住宅とは、分譲地に建てられた住宅のことです。
土地と建物がセットで販売される点は建売住宅と同じですが、分譲住宅では、似たデザイン・仕様の住宅が複数戸同時に販売されます。
なお、分譲地については下記のコラムに詳細が載っていますので、併せてご覧ください。
>>分譲地とは?宅地との違いやメリット・デメリット、選ぶときに確認するポイントを解説
2. 新築戸建て住宅の種類とその違い
新築戸建て住宅には、上述した建売住宅や分譲住宅をはじめ、注文住宅や売建住宅(建築条件付き土地)などさまざまな種類があります。自分に合った選択ができるよう、それぞれの違いを確認しておきましょう。
2.1. 建売住宅と分譲住宅の違い
建売住宅と分譲住宅は、土地と建物がセットで販売される点が共通していることから同義として扱われることがありますが、厳密には異なります。
両者の違いは「住宅が建っている土地が分譲地か否か」です。空いている宅地に住宅を建てる建売住宅に対して、分譲住宅は広い土地を分割した分譲地に建てられます。
分譲住宅は、複数戸を同時販売することを前提としているため、周囲の家とデザインや設備に統一感があるのが特徴です。また、スケールメリットを活かして土地や資材の調達コストを抑えることが可能なため、建売住宅よりも安価な傾向にあります。
2.2. 注文住宅との違い
注文住宅とは、所有している土地や購入した土地に、希望の間取りやデザインの住宅を建てることです。ハウスメーカーや工務店と契約し、自分の要望を反映させた住宅を建築します。
基本的に住宅のデザインや間取りが確定している建売住宅・分譲住宅と違って、設計の自由度が高いのが注文住宅の魅力です。このため「吹き抜けを作りたい」「生活動線を意識した間取りにしたい」など、家づくりにこだわりがある方におすすめです。
ただし、手間とコストがかかるぶん建売住宅・分譲住宅と比べると価格は高くなる傾向があります。
建売と注文住宅の違いについては、下記のコラムに詳細が載っていますので、併せてご覧ください。
>>建売と注文住宅の違いは?価格差や特徴の比較から選び方の目安までをご紹介
2.3. 売建住宅(建築条件付き土地)との違い
住宅の販売形態には、売建住宅(建築条件付き土地)と呼ばれる種類もあります。
「家を建ててから売る」建売住宅に対して、「土地を売ってから家を建てる」のが売建住宅です。事前に指定された建築会社に依頼する前提で土地を購入し、住宅を建築します。
建築会社は指定されていますが、間取りや仕様は自由に決められるため、建売住宅・分譲住宅よりも設計の自由度が高いのが売建住宅の特徴です。
ただし、指定された建築会社の対応範囲内で間取りや仕様を決めることとなるため、「最新の断熱設備を取り入れたい」「自然素材にこだわりたい」など希望条件によっては実現が難しい場合もあります。
売建住宅(建築条件付き土地)については、下記のコラム記事に詳細が載っていますので、併せてご覧ください。
>>建築条件付き土地とは?やめたほうがいい?メリットや注意点を紹介
3. 建売住宅・分譲住宅を購入するメリット

一戸建て住宅にはさまざまな販売形態がありますが、そのなかでも建売住宅・分譲住宅を購入するメリットは以下のとおりです。
- 価格がはっきりしている
- 実物を見てから購入できる
- 注文住宅より安く購入できる
- 引渡しまでの期間が短い
3.1. 価格がはっきりしている
注文住宅では、希望する設計や素材、設備などによって価格が変動するため、最終的な金額がわかるのは見積もりが確定したあとになります。それに対して建売住宅・分譲住宅は、あらかじめ土地と建物のセット価格が決まっているため、予算を立てやすいメリットがあります。
3.2. 実物を見てから購入できる
建売住宅・分譲住宅は、すでに建物が完成した状態で販売されることが多いため、実物を確認してから購入が可能です。建設中の場合でも、分譲住宅は近隣に完成している物件やモデルハウスがあることが多いため、入居前後のギャップが生じにくいでしょう。
3.3. 注文住宅より安く購入できる
デザインや設備がパターン化されている建売住宅・分譲住宅は、大量発注によって資材の調達コストを抑えられるため、注文住宅よりも安く購入が可能です。
特に、広い土地を分割して複数戸をまとめて販売する分譲住宅は、1戸あたりの土地の仕入れ価格や人件費も削減できることから、より低価格の傾向にあります。
3.4. 引渡しまでの期間が短い
注文住宅は、建てようと決めてから実際に完成するまで半年〜1年程度かかるのが一般的です。それに対して、すでに建物が完成した状態で販売されている建売住宅・分譲住宅なら、売買契約を締結してから3ヵ月程度で入居できます。
建売住宅を購入する際の流れは、下記のコラムに詳細が載っていますので、併せてご覧ください。
>>建売を購入する際の流れとは?契約から入居までの期間や注意点も紹介
4. 建売住宅・分譲住宅を購入するデメリット
ただし、建売住宅・分譲住宅には以下のようなデメリットも存在します。
- 設計の自由度が低い
- オプション費用が割高
- 工事の過程を確認できない
4.1. 設計の自由度が低い
建売住宅・分譲住宅は、資材の大量発注によるコスト削減や、設計・施工の効率化を図るために、あらかじめ間取りやデザイン、設備などの標準仕様が決められています。このため注文住宅と比べると設計の自由度が低く、ライフスタイルやこだわりを反映した家づくりは困難です。
特に、分譲住宅は街並みに統一感を持たせるために、外観デザインも制限される場合が多くなっています。
4.2. オプション費用が割高
建売住宅・分譲住宅でもオプションを追加すれば、床材の変更やキッチンのグレードアップなど、内装材や設備のカスタマイズが可能です。
ただし、事前に定められた仕様の範囲内となるため、注文住宅と比べると選択肢は限られます。また、個別対応となるため、希望内容によっては仲介料などが発生し、費用が割高になることがあります。
4.3. 工事の過程を確認できない
注文住宅なら建築現場を見学できますが、すでに建物が完成している建売住宅・分譲住宅では工事の過程が確認できません。
購入前に土地の状態や工事の過程を確認できないため、住宅の品質や安全性に不安を感じる方もいるでしょう。事前に販売元のハウスメーカーや建築会社の実績や評判を調査し、信頼性を見極めることが重要です。
5. 建売住宅・分譲住宅、それぞれに向いている方とは?
混同されがちな建売住宅・分譲住宅ですが、実際には細かな違いがあるため、人によってどちらが合うかは異なります。
ここからは、建売住宅と分譲住宅それぞれに向いている方の特徴を紹介します。
5.1. 建売住宅が向いている方
建売住宅は、注文住宅に比べると安価で購入できる反面、設計の自由度は低いのが特徴です。このため間取りやデザインよりも価格を重視する方に向いています。
また、購入から引渡しまでの期間が短いため、新生活に向けて入居を急いでいる方にもおすすめです。実物を確認してから購入できるため、入居前後のギャップも少なくて済むでしょう。
5.2. 分譲住宅が向いている方
分譲住宅は、建売住宅よりもさらに低価格の傾向にあるため、できるだけコストを抑えて住宅を手に入れたい方におすすめです。
複数の住宅が集まる分譲住宅は、おしゃれで快適な街づくりを意識して開発されます。このため建売住宅に比べて、街並みに統一感がある、インフラが整っているなどのメリットがあります。
一方、外観のカスタマイズは制限される場合が多いため、デザインにこだわりがある方は注意が必要です。
また、複数戸が一斉に販売される分譲地では、同時期に入居する方が多いため、新しい住民同士で一からコミュニティを築きたい方にもおすすめです。
6. 建売住宅・分譲住宅を購入前に確認すべきポイント

一口に建売住宅・分譲住宅といっても、物件の条件や価格設定、保証内容は異なります。購入前に必ず以下のポイントを確認しておきましょう。
- 周辺環境や土地の地盤を確認する
- 価格に含まれる内容を確認する
- アフターサービスや保証内容を確認する
6.1. 周辺環境や土地の地盤を確認する
土地の地盤や周辺環境は、住まいの安全性や快適さを大きく左右します。販売元会社に地盤調査の結果を見せてもらう、自治体が提供しているハザードマップを活用するなどして、災害時のリスクを確認しておきましょう。
また、交通利便性やスーパー・病院など、生活に必要な周辺施設も要チェックです。特に、広い土地を必要とする分譲地は、駅から離れたエリアで開発されることも珍しくありません。通勤・通学の経路はもちろん、駅やバス停までの距離や本数、運行時間などもチェックしておきましょう。
6.2. 価格に含まれる内容を確認する
建売住宅・分譲住宅は土地と建物がセットで販売されますが、販売価格に含まれる項目は物件によって異なります。例えば、駐車場や庭などの外構工事や網戸・カーテンレールの設置などは、標準仕様としている物件もあれば、オプションとなり別途費用がかかる場合もあります。
想定外の出費で資金計画に影響が出ないよう、販売価格に含まれるものとそうでないものを事前に確認しておきましょう。
建売住宅のオプションについては、下記のコラムに詳細が載っていますので、併せてご覧ください。
>>建売住宅のオプションのおすすめ一覧!いつ決める?相場や選び方を解説
6.3. アフターサービスや保証内容を確認する
引渡し後のアフターサービスや保証内容は、建築会社によって異なります。建物の保証期間や補償工事など、利用可能なアフターサービスを確認しておきましょう。
アフターサービスがしっかりしている建築会社を選ぶと、万が一入居後にトラブルが発生した際も安心です。
7. 理想の住宅探し・購入のポイント
立地や間取り、デザインや価格など、理想的なマイホームは各家庭で異なります。住みたいエリアや間取り、デザインなどの希望を、家族でよく話し合いましょう。
マイホームは、購入後も固定資産税や保険料、修繕費など維持管理のためのコストが発生します。このため住宅ローンを組む際は、こういった維持費も見越して、無理のない予算を設定することも重要です。銀行や不動産会社が提供しているローンシミュレーションを活用すると、簡単に購入可能な物件の金額や希望物件の月々の支払い額を計算できます。
具体的に予算内でどの程度の物件が購入できるのかなどを知りたい方は、リーブルガーデンの「住宅ローンシミュレーション」をぜひお試しください。
>>住宅ローン シミュレーション
また、希望条件に優先順位をつけておくと、予算オーバーや意見の食い違いが起きた際も、物件を選びやすくなります。特に、完成済みの建売住宅・分譲住宅では、すべての希望を満たす物件を見つけるのは困難です。あらかじめ譲れない条件と妥協できる点を整理しておくことで、後悔のない選択につながります。
住宅購入に利用可能な補助金・助成金・減税制度なども有効活用し、予算内で理想の住まいを見つけましょう。
下記のコラム記事に建売住宅の探し方や減税制度の詳細が載っていますので、併せてご覧ください。
>>建売住宅の探し方とは?選ぶポイントや探す手段を解説!
>>住宅ローン減税(控除)はいつまで?条件や税制改正の内容・変更点を解説
8. 住宅の特徴や違いを理解してマイホーム購入を検討しましょう
建売住宅と分譲住宅は、似た意味合いで使われることが多く、大きな違いはありません。
それぞれの特徴として、建売住宅は住宅街の空いている土地などに建てられ、1戸ずつ販売されます。
それに対して分譲住宅は、広い土地を区画整理し、複数の宅地に分けた分譲地に建てられ、複数戸同時に販売されるのが特徴です。
その他にも新築戸建て住宅の種類には注文住宅、売建住宅などがあり、それぞれメリット・デメリットを理解して、自分に合ったマイホームを選びましょう。
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