ベタ基礎とは?布基礎との違いやメリット・デメリット、選び方や見分け方など徹底解説

目次
一建設の分譲戸建住宅
一建設の分譲戸建住宅は年間約9,000棟以上を供給、国内トップクラスの販売戸数を誇ります。また住宅性能表示制度4分野6項目の最高等級取得を標準化。
お客さまとご家族に安心して住んでいただける住まいをお届けします。
家の安全性と寿命を大きく左右するのが、建物を支える基礎です。完成後は見えなくなる部分ですが、基礎の質によって地震への強さや不同沈下のリスク、さらに湿気やシロアリ対策まで変わってきます。
現代の木造住宅で採用される主な基礎はベタ基礎と布基礎の2種類。それぞれに特徴やメリット・デメリットがあり、土地の条件や建物の構造に応じて最適な基礎工法が異なります。
この記事では、基礎の役割・種類の違い・選び方のポイントまでわかりやすく解説します。
これから家づくりを進める方は、基礎の理解を深めて、長く安心して住める住まいの実現に役立ててください。
1. 住宅基礎の基本情報

住宅の基礎は、建物の重さを支え、外力から家を守る見えない要です。地震の多い日本では特に、基礎の種類によって耐震性や住まいの寿命が左右されます。基礎の構造や特徴を理解しておくことで、住宅性能への不安を減らし、建てたあとの安心にもつながります。
まずは、基礎が果たす役割と、現代の木造住宅で採用されている2種類の工法を整理します。
1.1. 住宅基礎の役割
基礎とは、建物を支えるための土台部分です。鉄筋やコンクリートでできた構造物を地中に埋めることで、建物と地面をしっかりとつなぎ、住宅全体を安定させます。
基礎の役割は、建物の重さ(建物荷重)や地震、風など外部から加わる力を地面に伝え、揺れや傾きを防ぐことです。また、地面から上がってくる湿気や雨水などの侵入を防ぐことで、構造材の腐食や劣化を抑える働きもあります。
特に日本は地震大国であり、基礎の種類や施工精度によって耐震性に大きな差が生まれます。完成後はほとんど見えない部分ですが、重要な構造です。そのため、土地の性質や地盤調査の結果に適した基礎を選ぶことが、安心して暮らせる家づくりにつながります。
また、基礎の深さは種類ごとに建築基準法で最低基準が定められており、不適切な設計や施工がおこなわれないようルールが決められています。
1.2. 基礎構造にはベタ基礎と布基礎がある

現代日本の新築一戸建てで主流となっているのは「ベタ基礎」と「布基礎」の2種類です。
上記の図からわかるように、ベタ基礎は、建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆い「面」で支える工法。布基礎は、柱や壁の下のみに鉄筋コンクリートを配置して「線(点)」で支える工法です。
家の安全性や耐久性は、基礎の種類によって異なります。特に、地震の多い日本では、基礎の選択が耐震性を左右するため、特徴を理解しておくことが大切です。
また、現在ではベタ基礎・布基礎が主流ですが、古くからの日本家屋では、柱の下だけを個別に支える「独立基礎」が採用されていた時代もあります。住宅の大型化・耐震基準の高度化にともない、現在の一般住宅ではほぼ使われなくなりました。
なお、木造住宅の構造は下記のコラムで詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
>>木造住宅の構造の種類や耐震性|構造計算の義務化などを詳しく解説
2. ベタ基礎のメリット・デメリット

ベタ基礎は、現代の木造住宅で広く採用されている基礎工法です。建物の床下全体を一体の鉄筋コンクリートで覆うことで、揺れによる負荷や建物の重さを地盤へ均一に伝えられることから、耐震性・不同沈下の抑制に優れています。
また、一定の構造性能を確保するため、建築基準法(建設省告示第1347号)では以下のような最低寸法が定められています。
- 立上り部の地上高さ:30cm以上
- 立上り部の厚さ:12cm以上
- 底盤(スラブ)の厚さ:12cm以上
これらの基準を満たすことで、湿気・シロアリ対策にも対応できる床下環境がつくられ、住宅の長期的な耐久性につながります。
ただし、床下全体をコンクリートで覆う分、材料費・残土処理費が増えてコストが上がりやすい点には注意が必要です。
ここからは、こうしたベタ基礎のメリットとデメリットを具体的に解説します。
2.1. ベタ基礎のメリット
ベタ基礎の主なメリットは以下の3つです。
- 耐震性に優れている
- 不同沈下が起こりにくい
- 湿気・シロアリに強い
2.1.1. 耐震性に優れている
ベタ基礎は、建物の底面全体に鉄筋コンクリートが埋め込まれているため、耐久性や耐震性に優れています。
このあとの、5.ベタ基礎と布基礎どちらがいい?選ぶときのポイントでも触れますが、それまで布基礎が主流だった住宅において、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災以降では鉄筋の入っていないコンクリートや布基礎の割れが倒壊要因として指摘されました。こうした背景から、より耐震性の高いベタ基礎が現代では主流となっています。
2.1.2. 不同沈下が起こりにくい
不同沈下(ふどうちんか)とは、建物の一部分が沈んで傾いてしまう現象のことで、建物の荷重や地震などが原因で発生します。
ベタ基礎は、建物の底面全体をコンクリートで支えるため、荷重が均等に地盤へ伝わりやすく、不同沈下のリスクを抑えられるのがメリットです。
2.1.3. 湿気・シロアリに強い
湿気は、結露やカビの発生などで建物にダメージを与える他、シロアリを招く要因にもなります。
その点、建物の底面全体を分厚いコンクリートで覆うベタ基礎は、湿気が溜まりにくい構造です。その結果、シロアリの餌となるような水分を含んでやわらかくなった木材が発生しづらくなるため、湿気やシロアリの影響を受けにくくなります。
2.2. ベタ基礎のデメリット
一方、ベタ基礎には以下のようなデメリットも存在します。
- 施工費用がかかる
- 寒冷地には向かない
2.2.1. 施工費用がかかる
ベタ基礎は、床下全体にコンクリートと鉄筋を使用するため、布基礎に比べて資材と手間がかかりやすく、結果として施工費用が高くなるのがデメリットです。
特に、建物の床面積が広い住宅や、掘削量が多い敷地では、コスト差が大きくなる可能性があります。
2.2.2. 寒冷地には向かない
北海道や東北など寒さの厳しい地域では、ベタ基礎が適さない場合があります。地盤が凍結すると体積が膨張し、基礎を持ち上げてしまう凍上(とうじょう)現象が起きる恐れがあるためです。
そのため、寒冷地では凍結による基礎の浮き上がりを防ぐために、凍結深度よりも深い位置まで基礎を設置する必要があります。温暖な地域より掘削量が増えるため、工事費用が高くなる傾向があるのもデメリットの一つです。
3. 布基礎のメリット・デメリット

布基礎は、柱や壁の下に逆T字型の鉄筋コンクリートを埋め込む基礎工法です。立ち上がり部分のみに鉄筋を配置し、建物の荷重を「線(点)」で支える構造となっており、床下全体をコンクリートで覆うベタ基礎とは異なります。
コンクリートの使用量が少ないため、コストを抑えられるのが特徴です。ただし、面全体で支えるベタ基礎に比べると、耐震性や湿気・シロアリ対策の面で劣る場合があります。
また、施工品質を確保するため、建築基準法(建設省告示第1347号)では以下の最低寸法が定められています。
- 根入れの深さ:24cm以上
- 底盤(スラブ)の厚さ:15cm以上
※その他、立ち上がり部分の配筋や幅なども規定あり
こうした基準を満たすことで一定の耐久性を確保しますが、地盤が弱い場合は不同沈下のリスクにも注意が必要です。
ここでは、布基礎のメリット・デメリットを紹介します。
3.1. 布基礎のメリット
布基礎の主なメリットは以下のとおりです。
- 施工費用を抑えられる
- 部分的に強度が高い
- 寒冷地に向いている
3.1.1. 施工費用を抑えられる
布基礎は、柱や壁の下など必要な部分にだけ鉄筋コンクリートを使用するため、ベタ基礎よりコンクリート量が少なく、材料費を抑えられます。
また、掘削範囲が立ち上がり部分が中心となることで、残土処理などの施工手間も軽減でき、総工費を抑えやすい点もメリットです。
3.1.2. 部分的に強度が高い
布基礎は、柱や壁の下に逆T字型の鉄筋コンクリートを打ち込み、地中の深い位置から支える構造です。荷重が集中するポイントを強化できるため、鉄骨造など柱に力が集まりやすい住宅で効果を発揮します。
また、基礎自体の重量が軽く、地盤への負荷が少ないことから、鉛直方向(下向きの力)に対して安定しやすいという特徴があります。
3.1.3. 寒冷地に向いている
布基礎は、柱や壁の下の地中深くに鉄筋コンクリートを配置するため、地盤の凍結が起こる凍結深度より深い位置に基礎を施工しやすい工法です。凍上の影響を受ける凍結深度より深いところに基礎を打ち込むことで、ベタ基礎の施工が難しい寒冷地にも対応できます。
3.2. 布基礎のデメリット
一方、布基礎には、ベタ基礎と比べて以下のようなデメリットも存在します。
- 耐震性がやや低い
- 地盤の影響を受けやすい
- 湿気・シロアリの影響を受けやすい
3.2.1. 耐震性がやや低い
布基礎は、柱や壁の下など限られたラインで建物を「点」で支える構造です。そのため、揺れが特定箇所に集中しやすく、地震時には力を建物全体へ分散しにくいという弱点があります。
一般的に布基礎は、底面全体で荷重を受け止めるベタ基礎よりも耐震性が低いとされています。
3.2.2. 地盤の影響を受けやすい
布基礎は、建物の荷重が柱や壁の下など特定の地盤に集中する構造です。不均一な地盤や軟弱な地盤の場合、沈下やひび割れが発生するリスクが高くなります。
特に、部分的に沈む不同沈下が起きやすいため、地盤が弱い土地では布基礎は不向きとされています。地盤調査の結果に応じて、適切な基礎工法を選ぶことが重要です。
3.2.3. 湿気・シロアリの影響を受けやすい
ベタ基礎と比べると、湿気やシロアリの影響を受けやすいのも布基礎のデメリットです。
ベタ基礎のように建物の底面全体がコンクリートで覆われているわけではないため、床下の土壌部分から地面の湿気が伝わって、建物がダメージを受けたり、シロアリの被害を受けたりするリスクがあります。
4. ベタ基礎と布基礎の違い
ベタ基礎と布基礎には、どのような違いがあるのでしょうか?以下の比較表にまとめました。
| ベタ基礎 | 布基礎 | |
|---|---|---|
| 構造 | 面で支える(底面全体を鉄筋コンクリートで覆った構造) | 点で支える(逆T字型の鉄筋コンクリートを打ち込む構造) |
| 耐震性 | 比較的高い | ベタ基礎と比べると低い |
| 不同沈下 | 起こりにくい | ベタ基礎と比べると起こしやすい |
| 使用する鉄筋コンクリートの量 | 比較的多い | ベタ基礎と比べると少ない |
| コスト | ややかかる傾向 | 比較的抑えられる傾向 |
| 費用相場(1㎡あたり) | 10,000~14,000円 | 9.000~13,000円 |
| 寒冷地仕様 | 布基礎と比べると向かない | 向いている |
| 湿気 | 比較的防ぎやすい | ベタ基礎と比べると湿気がこもりやすい |
| シロアリの被害 | 被害を防ぎやすい | ベタ基礎と比べると弱い |
| 施工期間 | 大きな差はない | |
建物の底面全体を鉄筋コンクリートで覆うベタ基礎は、地震や湿気、シロアリに強いのが特徴です。ただし、そのぶん使用する鉄筋コンクリートの量が多いため施工コストがかかります。
それに対して布基礎は、部分的に鉄筋コンクリートを打ち込む構造です。鉄筋コンクリートの使用量が少ないためコストを抑えられますが、耐震性や湿気・シロアリ対策の面ではベタ基礎よりやや劣ります。
4.1. ベタ基礎と布基礎の見分け方
ベタ基礎と布基礎のどちらが採用されているかは、建築の初期段階に施工現場を訪れることで確認できます。地面が一部見えている場合は布基礎、コンクリートで地面全体が覆われている場合はベタ基礎です。
ただし、建築がある程度進んだ段階、あるいはすでに建物が完成している場合は、見た目で判別できないため建築業者に確認しましょう。
また、断面図・構造図を見ることでも判別可能です。具体的には以下のようにチェックします。
- 鉄筋コンクリートの配筋が床下全面に鉄筋の格子がある→ベタ基礎
- 鉄筋コンクリートが柱や壁の下を囲む逆T字型のみ→布基礎
施工写真や構造図があれば、このような配筋のパターンによって基礎の種類をきちんと見分けられます。
5. ベタ基礎と布基礎どちらがいい?選ぶときのポイント

住宅金融支援機構によると、経年で比較した場合、布基礎の割合は減少傾向にあります。割合を示したグラフは、以下のとおりです。

日本の木造住宅では、伝統的な工法である布基礎が長らく採用されてきました。しかし、上記のグラフからもわかるように、1995年(平成7年)の阪神淡路大震災以降は住宅の耐震性への関心が高まり、ベタ基礎の割合が増加。それにしたがって布基礎の割合は減少し、現代ではベタ基礎が主流となっています。
ただし、家づくりで重視するポイントや地盤、気候条件などによって、適した基礎は異なります。
そこで、ここからは以下のポイント別に適した基礎の選び方を解説します。
- 耐震性
- コスト
- 気候条件
- 湿気・シロアリ対策
- 施工期間
5.1. 耐震性による選び方
一般的には、建物の底面全体で荷重を支えるベタ基礎は、地震時の揺れを分散しやすく、耐震性に優れた工法とされています。
ただし、地盤や建物の構造によっては、布基礎のほうが耐震性を確保しやすい場合もあります。例えば、建物の荷重が鉄骨の一部分に集中しやすい鉄骨系の住宅では、逆T字型で支える布基礎が効果的です。
また、耐震性は基礎だけで決まるものではなく、地盤の強度・建物構造・間取りのバランスも重要です。地盤調査の結果も踏まえ、総合的に判断する必要があります。
さらに、施工後に基礎へひび割れが生じると、耐震性能が低下する恐れがあります。将来の点検や補修のしやすさにも配慮して選ぶことが、安全性の確保につながるでしょう。
なお、耐震構造や耐震等級は、下記のコラムを併せてご覧ください。
>>耐震構造とは?制震・免震構造の特徴や違い、地震が与える影響などを解説
>>建売住宅の耐震等級とは?耐震強度の調べ方や購入前の注意点も紹介
5.2. コストによる選び方
コスト面を優先する場合、布基礎のほうが鉄筋コンクリートの使用量が少なく、材料費を抑えやすいとされています。ベタ基礎が現在ほど普及していなかった頃は、施工費も布基礎のほうが安価とされていました。
一方で、近年はベタ基礎の施工技術が主流となり、効率も向上しているため、両者のコスト差がほとんどないケースが多くなっています。
実際にかかる費用は、住宅会社の仕様や地盤の状態によっても変動します。複数社から見積もりをとり、工事内容まで含めて比較検討することが大切です。
5.3. 気候条件による選び方

上記のグラフからもわかるとおり、北海道や東北地方、北陸地方などの寒冷地では、布基礎の採用率が他の地域より高い傾向があります。特に寒さが厳しい北海道では、全国の傾向と逆転して、布基礎が多数派となっています。
これは、気温が氷点下になる地域でベタ基礎を採用すると、地盤が凍って膨張する凍上現象によって基礎が持ち上げられる恐れがあるためです。
一方、布基礎は、凍結深度より深い位置まで基礎を施工できる特徴があり、寒冷地の環境に適しています。このことから、気候条件に応じて基礎工法を選択することが重要です。
5.4. 湿気・シロアリ対策による選び方
湿気やシロアリへの対策を重視する場合、建物の底面全体がコンクリートで覆われているベタ基礎のほうが有利です。布基礎は、床下の土がむき出しになっている部分から地面の湿気が伝わるため、湿度が高い地域では対策が必要になります。
どちらの工法を選んでも、床下の通気性を確保することや、木材に防アリ処理などは欠かせません。定期的に点検やメンテナンスをおこなうことで、住宅の耐久性を維持しやすくなります。
5.5. 施工期間による選び方
ベタ基礎と布基礎では、施工期間に大きな差はありません。どちらの工法でも、着工から基礎完成までおよそ4〜5週間かかるのが一般的です。
ただし、工期はハウスメーカーや工務店の施工体制、また地盤改良の有無などによっても変動します。実際にどれくらいの期間が必要になるのか、契約前にしっかり確認するようにしましょう。
6. 基礎工事の流れ

ベタ基礎と布基礎では構造上の違いはあるものの、基礎工事の工程や工期に大きな差はありません。
基礎工事の主な流れは以下のとおりです。
1. 地盤調査
2. 地縄張り・遣り方工事
3. 掘削工事(根切り)
4. 砕石敷き
5. 捨てコンクリートを流す
6. 配筋・型枠を組む
7. コンクリートを流し、型枠を外す
6.1. 地盤調査
建築前に敷地の地盤の強さや状態を調べ、どの基礎が適しているか判断します。耐震性を確保し、不同沈下を予防するために、必要に応じて地盤改良をおこないます。
6.2. 地縄張り・遣り方工事
建物を建てる位置を明確にするため、まず敷地に縄やロープで建物の輪郭を示す地縄張りをおこないます。
その後、図面に記載されている建物の情報を、実際の敷地に反映させる遣り方工事を実施します。杭などを打って仮設の枠を組み、建物の位置や基礎の高さを決定します。
6.3. 掘削工事(根切り)
基礎を造るスペースを確保するために、パワーショベルや手作業で地面を掘り起こします。
ベタ基礎の場合は建物の下全体の土を、布基礎の場合は基礎の立ち上がり部分のみの土を掘削します。
6.4. 砕石敷き
岩石を細かく砕いた石(砕石)を平らに敷き詰め、ランマーと呼ばれる機械で地盤を締め固める作業をおこないます。
ベタ基礎では建物の下全体に、布基礎では立ち上がり部分のみに砕石を敷き詰めます。
6.5. 捨てコンクリートを流す
砕石を締め固めたあと、建物の位置などの目印をつけやすくするために、コンクリートを流すことがあります。
これは強度のためではなく、配筋や型枠の位置を正確に決めるための下地づくりが目的なので、「捨てコンクリート」と呼びます。
6.6. 配筋・型枠を組む
鉄筋を図面通りに組み立て(配筋)、コンクリートで流し固めるために、木製や鉄の枠で囲みます。(型枠)
なお、ベタ基礎では、建物の底面全体に鉄筋が配置されるのに対し、布基礎では基礎の立ち上がり部分のみに鉄筋が組まれる点が異なります。
6.7. コンクリートを流し、型枠を外す
型枠の内部へコンクリートで流し込み、一定期間しっかりと養生(硬化)させます。
十分に固まったことを確認したら型枠を外し、ひび割れなどの初期不良がないか確認。不要なコンクリートの除去などの仕上げ処理をおこなったら、基礎工事は完成です。
7. ベタ基礎・布基礎に関するQ&A
基礎の選び方や性能について、よくある疑問をまとめました。
家づくりの不安を解消しながら、納得できる基礎工法を選ぶための参考にしてください。
7.1. ベタ基礎か布基礎、結局どっちがいいの?
どちらが優れているかは一概にいえず、以下のような条件を総合的に見て判断する方法があります。
- 地盤の強さ
- 寒冷地かどうか
- 建物の構造(木造/鉄骨 など)
- 施工費用
湿気やシロアリ対策、耐震性を重視するならベタ基礎が有利です。一方で、地盤が凍結する寒冷地や鉄骨住宅などでは、布基礎が適している場合もあります。
また、ハウスメーカーや工務店によって、標準仕様として採用される基礎工法が異なることもあります。地盤調査の結果や建物プランに基づいて、担当者にしっかり相談しながら選ぶことが大切です。
7.2. 基礎工事で注意すべきポイントは?
基礎は完成後に見えなくなる部分だからこそ、施工品質の差が将来のトラブルに直結します。地盤調査の段階から信頼できるハウスメーカー・工務店を選ぶことが前提です。
工事中に確認したい主なポイントは次のとおりです。
- 防湿シートが隙間なく敷かれているか
- 鉄筋の太さや間隔が、建築基準法に定められた基準どおりか
- 基礎内部に落ち葉やゴミなどの異物が残っていないか
- コンクリートのひび割れや空洞など初期不良がないか
見えにくい部分ほど手抜きが起こりやすいため、可能であれば施工中の現場を定期的に見学し、写真を残しておくと安心です。
7.3. 基礎の寿命を延ばすには?
基礎は適切な施工と日々のメンテナンスによって、耐久性が大きく変わります。まず重要なのは、施工時の品質管理です。コンクリートをしっかり養生させ、ひび割れや空洞のない状態に仕上げることが、基礎の寿命を延ばす基本です。
さらに、基礎表面に防水性のある塗料をコーティングすることで、風雨や紫外線による劣化を防ぎやすくなります。
また、完成後も定期的に基礎の状態を確認し、ひび割れの補修や排水環境の改善をおこなうことが大切です。そして、床下の湿気対策やシロアリ防除を継続的に実施し、構造材の劣化を防ぎましょう。
基礎をつくって終わりにせず、長く見守り続けることが住宅全体の寿命を延ばすことにつながります。
8. 家の基礎を理解して、リーブルガーデンで安心の暮らしを
適切な基礎選びは、住まいの安全性を根本から高める重要な工程です。
現代の一戸建て住宅では主に、ベタ基礎と布基礎の2種類があります。基礎によって住まいの性能は大きく変わるため、これから建てる、もしくは購入する住宅が、どの基礎で施工されているのか事前に確認することが大切です。
「リーブルガーデン」は、一建設が贈る一戸建て分譲住宅の総合ブランドです。
リーブルガーデンでは標準仕様として「鉄筋入りコンクリートベタ基礎」を採用し、不動沈下に対する耐久性や耐震性の向上が図れるだけでなく、床下全体がコンクリートで覆われることにより優れた防湿効果も期待できます。将来まで安心して暮らせる住まい、家づくりを重視される方には、こうしたベタ基礎構造をおすすめしています。
一建設は耐震性・耐久性を重視した家づくりをおこなっており、すべての物件で国が定める「住宅性能評価」の最高ランクにあたる耐震等級3級を取得しています。これは、建築基準法で定める耐震基準(耐震等級1)の1.5倍の力に対して耐えうる強度です。
耐震性や耐久性に優れ、コストと品質のバランスもとれた家づくりをご希望の方に、リーブルガーデンは自信を持っておすすめできる選択肢です。














