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マイホームを購入するときに頭金はいくら必要?頭金ありなしの注意点を解説

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目次

マイホームを購入する際、必要だと言われる資金の1つに「頭金」があります。
しかし、この頭金について、どのような資金か、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。

今回は頭金について、以下の内容を解説します。

  • 頭金とは?
  • マイホーム購入時に必要な金額の相場
  • 用意した方がよい理由
  • 頭金なしでもマイホームを購入できること
  • 頭金の金額を決めるうえでの注意点

頭金について知りたい方や、頭金なしでマイホームを購入したい方は、ぜひご覧ください。

1. 頭金とは?

頭金とは、ローンを利用して商品を購入するときに、先払いの形で自己資金から支払うお金のことです。

例えば、マイホームならば、4,000万円の住宅に3,500万円の住宅ローンを利用する場合、住宅ローンを利用しない残りの500万円が頭金となります。

借りられる住宅ローンの金額は住宅のタイプや、金融機関や住宅ローンの種類によって大きく変わるため、事前に確認する必要があります。

2. マイホームを購入する際に頭金はいくら必要か?

頭金は住宅のタイプや利用する金融機関や住宅ローンの種類によって変わります。
ここでは、頭金の平均相場と、頭金を用意するタイミングについて解説します。

2.1. 頭金の平均金額相場

国土交通省の調査による建物種別の頭金平均金額と住宅価格に対する頭金の割合は次の表のとおりです。

建物種別
(住宅のタイプ)
住宅価格
(全国平均)
自己資金額
(頭金の平均金額)
自己資金比率
(住宅価格に対する頭金の割合)
注文住宅3,459万円972万円28.1%
分譲戸建て4,250万円886万円20.9%
分譲マンション4,929万円1,929万円39.1%
中古戸建て2,959万円1,301万円44.0%
中古マンション2,990万円1,234万円41.3%
参考:令和3年度 住宅市場動向調査 報告書(国土交通省)

住宅のタイプによって金額に違いがあるものの、一般的に、頭金として用意する金額の平均は住宅価格の2割~4割程度であることがわかります。

2.2. 頭金を用意するタイミング

頭金の金額は決して小さくはありません。事前に資金の準備ができるよう、頭金を用意するタイミングについても知っておきましょう。

頭金を用意するタイミングは、住宅の購入を決めたあと、実際に契約をしてから引き渡しまでの期間になります。契約から引き渡しまでの期間は契約で定めることができますが、通常は長くても3ヵ月ですので、計画的な準備が大切です。

頭金の金額が大きい場合、契約をしてから調達するのでは間に合わない可能性があります。マイホームの購入を検討し始めたタイミングから、計画的に資金の準備を進めましょう。

>>家を購入する流れ・手順は?期間や買う際の注意点も解説!

3. 頭金を用意した方がよい理由

頭金を用意することでマイホームの購入にかかる負担が軽減される場合があるため、可能な範囲で用意するのがおすすめです。

頭金を用意した方がよい理由について3つ解説します。具体的には次のとおりです。

3.1. 総返済額が少なくなる

頭金を用意すると、その分だけ住宅ローンで借り入れる金額も減り、総返済額が少なくなります。

「頭金+残額を住宅ローンで支払い」と「全額住宅ローンで支払い」では、一見すると負担する金額は変わらないように思えますが、住宅ローンで借り入れたお金には金利がつくため、借入額が少ないほど返済額が減り、実際に負担する金額(総支払金額)は減ります。

例えば、4,000万円の住宅を購入する際に、500万円の頭金を用意した場合とそうではない場合を比較して、実際に負担する金額を見てみましょう。

条件:
・住宅価格 4,000万円(諸費用含む)
・金利 0.5%
・返済期間 35年

頭金あり(500万円)頭金なし
月々の返済額9万854円10万3,834円
年間の返済額109万248円124万6,008円
総返済額3,815万8,862円4,361万126円
総支払金額4,315万8,862円4,361万0,126円

このように、上記の条件で頭金あり(500万円)の場合と頭金なしの場合を比較し、実際に負担する金額を調べてみたところ、頭金なしのほうが45万円ほど負担額が大きくなることがわかりました。

頭金なしでは月々の返済額が10万円を超えてしまうのも、心理的には負担が大きいと感じられることでしょう。

3.2. 金利が優遇される

金融機関によっては、頭金の金額が大きいほどに金利が優遇されるのも頭金を用意するメリットです。これを「優遇金利」と言います。

住宅を対象とした優遇金利の制度で代表的なフラット35であれば、住宅価格に対する住宅ローンの借り入れ金額(融資率)を抑えることで、そうではない場合に比べて金利が最大で0.5%、基準金利から引き下げられます。(2023年4月時点)

優遇金利の制度が適用される条件はいくつかあり、その内の1つが融資率を下げることです。住宅ローンを利用する金融機関に優遇金利の制度がある場合は、頭金を用意したほうが、お得にマイホームを購入できます。

3.3. 住宅ローンが通りやすい

頭金を用意することで、住宅ローンの審査に通りやすくなります。金融機関に「貯金できるくらいの余裕がある」「計画性がある」などと、好印象を与えられるためです。

例えば、収入が安定していないなどの理由で住宅ローンの審査に通過できるか不安な方は、頭金を用意しておくと審査に通りやすいでしょう。

>>住宅ローンの手数料ってなに?相場や保証料を解説

4. 頭金なしでもマイホームは購入できる

ここまで、頭金を用意するとよい理由について解説しましたが、経済状況や家庭環境によって、頭金ありでのマイホーム購入が難しい方もいるかと思います。

昔の住宅ローンは、住宅価格の7〜8割しか借り入れられないのが一般的だったため、頭金の用意は不可欠でしたが、今は頭金なしで住宅ローンを組むことが可能です。

ただし、頭金なしでマイホームを購入する場合、頭金ありの場合に比べて金利が高くなり、実際の支払い金額も大きくなることには注意が必要です。

月々の返済額が収入に見合っているか、無理なく返済していけるかなど、事前にしっかりとシミュレーションしましょう。

4.1. 頭金ありなしでの返済額のシミュレーション

ここでは、以下の条件でマイホームを購入する場合の返済額を、頭金ありの場合となしの場合でシミュレーションしました。ぜひご参考にしてみてください。

条件:
・35年返済(ボーナス払いなし)
・固定金利1.89%
・物件価格3,500万円(諸費用含む)

頭金1割
(350万円)
頭金2割
(700万円)
頭金なし
借り入れ金額3,150万円2,300万円3,500万円
月々の返済額10万2,578円91,181円11万3,976円
総支払金額※4,658万2667円3,845万7,139円4,786万9,762円
※頭金を含む

今回の条件では、頭金を2割用意した場合に限り、総支払金額が4,000万円を切っています。頭金の有無により総支払額がどれほど違ってくるか、よくわかる結果となりました。

もちろん、700万円を貯めるには相応の期間がかかるため、住宅の購入を考えているなら早い時期から節約を心がけるなどの工夫が必要です。

現在の生活を考慮し、貯金が難しい場合は、頭金なしでのマイホーム購入も検討の余地があります。月々の返済額や総支払金額をシミュレーションのうえ、準備しておくことが大切です。

月々の支払額から購入可能額の算出、希望物件の金額から毎月の支払額を算出ができる、一建設のローンシミュレーションはこちら。
https://www.hajime-kensetsu.co.jp/livelegarden/ikkodate/loan/

5. 頭金を決めるうえでの注意点

最後に、頭金の金額を決めるうえでの注意点について解説します。

注意点を知らずに頭金の金額を決めてしまうと、予想外の出費が発生したり、必要以上の負担がかかったり、さまざまな不都合が生じます。
頭金ありでのマイホーム購入を検討している方は、以下の内容もご確認ください。

5.1. 頭金以外にも諸費用が必要

マイホームを購入するときは、頭金以外にも次のような諸費用が必要になります。

  • 不動産会社への仲介手数料
  • 住宅ローン手数料
  • 印紙税
  • 登記費用
  • 手付金
  • 各種保険料

資金をすべて頭金に充ててしまうと、こうした諸費用の支払いができません。
頭金に使う金額は、諸費用にかかる分を差し引いて考えましょう。

5.2. 家具代や引越し代を考慮する

諸費用とは別に、マイホーム購入後に揃える家具代や、実際に引越しをするときにかかる引越し代も考慮しなければなりません。
特に引越しをする際に業者を利用する場合は、大きな費用がかかります。

家具代や引越し代にいくらかかるのか、事前に把握しておき、それらの費用も考慮したうえで頭金の金額を決めましょう。

5.3. 毎月の収支を把握する

住宅ローンを利用するのであれば、毎月安定した支払いを続ける必要があるため、月々の収支を把握しておきましょう。

頭金のために貯金をすべて使ってしまうと、病気や教育費など一時的に大きな費用が発生した場合に住宅ローンの支払いが困難になるため、ある程度余裕をもった見通しが必要です。

収入に不安がある場合は頭金を多く用意し、毎月の支払いの負担を減らすのが安心ですし、この先も安定した収入を望める場合は、頭金を少なくするのも手段の1つです。

このように、頭金を決めるときは毎月の収支を把握したうえで、無理なく住宅ローンを支払えるよう計算しましょう。

>>一戸建てで毎月かかるお金はどれくらい?維持費を抑えるコツも併せて紹介

6. まとめ

今回は頭金について、概要や必要な金額の相場、用意したほうがよい理由、頭金なしでもマイホームを購入できること、金額を決めるうえでの注意点などを解説しました。

頭金を用意すると、総支払額が少なくなる、金利が優遇される、住宅ローンが通りやすいなどのメリットがあります。一方で、まとまったお金を用意する苦労があることも事実です。

頭金の金額を決めるときは、その他の諸費用や今後かかる家具代、引越し代などのことも踏まえ、毎月の収支に見合うように考えましょう。

もしくは、頭金なしでマイホームを購入することも選択肢の1つです。ただし、月々の返済額や総支払額が増えるため、無理のない範囲で慎重な検討することが大切です。

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