住宅ローンの手数料ってなに?相場や保証料を解説

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一建設の分譲戸建住宅
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マイホームを購入するために住宅ローンを借りる際、発生するコストの一つに「手数料」があります。
住宅ローンの金利や融資可能額などについて気になる方は多いと思いますが、手数料についてもよく知っている方は少ないのではないでしょうか?
今回は住宅ローンの手数料について、以下の内容を解説します。
- 住宅ローンの手数料とは?
- 住宅ローンの手数料の種類
- 住宅ローンの手数料の相場・平均額はいくら?
- 住宅ローンの手数料はいつ払う?
- 住宅ローンの手数料と保証料の違いとは
- 住宅ローンにかかる諸コストを節約するためのポイント
住宅ローンの手数料を知りたい方や保証料との違いを知りたい方は、ぜひご覧ください。
1. 住宅ローンの手数料とは?
住宅ローンの手数料とは、借り入れを行う方から金融機関に支払う事務コストのことです。金融機関によって呼び名が異なり、事務手数料や取扱手数料と呼ばれることもあります。
また、手数料率も金融機関が自由に設定しているため、利用者が支払う金額もさまざまです。借入金額などの条件によって変化するため、手数料の額は事前に把握しておく必要があります。
ちなみに、住宅ローンでは事務手数料以外にも以下のようなさまざまなコストがかかるため注意が必要です。
- 繰り上げ返済手数料
- 条件変更手数料
- その他手数料
繰り上げ返済手数料は、借入残高を前倒しで返済する際に必要となるコストです。手数料の有無は金融機関によって異なるため、将来的に繰り上げ返済を考えているのであれば、繰り上げ返済手数料がない、または割安な金融機関が候補となるでしょう。
条件変更手数料は、契約条件を変更する際にかかる事務手数料のことです。保証期間の短縮・延長、担保の変更などをする場合にはコストが発生すると覚えておくと良いでしょう。
その他にも、住宅ローンの返済口座と給与口座が違う場合、毎月資金を移動させる際に手数料が発生することもあります。
これらを踏まえ、トータルでコストを考えて住宅ローンを決めることが大切です。
2. 住宅ローンの手数料の種類

手数料は大きく「定額型」と「定率型」の2種類に分けられます。それぞれの特徴をご紹介します。
2.1. 定額型
定額型は、借り入れする金額に関係なく固定の手数料を支払うタイプです。
定率型と比べ、借入金額が大きくなっても手数料が増えないことにメリットがあります。一方、借入金額が少額の方も同額の手数料を支払うため、少額の融資を受ける方は損に感じるかもしれません。
融資金額が大きいほど割安の手数料でお得に感じますが、そのぶん高い金利が設定されたり、別途で保証料が発生したりするケースもあります。
2.2. 定率型
定率型は、借り入れする金額に融資額の2.2%などの一定の事務手数料を乗じた金額を支払うタイプです。融資金額が大きくなるほど手数料が高くなりますが、金利設定が低めの傾向にあります。
3. 住宅ローンの手数料の相場・平均額はいくら?

手数料は、定額型・定率型のいずれを選択するかによって異なります。定額型・定率型それぞれの相場や平均額を解説します。
3.1. 定額型
定額型の場合、およそ3万円〜5万円程度発生するのが一般的です。前述のとおり、融資額が多くなるほど割安な金額となります。
ただし、定額型の場合は後述する保証料が別途でかかる場合があります。支払い方法は一括前払いか、金利に年0.2%前後が上乗せされる場合もあります。一括払いの金額設定は金融機関によってもさまざまですが、1,000万円あたり20万円程度の金額が相場です。
3.2. 定率型
定率型の場合、前述のとおり借入金額の2.2%(税込)に設定されているのが一般的です。借入金額が4,000万円なら88万円のコストが発生します。
>>家のローン借入額の目安は?年収別のシミュレーションや審査基準についても解説
4. 住宅ローンの手数料はいつ払う?
住宅ローンの手数料を支払うのは、基本的に融資実行日となります。支払い方法は、金融機関所定の口座に事前に振り込む形が一般的です。契約手続きの際に金融機関から指示があるため、指示内容に従って手続きをすれば問題ありません。
なお、手数料は金融機関に振り込みますが、火災保険料や地震保険料は損害保険会社にそれぞれ支払うことになります。
5. 住宅ローンの手数料と保証料の違いとは
契約時の支払いで手数料と混同されやすいものとして、保証料があります。住宅ローンの利用者にとってはいずれもコストに変わりありませんが、支払う目的や支払先は異なります。両者の違いを正しく理解しておきましょう。
特徴の違い | |
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手数料 | ・金融機関に対して支払う事務コスト ・住宅ローンの金額に対してかかるコストであり、定率の場合は利用者によって金額が変わる場合もある ・一度支払ったあと、繰り上げ返済をしても手元には戻らない ・原則は一括の前払いだが、金利に上乗せすることで実質的に後払いもできる |
保証料 | ・保証契約の締結のために、保証会社に対して支払うコスト ・万が一返済できないときには保証会社による代位弁済がおこなわれる ・借入金額、借入期間、返済方法によって異なる。 ・前払いで支払った場合、住宅ローンの繰り上げ返済をすると返金される ・分割払い(金利上乗せ)方式では金利に0.2%程度が上乗せされる |
住宅ローンの保証料は、返済ができなくなった利用者の代わりに保証会社が金融機関にローン残高を返済(代位弁済)する契約を結ぶのに必要なコストのことです。代位弁済がおこなわれると金融機関に対する残額は0円になりますが、ローン利用者は保証会社に返済する義務を負うことになります。連帯保証人を立てることなく住宅ローンを借りるために必要となる仕組みです。
6. 住宅ローンにかかる諸費用を節約するためのポイント

最後に、住宅ローンにかかる諸費用を節約するためのポイントをご紹介します。
手数料を金額だけで決めてしまうと、保証料がプラスされたり金利が上乗せされたりして、予想外のコストがかかってしまうことも考えられます。住宅ローンの返済額を少しでも節約したい方は、以下のポイントをぜひご確認ください。
6.1. 複数の金融機関で比較する
今までご紹介してきた金額はあくまでも相場の話であり、実際にかかる金額は選択する金融機関によって大きく異なります。コストを節約するなら、複数の金融機関を比較検討したうえで、できる限り条件が良い商品を探しましょう。
例えば、金融機関の種類によっても設定が異なる場合があります。都市銀行(メガバンク)の定率型では前述のとおり借入金額の2.2%(税込)の設定が一般的ですが、一部のネット銀行では借入金額の1.1%と割安な設定になっている場合があります。
6.2. 自分の状況に応じて手数料の種類を選ぶ
定額型は、1,000万円の借入でも5,000万円の借入でも、支払う金額は変わりませんが、保証料や金利の上乗せが発生します。定率型は融資額が小さいほど割安になる一方、高額融資を受ける方は割高になります。住宅ローン手数料の金額だけに注目すると定額型がお得に見えますが、金利上乗せがあるため、返済期間が長くなるほど総額が増えます。短期で返済が可能であれば定額型、長期になる場合は定率型が有利といえます。短期・長期の境目は、融資額・期間や、金融機関の手数料によって変わるため、各銀行のローンシミュレーションを利用し、確認しましょう。
7. まとめ
今回は、住宅ローンの手数料について、概要や必要な金額の相場、金融機関に支払うタイミング、保証料との違い、節約をするためのポイントなどを解説しました。
手数料は金融機関の事務手続きに対して支払うものであり、定額型と定率型に分かれます。定額型は融資額に関係なく一律の金額になる点がメリットですが、「別途発生するコストがある」「金利が上乗せされる」ケースもあるため注意が必要です。
保証料は保証契約の締結に必要な手数料で、保証会社に支払います。支払い方法は、住宅ローン契約時に一括で支払う「前払い型」と、ローン金利に上乗せし毎月の返済額に含めて支払う「分割払い型」があります。ローンを繰り上げ返済した場合、前払い型は返金が受けられます。
申し込む住宅ローンを決める際は、ローン金利だけではなく手数料や返済総額も含めて比較することが大切です。月々の返済額や返済期間、一括で支払うコストを踏まえ、ご自身の収支に見合う住宅ローンを見つけましょう。