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木造と鉄筋・鉄骨の違いは?メリットやデメリットを解説

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目次

住宅の構造は、大きく木造と鉄筋造の2つに分けることができます。新築で家を購入する場合、まずはこの選択に悩む方も多いでしょう。建物の造りや費用など、違いがたくさんある2つだけに、それぞれの特徴を知ったうえで自分に合ったものを選択したいところです。

そこで今回は、木造と鉄筋造の違いをテーマに、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

1. 木造と鉄筋コンクリート造の違いとは

まず、木造と鉄筋コンクリート造の違いを解説します。

1.1. 定義

木造は、日本人にとって最もなじみ深い構造です。軽量で加工性に優れているため、昔から日本のほとんどの戸建て住宅に木造が採用されています。断熱性に優れており、他の建材よりも低コストなどのメリットがある一方、湿気に弱いなどのデメリットもあります。

一方、鉄筋コンクリート造は、鉄筋の骨組みとコンクリートの壁面で構成された建造物の総称です。鉄筋とコンクリートのそれぞれの長所の部分を活かした造りで、耐久性や耐火性、耐震性など、建物としての強度に優れています。老朽化するのも遅いため、戸建てだけでなくマンションやビルなどの大型建造物にも取り入れられています。その分、建築費はかなり割高です。

1.2. 費用

住宅の建築にかかる費用を比較すると、基本的に木造よりも鉄筋造のほうが割高になります。鉄筋造に使われる鋼材は木材よりも仕入れはしやすいですが、インフレの影響を受けやすいという特徴があるためです。また、工事期間が木造よりも長くなる傾向があります。よって、費用重視で住宅を考えるのであれば、木造のほうがコストを抑えられます。

1.3. 耐用年数

耐用年数は、国税庁が公表している耐用年数表で知ることができます。

建物構造 耐用年数
木造22年
金属造(厚み3ミリメートル以下)19年
金属造(厚み3ミリメートル越え4ミリメートル以下)27年
金属造(厚み4ミリメートル超)34年
鉄骨鉄筋コンクリート造47年

表のとおり、鉄筋(金属)造は厚み3ミリメートル以下のもの以外、木造よりも耐用年数が長くなっています。実際の建築現場で厚さ3ミリメートル以下の鉄筋素材を住宅に採用することは少ないため、鉄筋造のほうが木造より耐用年数が長いことになります。

なお、この耐用年数はあくまで減価償却資産の耐用年数という税務上の基準であり、上記の耐用年数を超えたからといって家が使えなくなることはないので安心してください。

1.4. 防音性

防音性は、鉄筋コンクリート造のほうが木造よりも優れています。鉄筋コンクリート造の建物は壁が厚いだけでなく、気密性が高いため空気を通さず、音が漏れない造りになっています。一方、木造の戸建て住宅の場合は、建物の構造ではなく、壁や床に使われる防音シートや断熱材によって防音性を高めます。

1.5. 耐震性

木造と鉄筋造で耐震性能自体に大きな差はありませんが、地震が起こったときの揺れに強いのは、確実に鉄筋造です。

大前提として、木造と鉄筋造では耐震性に対する考え方が以下のように違います。

  • 木造:地震が起きたときのエネルギーを活かして家の倒壊を防止する
  • 鉄筋造:建物の強度に任せて揺れに耐えることで家の倒壊を防ぐ

どちらも十分な耐震性能を保つのは可能ですが、地震が繰り返された場合、木造は建物にダメージが蓄積されてしまいます。

ただし、新耐震基準をもとに建築された木造住宅は震度6~7程度の地震ならば倒壊・崩壊まで至りません。また、一建設の分譲住宅は、建物の住宅性能評価で耐震等級に関して最高等級取得を標準化しています。

2. 木造の特徴

続いて、木造住宅の特徴を解説します。メリットとデメリット、木造住宅をおすすめしたい方の特徴も併せてご紹介します。

2.1. メリット

まず、木造住宅は以下のようなメリットがあります。

  • 費用が安い
  • 設計の自由度が高い
  • 工期が短い
  • 火災リスクに強い

一番のメリットは、建築コストが安いことです。冒頭で述べたように加工性が高いことも大きなメリットで、鉄筋造のような箱状である必要はなく、自由度の高い設計が可能となります。面積が小さい土地や変形地であっても、木造であればその土地に合わせた設計ができるため、建物プランを優先できます。また、建物が建ち上がるのが早いため工期も短くて済みます。

また、火災に弱いイメージがある木造住宅ですが、実際に火災が発生したケースでは、木造のほうが鉄筋造よりも倒壊リスクが低いといわれています。理由は、木造住宅は建物の中心まで火が燃え移るのに時間がかかるのに対し、鉄筋造は熱によって変形してしまうからです。

2.2. デメリット

一方、木造住宅には以下のようなデメリットがあります。

  • 地震に弱い
  • 品質にばらつきが出る

一番のデメリットは、地震に弱いことです。木造は繰り返し地震の揺れが発生した場合、建物へのダメージから倒壊リスクが高まります。地震が多い日本で将来的に何度も地震を経験すると考えた場合、不安を感じる方もいるでしょう。

また、木造住宅は建築現場で職人が組み立てることが多いため、職人によって品質に違いが出ることもデメリットです。

2.3. おすすめな方

ご紹介したメリットとデメリットから、以下のような方には木造住宅がおすすめです。

  • 建築費を抑えて新築の家を購入したい
  • 自由に設計したい
  • 土地面積が狭い、変形地などクセがある土地に家を建てたい
  • 火災の発生に備えたい
  • 短期間で建物を建てたい

逆に、おすすめでないのは、以下のような方です。

  • 地震がどうしても怖い
  • 高品質が担保されてお金をかけても高級感ある家にしたい

3. 鉄筋コンクリート造の特徴

続いて、鉄筋コンクリート造住宅の特徴を解説します。メリットとデメリット、鉄筋コンクリート造住宅をおすすめしたい方の特徴もご紹介します。

3.1. メリット

鉄筋コンクリート造住宅には以下のようなメリットがあります。

  • 地震に強い
  • 品質が担保されやすい
  • 工期にズレが生じにくい

一番のメリットは、耐震性が高いため地震に強いことです。大型の地震が発生した場合、家が倒壊しなかったとしても、実際に住める状態でなければ意味がありません。その点、鉄筋コンクリート造は柱などがないため、地震によって家全体の形が崩れるリスクが少なく、大きな揺れのあとでもそのまま住める可能性が高いでしょう。

加えて、ごく一部の小さな火災程度であれば復旧が容易なこともメリットとなります。火が燃え広がる可能性が低いボヤのようなレベルであれば、何事もなかったかのように住み続けることができます。地震と火災に強いことで火災保険料と地震保険料が安く済むメリットもあります。 また、材料により品質にばらつきがある木造に比べて品質が一定で、工期がズレにくいこともメリットです。

3.2. デメリット

鉄筋コンクリート造住宅には以下のようなデメリットがあります。

  • 建築コストが高い
  • 設計の自由度が低い
  • 土地選びが大変

一番のデメリットは、建築コストが高いことです。鉄筋造に使われる鋼材はインフレの影響を受けやすく、建築コストの不安定さにつながります。建築するタイミングによっては、検討し始めたときより建築時のほうがコストが大きく上昇していることも考えられるため注意が必要です。 また、構造上の問題から間取りの自由度が低くなるのも鉄筋コンクリート造住宅のデメリットです。面積が小さい土地や変形地などに対する適用性も高くはありません。

3.3. おすすめな方

メリットとデメリットから以下のような方には、鉄筋コンクリート造住宅がおすすめです。

  • 地震に強い家づくりがしたい
  • お金をかけてでも良い土地に高級感ある建物を建てたい
  • 資産性の高い家づくりがしたい

逆に、おすすめでないのは以下のような方です。

  • コストを抑えて家づくりがしたい
  • 設計の自由度が高い家づくりがしたい
  • 土地面積が狭い、変形地などクセがある土地を持っている

3.4. 「鉄骨」との違い

鉄骨造とは、鋼で建物の柱や壁などの躯体部分を造った構造のことです。鉄筋にコンクリートを流し込んで作った鉄筋コンクリート造と比較すると、鉄骨造のほうが強度は弱く、耐久性や安全性は低いといわれています。

なお、鉄骨造には重量鉄骨と軽量鉄骨があり、重量鉄骨造のほうが耐久性や安全性、防音性などに優れています。

4. 新築住宅の構造を選ぶ際のポイント

最後に、新築住宅の購入で構造を選ぶ際のポイントを解説します。

4.1. 初期費用や管理費をあらかじめ決めておく

最も大切なポイントは、費用面を事前に決めておくことです。家を買うときの初期費用や買ってからの管理費など、発生するあらゆる費用を見込んだうえで家の構造を検討しましょう。

4.2. 好みのイメージに合う造りを選ぶ

2つ目に大切なポイントは、自分の好みのイメージに合った構造を選ぶことです。自然体でナチュラルな雰囲気の家づくりをしたい場合は木造、どこから見ても高級で重厚感がある家づくりがしたい場合は鉄筋コンクリート造が適しています。

この2点を踏まえ、自分の理想とする家づくりができるのかをしっかり考慮したうえで構造を決めましょう。

5. まとめ

木造とコンクリート造それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説してきましたが、どちらを選んでも、自分の希望に合った住宅を購入できれば、きっと素晴らしい生活が待っています。悩みに悩んだ末に買った家には愛着もわきますし、大きな買い物をした達成感や満足感はひとしおでしょう。

購入すべき家の構造で悩んでいる方は、ぜひ今回の内容を参考に、自分や家族に最適な理想の家選びをしてください。

ぜひ、こちらのページより詳細をご確認ください。
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