リースバックを利用することで、自宅を売却しながらも住み続けられるメリットがあります。信頼性の高い大手リースバック会社を選ぶことで、安心して賃貸契約ができます。
この記事では、実績と評価の高い大手リースバック会社6社を紹介します。また、自身のニーズに合った会社を見つけられるよう、リースバックを検討する際の重要なポイントも解説しているので、住み替えや資金繰りに悩む方はぜひ参考にしてください。
INDEX
大手リースバック会社はどこがおすすめ?厳選した6社を紹介
大手リースバック会社で特に人気の高い6社をそれぞれ比較しました。
会社名 | 対象物件 | 対象エリア | 契約スピード |
---|---|---|---|
一建設株式会社 | 取扱い不可の物件はなし | 全国の主要都市 | 最短4日 |
穴吹興産株式会社 | マンションのみ | 一部のエリア | ー |
センチュリー21 | 取扱い不可の物件はなし | 全国 | 半月~1ヵ月 |
SBIスマイル株式会社 | 戸建て、マンション | 全国の主要都市 | 最短1週間 |
セゾンファンデックス | 取扱い不可の物件はなし | 全国 | 最短2週間 |
スター・マイカ株式会社 | マンションのみ | 一部のエリア | 最短1週間 |
上記はランキングサイトでも常に上位に位置する会社です。より詳しい内容は下記で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
①一建設株式会社(リースバックプラス+)
会社名 | 一建設株式会社 |
---|---|
商品名 | リースバックプラス+ |
本社所在地 | 東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東5号館 |
営業時間 | 24時間・土日祝も受付中 |
実績 | 年間10,000戸以上の売買取引 |
対象物件 | 原則、取扱い不可の物件はなし 事業用建物、倉庫なども可能 |
対象エリア | 全国の主要都市 |
査定スピード | ネット査定:1分 書類査定:1日~3日 |
契約スピード | 最短即日 |
賃貸借契約の種類 | 普通賃貸借契約または定期借家契約 |
一建設は東証一部上場の飯田グループホールディングス傘下の企業で、長年の実績と信頼性を誇っています。一建設株式会社の「リースバックプラス+」は、従来のリースバックモデルに加え、お客様の将来の暮らしを積極的に築いていくための独自のサービスを提供しているのが特徴です。
リースバックプラス+には、ずっと安心して住める「標準プラン」と期間を定めてお得に住める「定期プラン」の2種類のプランがあります。
「標準プラン」は普通賃貸借契約なので、ずっと安心して住めます。長く住むほど再購入価格が下がり、さらにライフスタイルの変化に合わせ、契約3年目以降に一建設の新築物件へ引っ越すことも可能です。
その他「標準プラン」「定期プラン」とも、通常の賃貸で発生する敷金、礼金、仲介手数料、更新料が無料なのも魅力的です。
また、なんといっても契約スピードが最短即日で、すぐにまとまったお金が必要な方に向いています。1分でわかる「無料お試し査定」を実施しているのが特徴です。
②穴吹興産株式会社(あなぶきのリースバック)
会社名 | 穴吹興産株式会社 |
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商品名 | あなぶきのリースバック |
本社所在地 | 香川県高松市鍛冶屋町7-12 |
営業時間 | 24時間365日受付 |
実績 | 40,070戸の売買取引 |
対象物件 | マンションのみ |
対象エリア | 東日本エリア(首都圏) 西日本・東海エリア(近畿・東海・中四国) 九州エリア |
査定スピード | 最短即日長くても1週間程度 |
契約スピード | 記載なし |
賃貸借契約の種類 | 普通借家契約 |
穴吹興産株式会社の「あなぶきのリースバック」は、賃貸中に設備の不具合が生じた場合、修繕は一般的な賃貸借契約と同様に貸主負担となっており、家庭の負担を軽減できます。
さらに売り主の希望に合わせて、無理のない家賃設定が可能です。賃貸借契約の更新時に追加の費用は発生せず、家賃の値上げがないことから安定した生活設計が立てられます。
また、穴吹興産株式会社との直接取引のため、仲介手数料がかかりません。
③センチュリー21(売っても住めるんだワン)
会社名 | 株式会社センチュリー21・ジャパン |
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商品名 | 売っても住めるんだワン |
本社所在地 | 東京都港区北青山2-12-16 北青山吉川ビル7階 |
営業時間 | 店舗によって異なる |
実績 | 年間約25,000件の売買取引 |
対象物件 | 取扱い不可の物件はなし |
対象エリア | 全国994店舗 |
査定スピード | Web査定は3分 |
契約スピード | 半月~1ヵ月 |
賃貸借契約の種類 | 定期借家契約 |
センチュリー21は全国に約1000店舗展開している不動産仲介チェーンで、フランチャイズの加盟店が購入者となります。
「売っても住めるんだワン」ではマンション、戸建て、土地など、どのような不動産でも取扱っています。
定期借家契約終了後は、「期間満了による退出」と「再契約による居住延長」があり、ご自身の都合に合わせて選択できるのが魅力です。
売買代金の使用用途に指定はないため、老後の資金や事業資金などに充てられます。なお、買い取りは提携企業の株式会社インテリックスがおこないます。
④SBIスマイル株式会社(ずっと住まいる)
会社名 | SBIスマイル株式会社 |
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商品名 | ずっと住まいる |
本社所在地 | 東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル22階 |
営業時間 | 9:00~19:00 |
実績 | 記載なし |
対象物件 | 戸建て、マンション |
対象エリア | 全国の主要都市 |
査定スピード | 最短即日 |
契約スピード | 最短1週間 |
賃貸借契約の種類 | 定期借家契約(マンションは普通借家契約の対応) |
SBIスマイル株式会社「ずっと住まいる」は、グループ会社の信頼性と実績により、リースバック契約の安全性が高いと評価されています。
「ずっと住まいる」にはリースバック契約期間満了後「再契約」「買い取り」「引っ越し」の三つの選択肢が用意されています。
一つ目は契約期間満了時に再契約をおこない、引き続き現在の住まいに住み続けることです。二つ目は契約期間中に自宅の買い戻しをするというオプションです。そして三つ目は契約期間満了時に退去し、新しい住まいに移る選択ができます。
⑤セゾンファンデックス(セゾンのリースバック)
会社名 | 株式会社セゾンファンデックス |
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商品名 | セゾンのリースバック |
本社所在地 | 東京都豊島区東池袋三丁目1番1号 サンシャイン60 37階 |
営業時間 | 9:00~21:00 |
実績 | 記載なし |
対象物件 | 取扱い不可の物件はなし |
対象エリア | 北海道、東北地方、関東地方、中部地方(新潟県、富山県、石川県、長野県、山梨県、静岡県) 中部地方(岐阜県、愛知県、福井県) 近畿地方、中国地方、四国地方、九州地方、沖縄地方 |
査定スピード | 最短即日 |
契約スピード | 最短2週間 |
賃貸借契約の種類 | 普通賃貸借契約 |
セゾンファンデックスの「セゾンのリースバック」は、普通賃貸借契約で長く住み続けられるサービスです。
所有者がセゾンファンデックスに変わるため、固定資産税の支払い義務がなくなります。また、マンションの場合、管理費や修繕積立金の支払いもなくなります。生活環境を維持したまま、必要な資金を調達できるのが大きなメリットです。
さらにセゾンファンデックスでは、契約者限定の優待サービスが豊富にあります。
⑥スター・マイカ株式会社(マンション専門リースバック)
会社名 | スター・マイカ株式会社 |
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商品名 | マンションリースバック |
本社所在地 | 東京都港区虎ノ門四丁目3番1号城山トラストタワー28階 |
営業時間 | 9:30~18:30 |
実績 | 2022年の契約件数が300件 |
対象物件 | マンション |
対象エリア | 北海道/宮城県 埼玉県/千葉県 東京都/神奈川県 京都府/大阪府/兵庫県 広島県/福岡県 |
査定スピード | 最短1日 |
契約スピード | 最短1週間 |
賃貸借契約の種類 | 普通借家契約または定期借家契約 |
スター・マイカ株式会社の「マンション専門リースバック」は、査定から最短1週間で現金化が可能です。
首都圏や関西圏を中心に豊富な中古マンション買い取り実績を持ち、リースバックについても10年以上の取引実績があるため、安心して利用できるサービスです。
無料査定やリースバック後のサポートなど、利用者の利便性を高めるさまざまなサービスを提供しています。
そもそもリースバックとは?
大手企業のリースバックを利用する前に、具体的にどのような仕組みなのかをあらためて理解することが大切です。
リースバックの仕組み
リースバックは、自宅などの不動産を第三者に売却し売却代金を得られるとともに、売却先との間で賃貸借契約を締結することで元の物件に住み続けられるサービスです。
自宅の売却代金を得られるうえ、住み慣れた自宅に住み続けられるというメリットが得られます。リースバックは住宅ローンの返済や相続対策、資金繰りの改善など、お客様のライフプランに合わせて活用できるのが利点です。
リバースモーゲージとの違い
リースバックとリバースモーゲージとの違いは以下のとおりです。
リースバック | リバースモーゲージ | |
---|---|---|
仕組み | 自宅を売却し、賃貸借契約を結ぶ | 自宅を担保に融資を受ける |
所有者 | 変更あり(買い主企業) | 変更なし |
対象 | 持ち家所有者 | 高齢の持ち家所有者(年齢制限あり) |
目的 | 現金の確保 | 老後資金の調達 |
特徴 | 即時に売却代金を受け取る | 契約者死亡後に自宅売却で返済 |
リバースモーゲージは、自宅を担保に老後の生活資金を借り入れられる商品で、高齢者の生活を豊かにするのが目的です。持ち家の所有者で一定の年齢以上の方が対象となり、自宅を担保にしながら住み続けられます。毎月支払うのは利息分のみです。
契約者が亡くなったあとに自宅を売却して借り入れた融資額を支払います。
ただし、自宅の価値が下がれば借入額も減少するリスクや、相続への影響などデメリットもあるため、しっかりと理解したうえで検討することが重要です。
リバースモーゲージを詳しく知りたい方は下記のコラムをご覧ください。
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リバースモーゲージとは?やばい?仕組み・メリットなどをわかりやすく解説
リースバックを利用する方の特徴
リースバックを利用する方の主な特徴は以下のとおりです。
- 自宅を売却したいが、同じ家に住み続けたい方
- まとまったお金が必要な方
- 住宅ローンの残債がある方
リースバックは自宅を売却しつつ、同じ物件に住み続けられるため、生活の安定や資金の確保、相続対策などに活用されています。
例えば、老後の生活資金を確保したり、住宅ローンの返済に充てたりするのに適しています。
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リースバックはどんな人におすすめ?仕組みやメリット・デメリットも解説
リースバックを大手の会社に依頼するメリット
リースバックを大手の会社に依頼するメリットは以下のような項目があります。それぞれの利点を詳しくみていきましょう。
- 手続きがスムーズ
- サポート体制が充実
- 適正価格で査定してもらえる場合が多い
手続きがスムーズ
大手の不動産会社にリースバックを依頼することで、スムーズな売買手続きが期待できます。過去の取引経験が豊富であるため、リースバックの手続きがマニュアル化されているからです。
また、大手企業は長年のノウハウを蓄積しています。リースバックの流れを熟知しており、必要書類の準備や各種手続きを効率的に進められます。
サポート体制が充実
大手リースバック会社のなかには、高齢者の生活をサポートするサービスを提供しているところがあります。例えば、遠方に住む家族に代わって、スタッフが高齢者の方々に毎日電話をかけ、安否確認をおこなうサービスを無料で提供しているプランもあります。
高齢者の方々にとって家族の目が届きにくい状況でも、このようなサービスを利用できるのは大変心強いでしょう。
また、大手のリースバック会社は家賃の支払い方法や賃料設定についても柔軟に対応してくれることがあります。一建設の「リースバックプラス+」は敷金や礼金がゼロで、家賃が変動することもないため、経済的な負担が軽減できます。
適正価格で査定してもらえる場合が多い
大手企業は、消費者の信頼を得ることが何よりも重要です。そのため、短期的な利益を追求するのではなく、適正な価格設定と丁寧なサービス提供を心がけています。
さらに大手企業では、長年の実績と豊富な知見を活かし、利用者にとって最適な解決策を提案してくれます。査定額は不動産の市場価値を十分に考慮して算出されるため、利用者を欺くようなことはありません。
また、家賃設定も消費者の生活に配慮しつつ、企業の経営状況にも見合ったバランスが取られています。大手リースバック企業は、利用者の信頼を裏切ることなく、長期的な視点に立って事業を展開しているのが特徴といえるでしょう。
リースバックを大手の会社に依頼するデメリット
大手リースバック企業を利用する際のデメリットとしては、担当者の変更により一貫したサービスを受けられない可能性があることが挙げられます。大手リースバック企業では、担当者の異動が頻繁におこなわれるため、担当が変わるたびに対応が異なる場面があるかもしれません。ただし、大手企業のサービスは標準化されているので、一定基準以上の対応は期待できます。
逆に、サービスが標準化されているため、個別のニーズに合わせた対応ができないケースも考えられます。
このように大手企業では、きめ細かいサービスが受けられない可能性も考慮して検討しましょう。
大手リースバック会社の選び方7つ!後悔しないコツ
大手リースバック会社を選ぶ際は以下の7つの比較ポイントを参考にしてください。会社選びを失敗しないためにも事前に理解しておきましょう。
- 買い取り価格
- 家賃(賃料)の設定
- 賃貸期間
- 付帯条件
- 得意な物件・エリア
- 買い戻し金額
- 修繕費負担は貸主・借主どちらか
①買い取り価格
リースバックを検討する際、買い取り価格を予想することはとても重要です。リースバック会社から受け取る売却代金が買い取り価格となります。
一般的に、買い取り価格は以下の計算方法で提示されます。
買い取り価格=市場価格×60%〜80%程度
この買い取り価格の水準は物件の状態や立地、需要などによって変動するのが特徴です。例えば、築年数が古く修繕が必要な場合は、買い取り価格がさらに低くなる可能性があります。
一方で、人気の高い物件や希少性の高い物件であれば、買い取り価格も高めに設定される傾向にあります。
業者によって査定基準が異なるため、リースバックを検討する際は、複数のリースバック事業者へ見積もりを依頼するのがおすすめです。
下記ではリースバック業者の選び方を詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
[関連リンク]
リースバック業者の選び方を紹介!比較ポイントや失敗しないためのコツを解説
②家賃(賃料)の設定
家賃(賃料)の設定は、不動産投資をおこなううえで重要な要素の一つです。物件の買い取り価格に期待利回り(一般的には7%〜13%程度)をかけて12ヵ月で割ると、月々にかかる家賃の数字がわかります。
毎月の家賃は以下の方法で算出されます。
月々の家賃(賃料)=買い取り価格×期待利回り(年率)÷12ヵ月+物件の必要経費
長期的に住むことを考えている場合は、売買価格よりも家賃設定が重要です。
なお、家賃設定にあたっては、物件の立地や築年数、設備水準などを考慮し、同種の物件の賃料相場を参考にする「賃貸事例比較法」などを用いることもあります。
リースバックの家賃設定に関しては下記をご覧ください。
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リースバックの家賃設定は?買取価格と家賃の相場、家賃を抑えるポイントを解説
③賃貸期間
リースバックの賃貸期間には、2年から3年程度の期間が設けられている「定期借家契約」、更新が可能で長期的な居住ができる「普通借家契約」が挙げられます。
定期借家契約では、契約期間満了時に自動的に契約が終了するため、住み続けられる期間に制限があります。一方、普通借家契約では、借主の意思で更新できるため、長期的に住み続けられます。
リースバックは定期借家契約を多く採用しているため、自身のニーズに合わせた企業を選ぶことが大切です。
また、定期借家契約を選ぶ際は、再契約できるかもチェックしておきましょう。
定期借家契約と普通借家契約の違いに関して詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
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リースバックは何年住める?長く住むための方法や契約時の注意点を解説!
④付帯条件
リースバックには、企業によって独自の付帯条件が設けられているため、事前に確認しておくことが重要です。以下のような確認事項が挙げられます。
- 敷金や礼金の有無
- 保証人の必要性
- 中途解約の可否
- ペットの可否など
特に敷金や礼金については企業によって値段が異なり、一部の企業では免除されることもあります。保証人の必要性も同様で、安定した収入があれば保証人なしで契約できる場合があります。
中途解約の可否については、定期借家契約の場合は難しいケースが多いですが、普通借家契約であれば比較的容易に解約できる可能性があります。これらの付帯条件はリースバックを利用するうえで重要になるため、事前に契約内容を確認しておくことが大切です。
⑤得意な物件・エリア
各企業によってマンション、アパート、戸建てなど得意とする物件が異なります。また地域に精通している業者を選ぶことで、より適切な査定や提案が期待できます。
地域の不動産市場の動向や、同様の物件の取引事例などを熟知している業者であれば、自身の物件の価値を適切に評価し、最適な条件を提示してくれるでしょう。
一方で、全国で対応が可能なリースバック業者も選択肢の一つとなります。全国規模で事業を展開しているため、幅広い物件タイプや地域に対応できる強みがあります。
リースバックを利用する際は、自分が所有する物件の特性や地域性を踏まえ、得意物件や実績のある業者探しをすることが重要です。
⑥買い戻し金額
リースバックでは、一度物件を売却したあとに資金の目処が立った場合、再び自身で買い戻すことができます。この買い戻しは、リースバック契約時に定められた特約条件に基づいておこなわれます。
ただし、買い戻し時の価格は、最初の売却時よりも高額になることが一般的です。
リースバック契約時に、具体的な買い戻し価格の算出方法や上限額などを確認しておきましょう。
なお、リースバック時の売却価格に対して、110〜130%程度の価格で買い戻しが設定されることが一般的です。つまり買い戻し価格=売却価格×1.1〜1.3となります。
⑦修繕費負担は貸主・借主どちらか
トラブル事例としてよく取り上げられるのが、修繕費負担に関してです。一般的な賃貸借契約では、修繕費は貸主が負担するのが基本です。しかし、リースバック契約の場合は、原則として修繕費の負担は借主となります。
さらに退去時も一般の賃貸借契約と同じように、原状回復のための費用を支払わなくてはならないケースがあるため、必ず確認しておきましょう。
大手リースバック会社に査定を依頼するまでの流れ
自分に合った大手リースバック会社を効率良く見つけるためには、査定までの手順が大切です。ここでは以下の手順を紹介します。
- リースバックの目的を明確にする
- 希望条件を整理する
- リースバック会社を比較して数社に絞る
- 査定を依頼する
リースバックの目的を明確にする
リースバックは、売却価格が通常の売買相場の60%~80%程度になることが一般的です。そのため、不動産を高く売却するための方法ではないということを、まずは理解しておかなくてはなりません。
その後、リースバックを利用する目的を洗い出します。例えば、リースバックを活用する目的には以下のような項目が考えられます。
- 住宅ローン完済
- 事業資金
- 老後の資金
- 医療費・介護費
- 生活費の工面
- 相続対策
ここからさらに、なぜ同じ家に住み続けたいのかを深掘りすることが大切です。家族の意見を聞いて慎重に進めていきましょう。
希望条件を整理する
リースバックを検討する際、優先したい希望条件として以下の内容が考えられます。
- 老後の資金を確保したいので「買い戻しはしない」
- 支払える金額だと「家賃は8万円がいい」
- ずっと住みたいので「普通借家契約にする」
- ゆとりを持って暮らしたいので「売買金額は2,000万円以上にしたい」
このように、将来を見据えて希望条件を決めることで、具体的な対策が見えてきます。
リースバック会社を比較して数社に絞る
リースバックの優先順位が明確になったら、次は具体的な会社の比較検討に移りましょう。
リースバック会社を選ぶ際のポイントは、信頼性、実績、得意物件、そして自身のニーズに合った条件の設定です。大手企業を中心に複数の会社の提案を比較し、買い取り価格、家賃設定、賃貸期間、付帯サービスなどを総合的に検討することが重要です。手数料や初期費用などの諸費用も確認しましょう。
また、実際にその企業を利用したことのある方の口コミを参考にするのもおすすめです。
査定を依頼する
一度に多数の会社に依頼すると対応が追いつかなくなるため、最初は3社程度に絞って依頼するのがおすすめです。
その際にスタッフの電話対応や段取りの良さなどをチェックしておくようにしてください。また、早く売却したいのであれば、査定スピードや契約スピードも確認しましょう。
なお、リースバック契約から売却までの流れは下記の記事を参考にしてください。
[関連リンク]
リースバック契約の流れから売却、賃貸の契約を結ぶ際のポイントを解説
リースバックに関するよくある質問
リースバックを利用するにあたって、本当に大丈夫なのか不安に思う方も多いでしょう。以下でよくある疑問をまとめました。
査定する際、内覧は必要?
リースバック査定の際、物件の内覧は必要不可欠です。リースバック会社による査定は通常、まず机上査定から始まります。ここでは物件の所在地、面積、築年数、設備状況などの基本情報をもとに、概算の買い取り価格を算出します。
しかし、実際の物件状況を確認せずに査定するのは難しいため、次のステップとして、リースバック会社の担当者が物件の内覧をおこないます。
内覧では、物件の実際の状態、修繕の必要性、周辺環境などを詳細に確認し、より正確な査定をするという流れが一般的です。この内覧を経て、最終的な買い取り価格が提示されます。
リースバックはやばいって本当?
リースバックに関して初めての方は不安に思うかもしれませんが、決してやばいことはありません。もちろん注意点はいくつかあるので、事前に知っておくと安心です。
「リースバックはやばい」とインターネットに書き込みしている方は、悪徳業者に当たってしまったり、契約内容をきちんと把握していなかったりしたことが考えられます。リースバックの取引内容が複雑だからこそ、きちんと担当者と話し合うことが大切です。
ただし、リースバック会社の経営状況により、将来的に退去を余儀なくされるリスクもあるため注意が必要です。信頼感・安心感を得たい方は、上場企業の多い大手リースバック会社を選ぶと良いでしょう。
ローンが残っていてもリースバックはできる?
住宅ローンが残っていてもリースバックは可能です。ただし「オーバーローン」の場合は利用できません。
オーバーローンとは、不動産の価格(価値)よりも住宅ローンの残債が多い状態のことを指します。例えば、不動産の価格が4,000万円なのに、住宅ローンの残債が4.500万円というような場合がオーバーローンに該当します。
このようなオーバーローンの状態ではほとんどの場合、融資先である銀行の許可が得られず、リースバックを利用できません。
一方、「アンダーローン」は、不動産の価格が住宅ローンの残債を上回っているため、リースバックを利用できます。この場合、残債を一括返済したうえで、リースバック契約を結ぶことが可能です。
つまりローンが残っていても、その残債が不動産の売却価格以下であれば、リースバックを活用できます。専門家に相談しながら、自身の状況に合ったリースバックの活用方法を検討することをおすすめします。
住宅ローンに関して気になっている方は下記をご覧ください。
[関連リンク]
住宅ローンが残っていてもリースバックは可能?メリットと注意点も解説
大手リースバックなら一建設にお任せ!
大手リースバックには大手ならではの付加価値サービスが充実しており、住み替えの際の手続きサポートや、リフォームなどのオプションも利用できます。
大手企業を利用するメリットはたくさんありますが、主に契約までの手続きがスムーズで、適正価格で査定してもらえるところです。
一建設は、これらのメリットを兼ね備えた大手リースバック会社です。長年の実績と高い顧客満足度、そして丁寧なサポート体制が特徴で、不動産売却にリースバックをお考えの方におすすめです。
当社がおすすめする「リースバックプラス+」は、「引っ越しはしたくないけれど住宅ローンを解消したい」「老後資金のためにまとまったお金を確保したい」など、住まいやお金に関してお悩みの方にぴったりの商品です。
リースバックプラス+は、普通賃貸借契約と定期借家契約の2つのプランを用意しているため、自由度の高い選択となるでしょう。
気になる方はぜひお問い合わせください。