注文住宅を建てる際にかかる費用相場を価格・広さ別に解説|お役立ち情報|注文住宅・家を建てる・新築一戸建てのハウスメーカーなら一建設株式会社
2024.10.28 | 費用・制度
注文住宅を建てる際にかかる費用相場を価格・広さ別に解説
目次
はじめの注文住宅
一建設株式会社は、一戸建て住宅販売戸数日本一※1の飯田グループホールディングスの中核企業です。
ローコストとまじめに向き合い大満足のマイホームを実現します。
建築コストをおさえたマイホームを手に入れ、家計的に身軽になることで、
子どもの学費、家族との旅行や趣味、老後の建替え費等、より豊かなゆとりの生活ができます。
リーズナブルにマイホームを建てると安心した将来設計が可能になります。
※1. 出典:日経業界地図2023年版
注文住宅の費用は多くの要素に影響され、予算の設定に悩む方は少なくありません。この記事では、注文住宅に係る費用の相場内訳を解説し、価格帯別の費用や予算の立案方法を紹介します。
自身の理想と現実的な予算のバランスを取りながら、納得のいく注文住宅の予算計画が立てられるよう、わかりやすく説明します。これから注文住宅を建てようと検討している方は参考にしてください。
1. 注文住宅にかかる費用の内訳
- 土地取得費用
- 建築費用
- 諸費用
注文住宅を建てる際は、土地や建築費用などさまざまな費用がかかります。ここでは注文住宅がいくらかかるのかを詳しく解説します。
1.1. 土地取得費用
注文住宅の土地取得費用には、土地代金だけでなく仲介手数料や印紙税などの諸経費も含まれます。内訳は手付金、残代金、購入諸費用から構成され、購入諸費用は総額の6〜10%程度を見込む必要があります。
ただし、土地条件や工事スケジュール、住宅ローンの借り入れ方法によってはさらに高額になる可能性があります。スムーズな進行のためには、施工会社を先に決定し、助言を得ながら土地探しをおこなうことも効果的です。
なお、2022年度フラット35利用者調査によると、土地付きで注文住宅を建てる場合の平均所要資金は4,694万円でした。表のように地域別のデータも存在し、都市部と地方では所要資金に顕著な差が見られます。
所要資金 | 建設費 | 土地取得費 | 頭金(自己資金) | |
---|---|---|---|---|
全国平均 | 4,694.1万円 | 3,194.6万円(68%) | 1,499.5万円(32%) | 449.6万円(9.6%) |
首都圏 | 5,406.1万円 | 3,117.9万円(57.7%) | 2,288.2万円(42.3%) | 549.9万円(10.2%) |
近畿 | 4,893.8万円 | 3,133.4万円(63.9%) | 1,760.4万円(36.1%) | 496.9万円(10.2%) |
東海 | 4,693.9万円 | 3,394.4万円(72.3%) | 1,299.5万円(27.7%) | 423.6万円(9.0%) |
その他地域 | 4,151万円 | 3,223.8万円(77.7%) | 927.2万円(22.3%) | 371万円(8.9%) |
また、注文住宅の土地探しに関しては下記の記事も併せて参考にしてください。
>>注文住宅の土地の探し方・コツは?土地選びのポイントも紹介
1.2. 建築費用
建築費は、本体工事費・別途工事費に分けられます。注文住宅の本体工事費は建築費全体の約70〜80%を占め、以下の費用が含まれます。
- 基礎
- 土台
- 構造体
- 内外装
- 屋根
- 設備など
別途工事費とは、建物本体以外の屋外設備にかかる費用を指し、建築費用全体の約15〜20%を占めます。施工会社によっては、別途工事費を関連工事費や付帯工事費など、異なる名称で呼ぶこともあります。
別途工事費には主に塀や門、庭などの外構工事、電気の配線、給排水・ガスの引き込み工事などが含まれます。また、土地の状態次第で地盤調査や地盤改良工事をおこなうこともあり、これらも別途工事費に該当します。
注文住宅の予算を立てる際には、本体工事費だけでなく、これらの別途工事費も考慮に入れることが不可欠です。しっかり計画を立てることで、予想外の出費を抑え、理想の住まいを実現できます。
なお、2022年に実施された国土交通省の調査によると、新築注文住宅建築費用の全国平均価格は3,866万円で、延べ床面積123.5㎡、坪単価約104万円でした。前年度と比較して377万円上昇しており、建築コストの増加傾向が顕著に表れています。
1.3. 諸費用
住宅購入時には、工事費用以外にも以下のような税金や手数料が発生します。
- 不動産取得税
- 登録免許税
- 不動産会社仲介手数料
- 住宅ローン手数料
- 火災保険料
- 表示登記費用
- 印紙代など
注文住宅の場合、これらの諸費用は通常、土地代と建築費用の合計額の10〜12%程度を見込む必要があります。さらに、住宅ローンを利用する場合は、印紙税やローン保証料、団体信用生命保険料、抵当権設定登記費用などの追加費用も考慮しなければなりません。
これらの諸経費は、住宅購入の全体的な予算に大きな影響を与えるため、事前に十分な計画と準備が重要です。
2. 注文住宅の広さや費用の相場
令和4年度住宅市場動向調査によると、注文住宅の全国平均は面積約125.9m2、建築費は土地購入費用を除いた場合約3,935万円、含めると約5,436万円でした。
地域差はあるものの、一般的に約130m2(40坪)の注文住宅では、建築費に4,000万円程度かかると想定できます。
ただし、自分の希望や地域特性、素材の選択などにより実際の費用は変動するため、具体的な計画時にはより詳細な見積もりが必要です。
2.1. 注文住宅の広さの平均
注文住宅の平均床面積は、全国で125.9m2です。一方、三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)では134.2m2と、全国平均をやや上回っています。
この背景として考えられるのは、三大都市圏の自己資金と借入額が過去最高額となっていることです。
令和4年度住宅市場動向調査のデータによれば、住宅建築と土地購入を合わせた総購入資金は、全国平均で5,436万円、三大都市圏平均で6,787万円と1,000万円以上の差となっています。このうち自己資金の割合は、全国で30.6%(1,665万円)、三大都市圏で34.8%(2,365万円)を占めています。
これらの金銭的な要因が、三大都市圏の平均床面積が地方よりも広くなっている主な理由と考えられるでしょう。
都市部では土地価格が高いにもかかわらず、より高額な資金を投入できることで、結果的に広い床面積を確保できていると推測されます。
2.2. 注文住宅にかかる費用の平均
住宅市場動向調査によると、注文住宅の平均建築費は全国で5,436万円(土地購入資金含む)となっています。一方、三大都市圏での調査では、分譲戸建て住宅が4,214万円、分譲集合住宅が5,279万円、中古戸建て住宅が3,340万円、中古集合住宅が2,941万円でした。
注文住宅が最も高額ですが、これは土地購入費用も含まれているためです。新築物件は中古物件より高額となり、集合住宅は戸建て住宅より高額な傾向が見られます。あくまで目安ですが、住宅購入を検討する際の参考にしてください。
3. 価格別で見る注文住宅
- 3,000万円台の注文住宅
- 2,000万円台の注文住宅
- 1,000万円台の注文住宅
注文住宅の大きな魅力は、建築費を個人の予算に合わせて柔軟に調整できる点にあります。建売住宅とは異なり、注文住宅では施主の経済状況や希望に応じて幅広い価格帯から選択が可能です。
パワービルダーの多くは、1000万円台の手頃な価格から、2000万〜3000万円台と、多様な価格帯の住宅商品を提供しています。
3.1. 3,000万円台の注文住宅
全国の注文住宅の平均建築費用は約3,194万円なので、3,000万円台の家は幅広い選択肢が得られます。3,000万円前半では標準的なグレードと広めの家が建てられ、後半ではより高品質な設備や自由度の高い空間を実現できます。この価格帯では、好みのデザインや間取り、希望する設備を導入することができます。
予算内で理想の家を建てるには、お金をかける項目とコストを抑える項目のバランスが重要です。例えば、壁材を部屋によって使い分けたり、外観と内装でグレードを調整したり、LDKと他の部屋で床材を変えたりするなど、優先順位をつけて選択できます。
予算内でできること・できないことを選ぶ必要があるため、プラン決定に時間はかかりますが、家族で理想のライフスタイルを考える良い機会となります。家族での話し合いを通じて、自分たちが本当に望む住まいの姿を明確にし、予算内で最大限の満足を得られる家づくりを目指しましょう。
3.2. 2,000万円台の注文住宅
2,000万円台の注文住宅は、予算の配分次第で多様にできる可能性を秘めています。ただし、1,000万円台よりも選択肢が広がるため、家づくりへの希望を盛り込みやすいことから、同時に予算オーバーのリスクがあるかもしれません。
すべての希望を実現することは難しいかもしれませんが、優先順位をつけて工夫することで、理想の要素を取り入れることができます。例えば、内装を控えめにし、システムバスはグレードアップするなど、メリハリのある予算配分が可能です。
さらに、建築費だけでなく、家具や設備など家全体にかかるコストを総合的に考えることも重要です。内装にはコストをかけず質の良い家具を購入したり、既存の家具を活用してドアや窓に予算を振り分けたりするなど、柔軟な発想で予算を最大限に活用できます。
予算内で最大限の満足を得るためには、家族の優先順位やライフスタイルを十分に話し合い、総合的な視点で家づくりを進めることが重要です。
3.3. 1,000万円台の注文住宅
1,000万円台の注文住宅では、コスト効率を重視したシンプルな設計がされていることがほとんどです。例えば、ビニールクロスや基本的な内装材を使用し、間取りも簡素化されています。
シンプルだからこそ、家具やファブリックの変更で容易にインテリアの雰囲気を変えられるメリットがあります。パワービルダーは基本設計プランの活用や大量仕入れ、一貫した自社管理などでコストを抑えつつ、性能を維持しているので、1,000万円台でも十分に快適なマイホームが手に入るでしょう。
一建設では、年間10,000戸以上の建築実績を活かし、良質な資材を調達しています。ワンストップ体制やコストダウンの取り組みにより、お客さまに有利な条件で質の高い住宅を提供しています。
一建設の価格設定に関して詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
4. 坪数別で見る注文住宅
- 30坪でかかる費用や広さの目安
- 40坪でかかる費用や広さの目安
注文住宅の建築費は、1平方メートルあたり平均約30万円と想定されます。ただし、この金額は施工会社や地域、時期によって大きく変動する可能性があります。
実際の費用は条件や要望に応じて変わるため、具体的な見積もりは専門家に相談するのがおすすめです。
4.1. 30坪でかかる費用や広さの目安
30坪(約100平方メートル)の土地に家を建てる場合、建築費の目安は1平方メートルあたり30万円として計算すると、約3,000万円となります。
これは3〜4人のファミリー向けの新築戸建て住宅として一般的な広さです。ただし、この金額は建物の本体価格のみで、土地取得費用は別途必要となります。また、3,000万円はあくまで平均値であり、ローコストのパワービルダーを選択すれば費用を抑えられる可能性があります。
そのため、3〜4人のファミリー向けの注文住宅を検討する際は、30坪を目安に居住面積を考えるのが良いでしょう。30坪あると家族の成長や生活スタイルの変化にも対応しやすい余裕のある空間を得られます。
4.2. 40坪でかかる費用や広さの目安
40坪(約132平方メートル)の土地に家を建てる場合、建築費の目安は1平方メートルあたり30万円として計算すると、約4,000万円となります。
40坪では4人家族でも余裕を持って生活できる十分な広さがあり、趣味のための専用スペースを設けることが可能です。さらに、二世帯住宅の建築も視野に入れられます。
そして家族一人一人のプライバシーを確保しつつ、共有スペースも広々と設計できます。この広さがあれば、家族の好みやライフスタイルに合わせたこだわりの空間やオリジナリティあふれる部屋を作り出せるでしょう。
5. 注文住宅の予算の決め方
- 床面積と部屋の数を決める
- 土地の広さを決める
- 家を建てるエリアを決める
- 住宅ローンの金額を決める
- 住宅性能やデザインの優先順位を決める
注文住宅の予算計画では、床面積と土地の面積も考慮する必要があります。ここでは注文住宅における予算の決め方や注意点を解説します。
5.1. 床面積と部屋の数を決める
注文住宅の予算計画において、家族構成とライフスタイルに合わせた部屋数と床面積の決定はとても重要なポイントです。30坪と40坪の注文住宅では、費用が1,000万円以上の差が出ることが多いため、慎重に検討してください。
そのためには、現在の家族構成だけでなく、将来的な変化も考慮しましょう。子どもの誕生や成長、独立など、家族のライフステージの変化に応じて必要な空間が異なります。
長期的な視点で必要な部屋数と床面積を計算し、将来的なニーズにも対応できる柔軟性のある住宅設計を心がけることが、満足度の高い家づくりにつながります。
5.2. 土地の広さを決める
床面積や部屋数を決定したあとは、土地の広さを考えましょう。土地の広さは建物の床面積だけでなく、法律で定められた建ぺい率や容積率、そしてライフスタイルにも大きく影響されます。
例えば、30坪の総2階建ての家を建てる際、建ぺい率50%の地域では最低でも30坪の敷地が必要です。さらに玄関回りやガーデンスペースなど屋外の生活空間も考慮しなくてはなりません。
また、将来的な増築や建て替えの可能性、日当たりや風通しの良さを確保するためのスペースも検討しましょう。憧れの暮らしを実現するためには、建物と土地のバランスを慎重に考え、総合的な視点でイメージすることが大切です。
5.3. 家を建てるエリアを決める
家を建てるエリアの選定は、理想と現実的な条件のバランスを取ることが重要です。まず、自分たちが望む生活環境を明確にし、それを実現できる地域を探しましょう。
同時に、通勤や通学にかかる時間も重要な要素です。長時間の通勤・通学は生活の質に大きく関わるため、学校や会社が近くになるように考慮しましょう。
ただし、各エリアの土地価格は異なり、予算との兼ね合いも慎重に検討する必要があります。理想とする環境と予算、そして日々の生活の利便性のバランスを取りながら、長期的な視点で満足できるエリアを探すことが、充実した住まいづくりの第一歩となります。
5.4. 住宅ローンの金額を決める
注文住宅の建築を計画する際、年齢や年収を考慮した無理のない住宅ローンの設定がとても重要です。返済期間は一般的に35年以内とされますが、年齢によって制限されます。
ちなみに月々の返済額は年収の25%以内に抑えることが推奨されているため、具体的な計画を立てる際には、各金融機関が提供するシミュレーションツールを活用すると良いでしょう。
ツールを使用することで、借入可能額や月々の返済額、総返済額などを試算でき、自分の経済状況に合った現実的な住宅ローンプランを立てられます。
なお、一建設のWebサイトにて「ローンシミュレーション」をご用意しており、お手軽にお試しいただけます。ぜひご活用ください。
5.5. 住宅性能やデザインの優先順位を決める
限られた予算の中ですべてを高水準にすることは難しいため、ライフスタイルや将来のニーズを考慮しながら、どの部分を重点的に投資するのか慎重に検討します。
注文住宅の最終的な予算決定には、住宅性能とデザインに関する優先順位づけが重要です。
耐震性、断熱性、省エネ性能などの基本性能と、外壁や内装のデザイン、設備の質など、さまざまな要素の中から最も暮らしやすい項目を選びましょう。
例えば、「長期的な視点でメンテナンスのしやすさに投資するか」「キッチンやリビングなど、日々の暮らしを豊かにするおしゃれな内装デザインに予算を振り分けるか」を決めるのもおすすめです。自分たちの価値観に基づいて判断しましょう。
6. 住宅を建てる際の費用相場を把握しよう
注文住宅を建てる際は、まず費用相場を十分に把握することが大切です。地域や規模、仕様によって価格は大きく変動するため、複数のパワービルダーやハウスメーカー、工務店に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。
ただし、単に価格の安さだけでなく、品質やアフターサービス、会社の信頼性なども考慮するのが大事です。契約してから後悔しないように、適正な価格で自分自身に合った注文住宅を建てましょう。
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※1. 出典:日経業界地図2023年版