ローコスト住宅のデメリットは?メリットや注意点・向いてる方を紹介|お役立ち情報|注文住宅・家を建てる・新築一戸建てのハウスメーカーなら一建設株式会社
2024.07.02 | 注文住宅
ローコスト住宅のデメリットは?メリットや注意点・向いてる方を紹介
目次
はじめの注文住宅
一建設株式会社は、一戸建て住宅販売戸数日本一※1の飯田グループホールディングスの中核企業です。
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建築コストをおさえたマイホームを手に入れ、家計的に身軽になることで、
子どもの学費、家族との旅行や趣味、老後の建替え費等、より豊かなゆとりの生活ができます。
リーズナブルにマイホームを建てると安心した将来設計が可能になります。
※1. 出典:日経業界地図2023年版
コストを抑えて家づくりをしたいという方から人気を集めている、ローコスト住宅。
低価格で家を建てられるのは大きなメリットですが、そのデメリットもよく知っておかないと、住みはじめてから後悔する可能性があります。
そこでこの記事では、知っておきたいローコスト住宅のメリット・デメリットや注意点、ローコスト住宅が向いている方などを解説します。
1. そもそもローコスト住宅って?
ローコスト住宅とは文字通り、低価格で販売または建築される住宅のことです。
一般的には、1,000万円台〜建てられる住宅を指します。
自由設計の注文住宅の坪単価は、70万円〜80万円が相場です。
それに対して、ローコスト住宅の場合は坪単価30万円〜50万円程度と、半額程度のコストで家を建てることができます。
2. ローコスト住宅のデメリットは?
ローコスト住宅は、材料費や人件費、広告宣伝費などを削減することで低価格を実現しています。
こういったコスト削減によって、発生する主なデメリットは以下のとおりです。
- 間取りやデザインの要望を反映するのが難しい
- 住宅性能が低い心配がある
- 標準仕様のグレードが低い
- オプションの追加費用が割高
- 頻繁にメンテナンスが必要な場合がある
2.1. 間取りやデザインの要望を反映するのが難しい
ローコスト住宅では、シンプルな間取りを採用することで工期を短縮し、工事に関わる人件費を削減しています。
また、材料や設備に関しても大量発注することでコストを抑えているため同じようなデザインになりやすく、選べる設備メーカーも少ないです。
このようにローコスト住宅は、画一的な仕様によって低価格を実現しているため、間取りやデザインの要望を反映するのが難しいというデメリットがあります。
2.2. 住宅性能が低い心配がある
ローコスト住宅は安価ですが、きちんと建築基準法に沿って設計されているため最低限の品質は確保されています。
しかし、大手ハウスメーカーと比較すると、耐震性や断熱性、気密性などの住宅性能で劣るのではないかと心配する方もいるでしょう。
ローコスト住宅であっても、気候に合わせた断熱材を選んでいる工務店や、耐震性を重視した工務店もあります。お住まいの地域に合わせ住宅に求める機能を考えて、工務店選びやオプションを検討することが大切です。
2.3. 標準仕様のグレードが低い
住宅性能にも関わる部分ですが、ローコスト住宅では低価格を実現するために、コストパフォーマンスにすぐれた設備が選ばれています。
例えば、洗面台一つでも、洗面ボウルや照明、鏡や収納スペースなどを自由に選べるシステム洗面台ではなく、あらかじめこれらのパーツがセットになっているユニット洗面台が採用されるなど、注文住宅に比べて標準設備のグレードが低い傾向にあります。
事前にカタログやモデルハウスで設備を確認し、標準設備で十分か、グレードを上げるべきか検討しましょう。
2.4. オプションの追加費用が割高
工務店にもよりますが、間取りやデザイン、住宅性能や設備のグレードなどは、一定の範囲内でオプション追加などにより変更が可能です。
しかし、ローコスト住宅は規格化によって低価格を実現しているため、個別のオプション費用は割高の傾向にあります。
カスタマイズや建材の変更、設備のグレードアップなどを繰り返すと、費用が予想以上に高くなる場合もあるため注意が必要です。
>>【新築でやっておけばよかった】注文住宅のオプションおすすめ一覧!
2.5. 頻繁にメンテナンスが必要な場合がある
ローコスト住宅には、原価が安いという理由から、頻繁にメンテナンスが必要な建材が標準設備となっている場合もあります。
特に外壁や屋根は、建材によってメンテナンスサイクルが異なります。
初期費用を安く抑えられたとしても、維持するためのランニングコストが高くなる場合もあるため注意が必要です。
将来建て替えや住み替えを検討している場合は、あまりメンテナンス性を重視しなくてもいいかもしれません。
しかし、30年以上住み続けたいと考えている場合は、初期費用が多少高くなっても耐用年数が長い建材を選んだ方が、トータルでみたときにお得になる可能性があります。
3. ローコスト住宅のメリットは?
1,000万円台という今までの住宅の常識を覆すような値段で販売されていると聞くと、なにか問題があるのではないかと思う方も多いでしょう。
しかし、ローコスト住宅はあくまでも無駄を省くことで低価格を実現している住宅です。
単純に価格が安いだけでなく、設計プランや仕様が規格化されているなどの点から、以下のようなローコスト住宅ならではのメリットも存在します。
- 住宅ローンの負担が軽い
- 予算内で床面積を広くできる
- 契約から引渡しの期間が短い
- 住宅ローンの借り入れが有利になる
- こだわりたい部分に予算をかけることができる
- 打ち合わせの回数が少ない
3.1. 住宅ローンの負担が軽い
マイホーム購入の際には、ほとんどの方が住宅ローンを借りることになると思います。
住宅ローンは一般的に30年〜35年など返済が長期間にわたるため、先のことを考えると不安に感じる方も多いでしょう。
その点、ローコスト住宅は、材料費や人件費などの建築費用や、広告宣伝費などを削減することで低価格を実現しています。
購入費用が安いということは、当然住宅ローンの借入額も少なくて済むということです。
このように住宅ローンの負担を軽減でき、余剰資金を子どもの教育費や老後資金、家族旅行などに使えることは、ローコスト住宅を選ぶ大きなメリットといえるでしょう。
3.2. 住宅ローンの借り入れが有利になる
住宅ローンの審査には、年収や勤続年数が大きく関係します。
大手ハウスメーカーを選んだ場合、住宅ローンの借入可能額が希望金額に届かず、家が建てられないケースも珍しくありません。
しかし、借入額が少なければそのぶん審査のハードルも下がるため、ローコスト住宅を選ぶことで、自分の借入可能額の範囲内で家を建てられる可能性が高まります。
3.3. 予算内で床面積を広くできる
ローコスト住宅は坪単価の建築費用が安いため、同じ予算でもより広い家を建てることが可能です。
例えば建物費用の予算が2,500万円だった場合、坪単価80万円の大手ハウスメーカーなら建築可能な家は約31坪。
それに対して坪単価50万円のローコストメーカーなら、そのおよそ1.6倍となる約50坪の家を建てることが可能です。
また、一般的に同じグレードであれば、坪単価は二階建てよりも平屋の方が高くなります。
予算の都合から平屋を諦めようとしていた場合でも、ローコストメーカーにしたら、二階建てではなく平屋の建築が可能になったというケースもあります。
3.4. 契約から引渡しの期間が短い
通常の注文住宅では、ゼロから設計を考えて細部を決定していくため、契約から引渡しまで1年〜1年半程度かかります。
しかし、ローコスト住宅なら既存の設計プランに基づいて建築されるため、契約後7ヵ月〜8ヵ月程度で引渡しが可能です。
住み始めるまでの期間が短いことから、「子どもの入学に向けて早めに引っ越したい」などの場合でも余裕を持ってスケジュールが組める、仮住まいにかかる費用や現在住んでいる物件の賃料などを節約できるなどのメリットがあります。
3.5. こだわりたい部分に予算をかけることができる
価格の高い住宅メーカーの場合、標準仕様のグレードが高く、必要ないと感じる機能も付いてくるケースがあります。しかし、その機能をなくしても、費用はほとんど変わりません。
その点、ローコスト住宅は、低価格を実現するためにシンプルな設備が標準仕様であることが多いです。
さらに基本の建築費用も安いため、水回り・キッチンのグレードを上げる、床暖房を設置するなど、本当に必要だと思う設備やこだわりたい部分に予算をかけられます。
3.6. 打ち合わせの回数が少ない
ローコスト住宅は、間取りや仕様がある程度決まっているため、打ち合わせでは、決められた選択肢の中から気に入ったものを選ぶというのが主な内容となります。
ゼロから設計する注文住宅と比べると、打ち合わせの回数や時間が少なくて済むため、仕事で忙しい、小さな子どもがいる、遠方に住んでいるという方にとっては一つのメリットだといえるでしょう。
4. ローコスト住宅はどんな方に向いている?
上記のメリット・デメリットを踏まえると、ローコスト住宅は以下のような方におすすめです。
- 家の購入費用を安く抑えたい方
- 住宅ローンの借入可能額が少ない方
- デザインや間取り、設備に関するこだわりが少ない方
ローコスト住宅は、完全に自由設計の注文住宅に比べると選択肢が限られるものの、決められたプランから好きなものを選べたり、必要な設備やこだわりたい部分はオプションで変更できたりと、ある程度カスタマイズが可能です。
単純に住宅の購入費用を抑えたいという方だけでなく、低予算で快適な家づくりをしたいという方にも、おすすめの選択肢だといえるでしょう。
5. ローコスト住宅を選ぶときの注意点は?
ローコスト住宅は比較的安価とはいえ、ほとんどの方にとって一生のうちで大きな買い物であることに間違いありません。
建ててから後悔することのないよう、ローコスト住宅を選ぶときは以下の点に注意が必要です。
- 坪単価だけでなく総費用の内容も確認する
- 間取りやデザインの自由度を確認する
- アフターサービスの充実度を確認する
- 過剰に価格差をアピールしてくる業者は避ける
5.1. 坪単価だけでなく総費用の内容も確認する
ローコスト住宅を選ぶ最大のメリットは、自由設計の注文住宅と比べて価格が安いことです。
実際に、多くのローコストメーカーは、チラシなどで坪単価の安さを前面に押し出しています。
しかし、どんなに坪単価が安くても、オプションを複数追加すると予算オーバーになってしまったり、結局は自由設計の注文住宅と変わらない値段になってしまったりすることも珍しくありません。
低価格というローコスト住宅の最大のメリットを活かすためにも、坪単価ではなく、あくまで総費用と住宅の中身を吟味して契約するかを判断するようにしましょう。
5.2. 間取りやデザインの自由度を確認する
間取りやデザイン、設備などカスタマイズが可能な範囲はローコストメーカーによって異なります。
基本的にはあらかじめ用意されているプランから選ぶことが多いため、事前にカタログなどで確認しておきましょう。
また、大幅な間取りの変更やこだわりの設備がある場合は、対応の可否を相談してからどこに頼むか検討することをおすすめします。
5.3. アフターサービスの充実度を確認する
初期費用を安く抑えられたとしても、すぐに何らかの故障や問題が発生して修繕が必要になってしまっては、ローコストとはいえません。
特にローコスト住宅の場合は、アフターサービスや保証内容が十分でないと、将来的なメンテナンス費用が高額になるリスクがあります。
保証期間が短いとすぐ対象外となり、修理や改修にかかる費用が自己負担となってしまいます。
後悔しないためにも、契約前に保証やアフターサービスの期間や内容をしっかり確認しておきましょう。
5.4. 過剰に価格差をアピールしてくる業者は避ける
たしかに低価格はローコスト住宅の大きな魅力ですが、住宅の役割はあくまでも安全で快適な生活を守ることです。
このため他社と比べて価格差ばかりアピールしたり、さらに安くなる方法を提案してきたりするローコストメーカーを選んで、品質や性能をおろそかにすると住みはじめてから後悔する可能性が高いです。
ローコストメーカーを選ぶ際は、単に価格を抑えることを目標にしているのではなく、良い断熱材を使用する、自然素材を売りにしているなど、メーカーなりに家づくりのポリシーやこだわりがあるところを選ぶと安心です。
6. 「ローコスト住宅のデメリット」に関するQ&A
最後に、ローコスト住宅のデメリットに関するよくある質問にお答えします。
6.1. ローコスト住宅の寿命(耐用年数)はどのくらい?
住宅の寿命(耐用年数)は、国税庁の「主な減価償却資産の耐用年数表」により、建物の用途・構造別に耐用年数が定められており、住宅は木造の場合22年、鉄筋コンクリート造の場合は47年となっています。
耐用年数は税法上の基準として定められたもので、寿命とは異なります。この年数を超えたからといって、住めなくなるわけではありません。国土交通省の「期待耐用年数の導出及び内外装 設備の更新による価値向上について」(p12)によると、フラット35基準程度で50年〜60年が期待耐用年数とされています。
ローコスト住宅は自由設計の住宅に比べて安価なため、寿命の違いが気になるかもしれませんが、きちんと建築基準法に則って設計されているため、施工とメンテナンスが適切であれば、安心して長く住むことができます。
6.2. ローコスト住宅が安い理由は?
ローコスト住宅は主に、建築資材の大量購入による材料費の削減や、設計プランや仕様の規格化による人件費の削減、広告宣伝費の削減などで低価格を実現しています。
安価ゆえに建材の品質や施工技術が心配な方もいるかもしれませんが、工程の無駄を省く、モデルハウスの建築を避けるなど間接的なコストを削減しているため、住宅品質に問題はありません。
ただし、シンプルな構造やコストパフォーマンスの高い建材を使用しているため、標準仕様の住宅性能や設備は、一般的な住宅に比べると劣る場合もあります。
住宅にどのような機能を、どの程度求めるかは個人によって異なるため難しい問題ですが、シンプルで最低限の機能さえあれば良いという方なら、十分満足できるレベルといえるでしょう。
7. ローコスト住宅のデメリット・メリットを押さえよう
1,000万円台という低価格で家を建てられるのは、ローコスト住宅の大きなメリットです。
しかし、自由設計の注文住宅に比べて、間取りやデザインの自由度が低い、設備の標準仕様のグレードや住宅性能が低い傾向であるなどのデメリットもあります。
もちろん追加料金を払って変更することも可能ですが、いくつもオプションを重ねているうちに、結局は高額になってしまったなんてことも珍しくありません。
ローコスト住宅のメリットを最大限活かすには、自分たちにとって必要な設備や機能を見極め、トータルコストで費用対効果を判断することが大切です。
「コストとクオリティのバランスが良い住宅を建てたい」という理想をお持ちの方は、ぜひ一建設にご相談ください。
一建設の注文住宅は、年間9,000棟超もの住宅を供給するグループ力を活かして、資材の大量発注でローコストを実現します。圧倒的なスケールメリットを活かして、良質な住まいを低価格で提供しています。
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