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2025.07.23 | 間取り

バルコニーとベランダの違いは?それぞれに注意することと活用法を紹介

はじめの注文住宅

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※1. 出典:日経業界地図2023年版

「バルコニー」や「ベランダ」、どちらも屋外スペースであることはわかっていても、その違いを正確に説明できる方は少ないのではないでしょうか。

この記事では、バルコニーとベランダの特徴や両者の違い、それぞれのメリット・デメリットなどを解説します。記事の後半では、バルコニー・ベランダを設置する際の注意点や活用法、実際の施工事例などもご紹介します。ぜひ参考にしてください。

1. バルコニーとベランダの違いと特徴

ここからは、以下の項目に分けて、バルコニーとベランダの特徴や両者の違いを解説します。

1.1. バルコニーとは

バルコニーとは、建物の2階以上に設置される、屋根のない屋外スペースです。

柵や腰壁などで囲まれているものの、屋根はないため日差しや風を感じやすい開放的な空間となっています。

1.2. ベランダとは

ベランダとは、建物の2階以上に設置される、屋根のある屋外スペースです。

屋根や庇(ひさし)がついており、ある程度雨風をしのげる構造となっています。

1.3. バルコニーとベランダの違いは?

バルコニーとベランダは、どちらも2階以上に設置される屋外スペースである点では共通しています。

両者の違いは、屋根の有無です。屋根がなく、開放感のあるバルコニーに対して、ベランダには日差しや雨風を避けるための屋根が設置されています。

1.4. テラス・デッキとの違いは?

その他、バルコニーとベランダと混同しがちな用語としては、テラスやデッキが挙げられます。

テラスとは、建物1階部分の屋内から突き出した屋外スペースです。屋内との段差を少なくするために、地面より一段高い位置に設置されます。

デッキも同様に、建物の1階部分に設置される屋外スペースですが、室内の延長スペースとしての意味合いが強いのが特徴です。ウッドデッキやタイルデッキなどがあり、出入りしやすいよう室内の床と同じ高さでつくられることが多くなっています。

2. バルコニーとベランダのメリット・デメリット

バルコニーとベランダの主なメリット・デメリットを表にまとめました。

種類メリットデメリット
バルコニー
(2階以上、屋根なし)
・日当たりが良い
・空気を取り込みやすい
・プライベートな空間にしやすい
・解放感を得られる
・下の階の日除け・雨除けとなる
・雨の日は洗濯物を外干しできない
・小まめな掃除やメンテナンスが必要
・夏場は室内温度が上がることがある
ベランダ
(屋根あり)
・雨の日も洗濯物を干せる
・部屋との一体感で室内を広く見せる効果がある
・屋根が直射日光を防ぎ、室温が影響されにくい
・設置費用が高め
・部屋が暗くなることもある

2.1. メリット

屋根がないバルコニーは、日当たりや風通しが良く、開放感を得られるのがメリットです。人目につきにくくする工夫をすれば、読書やティータイム、BBQなどプライベートな屋外空間としても楽しめます。

また、下の階の日除け・雨避けとなるのも、バルコニーをつくるメリットの一つです。例えば、リビングの上にバルコニーを設置した場合は、冷房効率が上がる、雨音が響きにくくなるなどのメリットが、玄関の上に設置した場合は、玄関前の雨除けになるなどのメリットがあります。

一方、ベランダは屋根があるため、日差しや雨風をある程度遮れるのが特徴です。そのため雨の日も洗濯物を干せる、直射日光による室温上昇を防げるなどのメリットがあります。

2.2. デメリット

バルコニーは、晴れの日はよく洗濯物が乾きますが、雨の日は屋根がないため洗濯物を干せません。また、日当たりが良いぶん、夏場は室温が上昇しやすいデメリットがあります。

さらに、常に紫外線や雨風にさらされる屋外スペースであることから、汚れやすく、劣化しやすいのもデメリットの一つです。バルコニーを長く、きれいに保つには、定期的な掃除とメンテナンスが必要になります。

一方、ベランダは設置費用が高いのがデメリットです。屋根が必要なぶん、同等の広さで比較すると、バルコニーより施工費用が高くなる傾向にあります。また、屋根や庇があることで自然光が遮られるため、建物の方角や間取りによっては室内が暗く感じられる場合があります。

3. バルコニーの種類

バルコニーは、設置場所や構造の違いにより、主に以下の5種類に分類されます。

3.1. サービスバルコニー

奥行き1m以下の小さなバルコニーです。
主に室外機の設置スペースや一時的なゴミ置き場として利用されます。

また、キッチン横にサービスバルコニーを設置することで、キッチンの日当たりや風通しが良くなるというメリットもあります。

3.2. ルーフバルコニー

建物の屋根や屋上に設置されたバルコニーです。多くは真っ平な陸屋根(ろくやね)の上に設けられます。建物の1階部分にバルコニーが乗っていると考えるとイメージしやすいでしょう。

屋根あるいは下階の床の面積に準じたスペースを確保できることから、通常のバルコニーより広いのが特徴です。

3.3. スカイバルコニー

ルーフバルコニーのなかでも、屋上にあるバルコニーを指します。
立地にもよりますが、最上階にあるため人目を気にせず、BBQや水遊びを楽しめるのが特徴です。

3.4. インナーバルコニー

インナーとは「内側」という意味で、文字どおり建物の内側に設置されたバルコニーを指します。
通常のバルコニーは建物の外側に張り出しているのに対し、インナーバルコニーは建物の内側に引っ込んでいるため、上部が上階の床や屋根に覆われているのが特徴です。

屋根があるため雨の日でも洗濯物を干せるなど、ベランダと同様、天候の影響を受けにくいメリットがあります。また、建物の外側に張り出さないことから、都心部など狭小地の屋外スペースとしても有効です。

3.5. 回りバルコニー

L字など、建物の外周を取り囲むように設置されたバルコニーです。
各部屋に面しているためアクセスが良い、室内全体の日当たりや風通しが良くなるなどのメリットがあります。

4. 注文住宅でおしゃれなバルコニーにするポイント

せっかくバルコニーを設けるなら、機能性だけでなく、見た目にもこだわっておしゃれな空間づくりを目指したいものです。

ここからは、注文住宅でおしゃれなバルコニーを設置するための主なポイントをご紹介します。

4.1. 外観の色調を揃える

バルコニーの色・デザインは、建物の外壁やサッシと合わせるのがおすすめです。家全体に統一感が生まれることで、すっきりとして見えます。

例えば、外壁が白でサッシが黒の場合、バルコニーの壁や床は白、手すり部分は黒にすると、まとまりのある空間に仕上がります。

4.2. インテリアとデザインをあわせる

バルコニーと室内は、互いに様子が見える構造であることを考えると、両者のつながりを意識することも重要です。バルコニーの素材やデザインを室内のインテリアと合わせることで、空間に一体感が生まれます。

また、ひと続きの空間として見せることで、部屋を広く感じさせる効果も期待できます。

4.3. 建物全体とのバランスを考えて検討する

バルコニーの種類は、住宅の外観デザインに大きく影響します。

例えば、クラシックな西洋風住宅には、建物の外側に張り出した大きなバルコニーがよく似合います。反対に、キューブ型のモダン住宅には、建物の内側に設けるインナーバルコニーを取り入れることで、全体がすっきりとまとまって見えます。

このように、バルコニーを設置する際は、建物全体のバランスを考慮した種類や配置の検討が重要です。

5. バルコニーとベランダの設置で気をつけること

注文住宅でバルコニーやベランダの設置を検討している場合は、以下の点に注意が必要です。

5.1. 構造の強度や安全性を確保する

バルコニーやベランダは常に外気にさらされているため、建物の内部より早く劣化が進む傾向にあります。

床や手すりの劣化による落下事故を防ぐためにも、十分に強度や耐久性がある設計になっているか確認しましょう。また、子どもがいる場合は、手すりの高さや隙間の設計にも注意が必要です。

5.2. 防水・排水対策は万全か

バルコニーやベランダは雨風に直接さらされるため、防水・排水対策も重要です。対策が不十分だと、雨漏りや建物の劣化を早める原因となります。

傾斜をつけて排水しやすい構造にする、防水シートや排水口を設置するなど、雨水の影響を最小限にする工夫をしましょう。

5.3. プライバシーの確保と風通し・日当たりのバランス

趣味やアウトドアのスペースとして利用する場合は、プライバシーの確保も欠かせません。周囲の環境によっては、目隠しフェンスやパネルを設置する必要があります。

ただし、目隠しの素材や設置範囲によっては、日当たりや風通しが損なわれる場合もあるため、素材選びやバランスを考慮することが重要です。

5.4. 使用目的に合わせた構造や設計になっているか

多くの建築会社では、奥行き910mmをバルコニーの標準仕様としています。しかし、洗濯物を干すだけでなく、ガーデニングを楽しみたいなど他の利用目的がある場合は、それに合わせた広さや設計になっているか確認する必要があります。

また、プールやガーデニングなど水を使う頻度が高い場合は滑りにくい床材を選ぶ、面積が広い場合は軽量な素材を選ぶなど、用途や条件に応じた安全対策も重要です。

5.5. 建築基準法や自治体の規制に違反していないか

バルコニーが建築面積に含まれるかどうかや、建ぺい率の制限、構造上の要件(手すりの有無や高さ)などの規定は、バルコニーの種類や建物の構造によって異なります。建築基準法や自治体の条例違反が発覚した場合、設計変更や撤去を求められる場合があるため注意が必要です。

施工前に必ず、法令を遵守した設計になっているかどうか、専門家や自治体に確認しましょう。

下記記事では建ぺい率や容積率について詳しく解説しています。気になる方はぜひご覧ください。

>>建ぺい率・容積率とは?家を建てる前に知っておきたい基礎知識

5.6. メンテナンスがしやすいかどうか

ベランダやバルコニーを長く、きれいに保つには定期的なメンテナンスが必要です。掃除しやすいように水栓を設置したり、腐食しにくい素材を選んだりすると維持管理が楽になります。

また、経年劣化による修繕の負担を減らすには、シンプルな構造にする、点検口を設置するなど、設計上の工夫も効果的です。

6. バルコニーとベランダを楽しむアイデア

バルコニーやベランダは、家具や照明、床材などの工夫で、さまざまなスペースとして楽しめます。

ここからは、日々の暮らしを豊かにする、バルコニーやベランダの活用法をご紹介します。

6.1. グリーンを取り入れて癒しの空間に

バルコニーやベランダに植物を置くことで、自然のぬくもりが加わり、心が落ち着く癒しの空間になります。鉢植えやハンギングプランターを飾れば、気軽にガーデニングを楽しめます。

また、ハーブや小さな野菜を育てれば、生活にも役立つミニ菜園が完成します。

6.2. アウトドア用品でカフェ風に

アウトドア用のテーブルやチェアを置けば、自宅にいながらBBQやキャンプ気分を味わえます。

また、家具をおしゃれにコーディネートすれば、カフェのようなスペースに早変わり。読書やティータイムなど、ちょっとした息抜きにぴったりのリラックス空間が生まれます。

6.3. 照明を工夫し雰囲気アップ

LEDライトやキャンドルランタンを使えば、昼とはまた違ったムードが楽しめます。幻想的な雰囲気となるため、リラックスしたい夜や、大切な方と特別な時間を過ごしたいときに最適です。

昼に太陽光で充電し、暗くなると自動点灯するソーラーライトなら、省エネかつ手軽に明かりを楽しめます。

6.4. 床材で雰囲気を演出

バルコニーの床にウッドパネルや人工芝マットを敷けば、カフェ風やリゾート風の空間が完成します。

DIY初心者でも簡単に設置できる商品も多いため、ホームセンターやECサイトをチェックしてみるとよいでしょう。湿気によるカビや腐食を防ぐためにも、防水性・通気性を兼ね備えた素材を選ぶのがおすすめです。

6.5. ワークスペースとして活用する

屋外用シェードやカーテン、園芸用パーテーション、パラソルなどを活用すれば日差しが遮られ、より過ごしやすい空間になります。また、視線対策にもなるため、気分転換したいときのワークスペースとしてもおすすめです。

風が強い日は飛ばされたり、壊れたりする可能性があるため、収納できるタイプを選ぶと安心です。

7. 一建設のバルコニー実例をご紹介

一建設」では、機能性やデザインなど、お客さまのさまざまな要望に合わせて理想のバルコニー空間を提案・施工します。

ここからはその実例として、一建設の施工実績を3件ご紹介します。

7.1. 多少の雨でも安心のインナーバルコニー

多少の雨でも安心のインナーバルコニーです。スペースが広いため、家族の洗濯物や布団がまとめて干せます。

2階の洋室2部屋に面しているためアクセスがよく、ちょっとした息抜きや気分転換にも最適です。

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7.2. BBQも楽しめるインナーバルコニー

4帖が通常のバルコニー、残りの4帖がインナーバルコニーで構成された合計8帖のバルコニーです。

奥行きがあるため、インナーバルコニー部分では天気を気にせず、洗濯物を干せます。また、通常のバルコニー部分では、開放感を活かしておうちBBQも楽しめます。

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7.3. 10mもあるインナーバルコニー

2階の洋室3部屋に面する10mのインナーバルコニーです。

各部屋から直接バルコニーに出られるため、動線が短く効率的。さらに2階の全室の採光・通風を確保できるため、住まい全体が明るく、心地良い空間になっています。

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一建設では、上記以外にもさまざまなお客さまの建築事例とインタビューをご紹介しています。実例をもっとご覧になりたい方は下記のページからご確認ください。

>>建築実例・建築事例・お客様の声

8. バルコニー・ベランダを活用して快適に暮らそう

バルコニーとベランダは、どちらも2階以上に設置される屋外スペースですが、屋根の有無に違いがあります。

バルコニーは、屋根がないため日当たりや風通しが良く、開放感を得られるのが特徴です。一方、ベランダは屋根があるため、雨の日も洗濯物を干せる、直射日光による室温上昇を防げるなどのメリットがあります。

注文住宅にベランダやバルコニーを設置する際は、安全性やプライバシー、メンテナンスのしやすさなどに配慮しながら、利用目的に合った設計にすることが重要です。施工会社の担当者や専門家に相談しながら、最適なプランを検討しましょう。

一建設は、耐震等級3以上を取得した戸数において日本一の実績を誇る施工会社です。※出典:木材建材ウィークリー(2024年11月11日発行)

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