パントリーとは?そのメリット・デメリットと活用するポイントを解説|お役立ち情報|注文住宅・家を建てる・新築一戸建てのハウスメーカーなら一建設株式会社
2025.04.10 | マイホーム
パントリーとは?そのメリット・デメリットと活用するポイントを解説

目次
はじめの注文住宅
一建設株式会社は、一戸建て住宅販売戸数日本一※1の飯田グループホールディングスの中核企業です。
ローコストとまじめに向き合い大満足のマイホームを実現します。
建築コストをおさえたマイホームを手に入れ、家計的に身軽になることで、
子どもの学費、家族との旅行や趣味、老後の建替え費等、より豊かなゆとりの生活ができます。
リーズナブルにマイホームを建てると安心した将来設計が可能になります。
※1. 出典:日経業界地図2023年版
「キッチンがすぐ散らかる」「買いだめした食品の置き場に困る」そのような悩みを解決してくれるのがパントリーです。パントリーとは、食品や日用品を収納するための専用スペースのことで、ストック管理がしやすくなるため、効率的な家事を叶えてくれます。
しかし、設置費用や設置場所など、注意する点もあります。そこでこの記事では、パントリーのメリット・デメリットや、上手に活用するためのポイントを解説します。
1. パントリーとは?
パントリーとは、食品や食器を収納するための専用スペースです。もともとはホテルの厨房に隣接した配膳室を指していましたが、現代の住宅設計では、キッチンの近くに設けられた食品庫として知られています。
1.1. パントリーの役割
パントリーの役割は、主に食品のストック管理です。買い置きした食材や調味料を一箇所にまとめて保管することで、在庫の把握が楽になります。
食品のストック以外にも以下のような役割が挙げられます。
- 調理器具やキッチン家電の収納スペース
- キッチンスペースの有効活用
- 整理整頓の促進
- 災害時に備えた非常食や保存食の備蓄スペース
食材やキッチン用品がカテゴリ別に整理されることで、物を探す際の時間短縮につながります。上記のことから、パントリーは収納場所以上に家庭の食生活を支える機能的な空間といえるでしょう。
1.2. パントリーの広さやタイプをご紹介
パントリーには、大きく分けて壁付けタイプ、ウォークインタイプ、ウォークスルータイプと、3種類あります。それぞれの広さや役割が異なるため、下記を参考にしてください。
種類 | 広さの目安 | 特徴 |
---|---|---|
壁付けタイプ | 0.3畳~1畳程度 | ・キッチンの背面やカウンター下に設置できてコンパクト ・空きスペースで設置しやすい ・間口は90~180cm、奥行きは45cm前後が多い ・収納量が限られる |
ウォークインタイプ | 1~2畳程度 | ・小さな部屋のように独立した収納スペース ・収納力が高く、動線を意識した整理もしやすい ・冷蔵庫や食器棚も収納できる ・デッドスペースができやすい |
ウォークスルータイプ | 2~3畳程度 | ・キッチンと別の部屋をつなぐ通路のような形 ・出入り口が複数あるため通気性が良い ・食料品以外のストック場所として活用できる ・間取りの工夫や設置場所の確保が必要 |
それぞれの特徴を理解し、自宅のスペースや予算と相談しながら、理想のパントリーを実現させましょう。
2. パントリーを設置するメリット

パントリーを自宅に設置することで得られるメリットは主に5つ挙げられます。それぞれの内容を見ていきましょう。
- 収納力がアップする
- キッチンの作業効率が向上する
- キッチンの見た目がすっきりする
- 食品ロスを削減できる
- 買い物の回数が減らせる
2.1. 収納力がアップする
パントリーにより、キッチン全体の収納力がアップします。通常のキッチン収納では限界があった食材や調理器具も、パントリーという専用スペースを設けることで余裕を持って保管できるようになります。
さらにメリットなのが、収納スペースが増えることで、非常用のストックができる点です。災害時に備えた保存食や飲料水、缶詰や乾物など、普段は使わないけれど万が一のときに必要となる非常食を、計画的に備蓄しておけます。
非常用ストックは、通常のキッチン収納で後回しにされがちですが、パントリーがあれば日々の食材と区別して整理でき、定期的な入れ替えやローリングストックとして活用する管理もしやすくなります。
2.2. キッチンの作業効率が向上する
パントリーの設置により、キッチン回りの整理整頓が格段にアップします。食材や調味料、調理器具などを用途や種類ごとに分けて収納できるため、必要なアイテムがどこにあるかが一目瞭然です。
また、使用頻度の高いものと低いものを分けて配置することで、料理の下準備から片付けまで、一連の流れがスピーディになるでしょう。
2.3. キッチンの見た目がすっきりする
パントリーは、食品ストックに加えて調理器具も一箇所にまとめて収納できます。例えば、頻繁に使用しない調理器具や季節限定で使うアイテム、大型の鍋や製菓道具などをパントリーに収納することで、キッチンカウンターや作業スペースがすっきりと片付きます。
そのため、キッチンには必要最低限のアイテムだけを置いた状態をキープでき、調理に集中できる空間になるでしょう。
見た目も美しく整ったキッチンは、料理のモチベーションを高めるだけでなく、家族や来客に見られても恥ずかしくない空間を維持できるメリットももたらします。
2.4. 食品ロスを削減できる
使い勝手の良いパントリーにすることで、食品ロスの削減ができます。例えば、食材や調味料を一か所にまとめておけば、家にどのような食品があるのかが一目でわかるようになります。
そのため、買い物の際に「家にあったかな?」と迷って同じ商品をダブルで購入してしまうミスを防げるでしょう。また、奥に隠れて忘れられていた食材も発見しやすくなるため、賞味期限切れによる廃棄も少なくなります。
2.5. 買い物の回数が減らせる
収納場所が広いと、食品や日用品のまとめ買いが可能になります。例えば、セールのときにまとめて購入すると単価を抑えられ、長期的に見れば家計の節約につながります。
特に保存ができる食材や調味料、日用品などを適度にストックしておくことで、必要に迫られて割高な価格で購入しなくてはならない事態を避けられるでしょう。
また、台風や大雪、体調不良など、外出が難しい状況になった際にも、パントリーに十分なストックがあれば慌てることなく対応できます。「今日は買い物に行けないけれど、家にある食材で何日か過ごせる」という安心感は、精神的な余裕にもつながります。
3. パントリーを設置するデメリット
パントリーの設置を考えている方は、メリットだけではなくデメリットも念頭に置きましょう。以下では2つの懸念点をまとめました。
- 設置費用がかかる
- 設置するスペースが必要
3.1. 設置費用がかかる
パントリーを設置する際のデメリットとして、コスト面の課題が挙げられます。扉を設けて独立した空間とする完全分離型のパントリーでは、キッチンの壁面を活用した壁付けタイプと比較すると、設置コストが高額になるケースがほとんどです。
特にウォークインタイプのパントリーでは、床や壁、天井など内装工事も必要となるため、さらに費用がかさみます。
3.2. 設置するスペースが必要
パントリーが広いと便利ですが、その分スペースが必要となり、キッチンが狭くなってしまう可能性があります。料理をつくる際の動線がスムーズでないと作業がしづらく、玄関やパントリーからの移動距離が長ければ毎回ストレスを感じるかもしれません。
また、パントリーを設置する位置や方角によっては、リビングや玄関など家全体の間取りに影響が出ることも考慮に入れましょう。動線が複雑になったり、他の生活空間が圧迫されたりすることもあるため、設計段階で検討しておく必要があります。
4. パントリーを設置するときの注意点

パントリーを設置する際は、以下で紹介する3つの注意点を押さえておきましょう。
- 家事動線を考慮する
- 必要な広さを検討する
- 可動棚を採用する
4.1. 家事動線を考慮する
効率的な家事動線を実現するためには、パントリーの配置場所が鍵となります。例えばキッチンと洗面室の両方からアクセスできる位置にパントリーを設ければ、調理と洗濯の行き来がスムーズになり、洗い物をしながら次の調理の準備ができるなど効率化が可能です。
また、玄関からの動線上にパントリーを配置することで、買い物帰りに直接食材をしまえるため、重い荷物を持ったまま家の中を移動する手間が省けます。冷蔵庫の近くにパントリーを設置すれば、食材の出し入れがスムーズになり、献立を考える際にも在庫確認が簡単にできます。
さらに、ダイニングとの距離が近いパントリーなら、食事の準備と片付けの移動距離が短くなり、家族との時間を大切にしながらもスムーズに家事をおこなえるでしょう。このように、生活パターンや家族構成に合わせた動線設計とすることで、パントリーの利便性を大いに引き出せます。
4.2. 必要な広さを検討する
どのような使い方をしたいのかによって、パントリーの規模も広さも異なってきます。例えば、調味料や乾物を収納するだけならコンパクトなスペースで十分ですが、大型の調理器具や家電製品も保管したい場合は、それなりの奥行きと棚板の強度が必要です。
また、大家族であれば食材のストック量も多くなり、それに応じたスペースがあると便利です。さらに、普段の買い物の頻度や一度に購入する量、非常食としてどの程度の備蓄を考えているかなども、パントリーの適切な広さを決める判断材料となるでしょう。
このように総合的に検討したうえで、広めのキッチン収納で何とか対応できるのか、それともパントリーという独立したスペースを設ける必要があるのかを見極めることが大切です。
4.3. 可動棚を採用する
パントリーを可動棚にすると、ライフスタイルの変化に対応できます。家族構成や食生活が変わるにつれて収納する物の種類や量も変わるため、可動棚であれば棚板の高さや間隔を自由に調整できます。
また、可動棚は経済面でもおすすめです。固定棚や取り付け家具と比較すると、一般的にリーズナブルな価格で設置できるため、初期投資を抑えたい方にも適しています。
住まいのライフサイクルに合わせて収納のあり方を変えていけることは、長い目で見ても大きなメリットとなり、無駄なく快適なキッチンライフを得られるでしょう。
5. パントリーを活用するためのポイント

パントリーを活用するために、以下の3つの項目をチェックしておきましょう。
- 上手に収納するコツ
- 温度・湿度に気を付ける
- 定期的に在庫をチェックする
5.1. 上手に収納するコツ
パントリーの収納のコツは、まず上・中・下の3つのスペースに分けて考えることです。この縦方向の区分けにより、それぞれの高さに適した食材や調理器具を効率よく配置できます。
高さ | おすすめの使い方 | 具体的なアイテム |
---|---|---|
上段 | ・軽量で使用頻度の低いアイテムを収納する ・取手付きのボックスにまとめると取り出しやすい | ポリ袋や食器洗剤などキッチン関係の備品 |
中段 | 一番取り出しやすいので、日常的によく使うアイテムを収納する | 賞味期限・消費期限が比較的短い食品 |
下段 | 重たい物や大きな保存容器などを収納する | 缶詰や水 |
このように高さごとに用途を明確に分けることで、取り出しやすさと収納の効率が格段に向上し、パントリーの機能性を引き出せます。
また、半透明のボックスを活用して、中身が何かを記載しておくと、欲しいアイテムがすぐに見つかります。
5.2. 温度・湿度に気を付ける
パントリーに保存する食品は常温保存できる物が前提となりますが、適切な温度・湿度管理を怠るとさまざまな問題が生じる可能性があります。
特に高温多湿の場所では、開封していなくても乾物や調味料、粉物などの食品劣化が早まることがあるので注意してください。
また、通気性の悪いパントリーでは、食品から発する匂いがこもりやすく、異なる食材の香りが混ざり合って不快な臭気となることも少なくありません。
そのため、パントリー内の適度な換気や除湿対策、直射日光を避けるなどの工夫が必要です。近年では、壁の一部を珪藻土の壁紙にして対策を取る方も多くなりました。
5.3. 定期的に在庫をチェックする
スペースがあるからといって食品をたくさん詰め込みすぎると、食品管理が難しくなることがあります。収納力が高いパントリーは、ついつい買い置きを増やしたくなりますが、過剰なストックは賞味期限切れなど無駄を生み出す原因となります。
奥に眠っている食品を見落としやすくなり、気付いたときにはすでに期限が過ぎていたという事態も少なくありません。このような食品ロスを防ぐためには、定期的なパントリーのチェックと整理が必要です。
例えば、月に一度はすべての食品を取り出して賞味期限を確認し、古いものから使う流れを徹底しましょう。
また、収納する際には、購入日や賞味期限をわかりやすくラベリングで表示するのもおすすめです。
6. パントリーの実例をご紹介
これからパントリーの設置を考えている方は、一建設が手がけた施工ポイントの事例をぜひ参考にしてください。
6.1. キッチン奥の大容量パントリー

広々としたウォークインタイプのパントリーは、日常の買い物や調理の効率を良くするためにキッチンの奥に配置しました。外からは見えにくいため、生活感を出さずにすっきりとした空間を保てるのが魅力です。
中に一歩足を踏み入れると、壁一面に設けられた棚には、調味料から保存食、調理器具まで余裕を持って収納できます。必要なものだけをキッチンに出し、使い終わったらすぐに片付けられるため、いつでも整理された美しいキッチン空間をキープできるでしょう。
6.2. 子どもたちも喜ぶ回遊性のある家

オープンキッチンのすぐ横には小部屋のパントリーがあり、家事動線を意識した設計となっています。来客時には扉を閉めておくことで、生活感を出さずにおしゃれなインテリアを演出できるのもおすすめな点です。
普段の散らかりがちな食品ストックや調理道具が視界から消えるだけで、キッチン全体の印象が洗練され、心地良い調理空間を実現できます。また、小さな子どもが遊び回れる広々した空間になっているのもお客さまから喜ばれているポイントです。
6.3. ぐるっと回れるキッチンに作り付けのパントリー

キッチンの裏側に食器棚と扉付きのパントリーを設けることで、すっきりとした空間を維持しながら、高い収納力を確保できます。食器や食品ストックを扉の中にしまえ、生活感を抑えた美しいキッチンを実現しました。
さらに、調理中の仮置きや家事の作業スペースとして活用できるように、カウンタースペースを設けており、スムーズな動線が可能です。
収納と使い勝手にこだわり抜いたこちらのレイアウトは、毎日の暮らしを豊かにする理想的なキッチン空間といえます。
7. パントリーのメリット・デメリットを知り快適なキッチンにしよう
パントリーは快適な住まいづくりに欠かせない機能的な空間です。食品ストックの整理から調理器具の収納、キッチンワークの効率化まで、多くのメリットをもたらします。
一方で設置場所や広さ、温度湿度管理など、いくつかの注意点にも目を向ける必要があります。
一建設では、こうしたパントリー設計のポイントを熟知した専任の担当者が、引渡しまで一貫してサポートするため、安心してご相談いただけます。
年間約9,000棟を超える住宅を供給する実績に裏打ちされた豊富な経験と確かなノウハウで、お客さまのライフスタイルに最適なパントリーをご提案します。
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