吹き抜けとは?マイホームをおしゃれにするだけではない魅力と注意ポイントを解説|お役立ち情報|注文住宅・家を建てる・新築一戸建てのハウスメーカーなら一建設株式会社
2025.04.10 | マイホーム
吹き抜けとは?マイホームをおしゃれにするだけではない魅力と注意ポイントを解説

目次
はじめの注文住宅
一建設株式会社は、一戸建て住宅販売戸数日本一※1の飯田グループホールディングスの中核企業です。
ローコストとまじめに向き合い大満足のマイホームを実現します。
建築コストをおさえたマイホームを手に入れ、家計的に身軽になることで、
子どもの学費、家族との旅行や趣味、老後の建替え費等、より豊かなゆとりの生活ができます。
リーズナブルにマイホームを建てると安心した将来設計が可能になります。
※1. 出典:日経業界地図2023年版
開放感のあるデザインで人気の「吹き抜け」は、そのデザイン性の高さだけでなく、メリットも多いことで注目を集めています。
この記事では、吹き抜けの魅力とメリットを解説します。また、吹き抜けを設置する際の注意ポイントや、実際の施工例をまとめました。
新しく住む家に吹き抜けを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1. 吹き抜けとは?
吹き抜けとは、1階から上階まで天井を設けずに空間をつなげる建築手法と、その空間のことを指します。日光の取り入れやすさや開放感のあるデザイン性の高さで、注文住宅などで人気を集めています。
- 吹き抜けの設置がおすすめの場所
- 吹き抜けとアトリウムの違い
- 吹き抜けと高天井の違い
1.1. 吹き抜けの設置がおすすめの場所
吹き抜けの設置がおすすめの代表的な場所には、以下の3つがあります。
- 玄関
- リビング
- 階段
1.1.1. 玄関吹き抜け
家に入ったときの第一印象となる玄関に吹き抜けを設置することで、扉を開けた瞬間の開放的な空間を演出できます。天井が高くなることで玄関全体が広々とした印象になるため、家の面積が限られている場合におすすめのデザインです。
また、高い位置に窓を設置できるようになり日光も差し込みやすくなったり、空気の入れ替えがしやすくなったりというメリットもあります。
1.1.2. リビング吹き抜け
リビングの吹き抜けでは、設置する方角で部屋の印象が大きく変わります。例えば南側に吹き抜けを設置すれば、日中は太陽光で部屋を明るく保つことができます。やわらかい光を取り入れたい場合は、北側への設置が良いでしょう。
家族が集まる場所を開放的に使いたい方は、リビングの吹き抜けがおすすめです。
1.1.3. 階段吹き抜け
階段に吹き抜けを設置することで、階段をデザインとして活かすことができます。生活動線に吹き抜けを取り入れることができるので、狭小住宅にもおすすめです。
リビング部分または玄関部分に階段吹き抜けを設置し、階段をデザインのアクセントにするのも人気です。
1.2. 吹き抜けとアトリウムの違い
吹き抜けと混同されがちな建築手法に「アトリウム」があります。
アトリウムとは、天窓から自然の光を取り入れた、広々とした共有スペースのことを指します。複数の階をつなぐ役割で、商業施設などで1階から天井までを見上げられるスペースを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
対して吹き抜けは、建物内部の一部の床面を開けて、上下階を一つにした構造のことを指します。
これらから、アトリウムは建物全体の設計に関わる広い空間のことを指し、吹き抜けは特定の空間に対する設計手法である、という違いがあることがわかります。ただし、吹き抜けと同じ意味でアトリウムが使われることもあります。
1.3. 吹き抜けと高天井の違い
「高天井」も吹き抜けとの意味が混同されがちです。
高天井はその名前のとおり、高い天井のことを指します。通常よりも高く天井を作ることで、ロフトを設置できたり、高い位置に窓を設置したりと空間を活用しやすくなります。
吹き抜けは床面の一部を開けて2つ以上の階をつなげる建築手法のため、階を分けたまま天井の高さだけを変える高天井とは異なります。
2. 吹き抜けのメリット

マイホームに吹き抜けを設置する主なメリットには、次の5つがあります。
- 開放感と広々とした空間が得られる
- 自然な日差しを取り入れられる
- 風の流れで快適な空間が生まれる
- 家族のつながりが生まれる
- デザイン性が高まり印象的な家になる
2.1. 開放感と広々とした空間が得られる
吹き抜けを設置することで、圧迫感のない開放的な空間が生まれるのは大きなメリットの一つです。実際の床面積以上の広さが感じられる効果があります。
2.2. 自然な日差しを取り入れられる
吹き抜けを設置する際、多くの場合、上部に窓を設置します。高い位置に窓があることで家の奥まで自然の日差しが届くようになり、明るく快適な住空間が叶えられるようになります。
2.3. 風の流れで快適な空間が生まれる
吹き抜けに高窓を設けることで夏場の暑い空気を窓から排出でき、天井にシーリングファンを設置すれば冬は温かい空気を空間全体に循環させることができます。
吹き抜けを設置することで風の流れを作りやすくなり、空間がより快適になるでしょう。
2.4. 家族のつながりが生まれる
吹き抜けで上下の階がつながることで、別の部屋にいる家族の声が届きやすくなったり、気配を感じやすくなったりします。これにより家族のコミュニケーションが取りやすくなる点もメリットの一つです。
2.5. デザイン性が高まり印象的な家になる
吹き抜けは建築デザインとして非常に魅力的な要素となり、個性的かつ印象的な住まいを実現できます。スポットライトや観葉植物の設置など、吹き抜けだからこそ映えるインテリアを楽しむこともできるでしょう。
3. 吹き抜けのデメリット
吹き抜けの設置を検討するうえで、デメリットも理解しておく必要があります。吹き抜けのデメリットとして挙げられるのは、次の4つです。
- 冷暖房効率が低下する
- 上階の間取りが制限される
- 掃除やメンテナンスに手間がかかる
- 音や匂いが伝わりやすい
3.1. 冷暖房効率が低下する
広い空間を温めたり冷やしたりするにはエネルギー消費が大きくなります。冷暖房効率が低下することで、光熱費が上がってしまう可能性があることがデメリットといえるでしょう。
吹き抜けのある空間で冷暖房を使用する際は、実際の部屋よりも対応畳数が大きいエアコンを選ぶのがポイントです。また、冬場は床暖房を併用することで効率的に部屋を温めることができます。
シーリングファンを設置するのも効果的です。
3.2. 上階の間取りが制限される
吹き抜けでは床面の一部を開けることになるため、その分上階の床面積が減少します。これにより、上階に検討していた収納スペースや子ども部屋などの間取りが制限される可能性があります。
3.3. 掃除やメンテナンスに手間がかかる
吹き抜けを設置すると、高所の窓や照明器具の清掃、電球の交換などのメンテナンスに手間がかかります。
足場を組む、脚立を用意するなどで自力でメンテナンスできる場合もありますが、業者に依頼しなければならないケースではその分費用もかさむことになるでしょう。
吹き抜けを設置する際は、設計の段階でメンテナンス時を視野に入れてキャットウォークなどの足場や通路を確保しておくことも忘れないようにしましょう。
3.4. 音や匂いが伝わりやすい
空間が一つにつながることで、音や匂いも家全体に伝わりやすくなります。キッチンの物音が寝室に響く、扉の開け閉め音が上の階まで響くなどの可能性があるため、物音に敏感な場合は気になってしまう懸念があります。
また、料理の匂いが家全体に充満することもあるため、キッチン回りには換気用の窓を設置する、換気扇を回しながら料理をするなどの工夫も必要になります。
4. 吹き抜けを設けるときの注意ポイント

吹き抜けの設置を検討する際は、次の5つのポイントに注意しましょう。
- 適切な位置と大きさの検討
- 断熱性能・気密性能の確保
- 採光と風通しの工夫
- 転落防止など安全対策
- 耐震性の確保
4.1. 適切な位置と大きさの検討
吹き抜けを設置したい目的によって、設置する位置や大きさは変わってきます。例えば、彩光や通気性を重視するのであれば方角や窓の大きさから逆算して吹き抜けの場所を決めることになります。
このように目的を明確にしてから、家全体のバランスや生活の動線を考慮して吹き抜けの位置や大きさを決めましょう。
4.2. 断熱性能・気密性能の確保
縦の空間が広くなる吹き抜けでは、冷暖房のエネルギー効率を高めるための工夫が必要になります。高性能な断熱材や二重窓を使用する、シーリングファンを設置するなどして、快適な室温を維持できるようにしましょう。
4.3. 採光と風通しの工夫
採光の確保と風通しを良くするには、窓を高い位置に設けるのがおすすめです。
日差しを調整できるよう、ブラインドやロールスクリーンを取り付けるとさらに便利になります。また、窓の開閉は手動だと手間になるため、電動開閉機能を付けるのがおすすめです。
エアコン回りには、メンテナンスがしやすいように足場を設置すれば、修理やクリーニングの際も対応しやすくなります。
4.4. 転落防止など安全対策
階段に設置した吹き抜けでは、転落する恐れがあるため安全対策が必要になります。
柵を取り付けるのが一般的な安全対策ですが、景観を損ねてしまう懸念がある場合は、柵をガラスやアクリル板にすることで吹き抜けならではの開放感を保ちながら安全対策が可能になります。
さらに安全性を担保したいのであれば、転落防止用のネットを取り付けるのも効果的です。
デザイン性や機能性を重視しながらも、子どもや年配の方の安全に配慮した対策をほどこしましょう。
4.5. 耐震性の確保
上階の床部分が少なくなる吹き抜けでは、耐震性が低くなる恐れがあります。そのため、別の部分で耐震性を維持できるような適切な構造設計が必要です。
吹き抜けの設置と、最も高い耐震性能を持つ「耐震等級3」のクリアを両立させることが難しいという業者も少なくないため、業者選びがポイントとなるでしょう。
一建設の注文住宅では耐震等級3が標準となっているため、地震の多い地域でも安心して暮らせる家づくりをしたい方におすすめです。
5. 吹き抜けの実例をご紹介
最後に、一建設の吹き抜け建設実例を3つご紹介します。マイホームに吹き抜けを取り入れる際のイメージを膨らませながら、ご覧ください。
5.1. 吹き抜けのある広めの玄関ホール

玄関ホールに吹き抜けを設置した施工例です。光を取り入れるための高窓を設置することで、玄関に入ったときの開放感が得られます。
白基調の壁に映える木材がデザインのアクセントとなっています。
5.2. 吹き抜けで明るく開放的なダイニング

こちらの施工例は、ダイニングを吹き抜けにしています。1階の天井梁(はり)をあえて見せることで動きを持たせ、デザイン性のある空間を演出。
また、ホールの手すりをガラスにすることで、ダイニングの開放感を損なわずに安全性を確保しています。
5.3. 採光を活かした吹き抜けリビングのスケルトン階段

リビングの吹き抜けにスケルトン階段を設置した施工例です。白を基調とした壁に、ダークカラーの階段が映えるデザインです。家族が集まるリビングが快適な空間になるよう、空調効率を考えシーリングファンを設置しています。
また、1階2階のどちらにも設置された窓からは、光を十分に取り入れることができます。
6. 吹き抜けで快適な暮らしを手に入れよう

吹き抜けは、デザイン性を高めてくれるだけでなく、家族のコミュニケーションを円滑にしたり、建物が隣接する場所でも光を取り入れやすくなったり、空間を広く見せてくれたりといったメリットがあります。
耐震性の低下や転落などのデメリットは、設計に工夫を凝らすことで補完が可能です。
一建設では、専任の担当者が引渡しまで一貫してサポートします。年間約9,000棟を超える住宅を供給し、豊富な実績と確かなノウハウをもとに、お客さまにぴったりな間取りやオプションのご提案が可能です。
理想の家づくりに、ぜひ吹き抜けを取り入れてみませんか?
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