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2025.06.13 | 平屋

平屋か2階建てか?どちらを建てるか悩む方へ選ぶポイントを解説

はじめの平屋プラン

一建設株式会社がご提案する平屋住宅プランは、暮らしやすさと安心を兼ね備えた住まいです。
階段のないスムーズな動線や、家事をサポートする間取り、豊富な収納スペースなど、
日々の生活を快適にする工夫が随所に盛り込まれています。
平屋ならではの開放感と暮らしやすさを重視した設計で、
長く安心して過ごせる住まいづくりを実現します。
家族の将来を見据えた住まいをお考えの方におすすめです。

家を建てるとき、誰もが一度は悩むのが「平屋にするか、2階建てにするか」の選択ではないでしょうか。それぞれにメリット・デメリットがあり、家族構成やライフスタイル、将来の暮らし方によって「良い・悪い」の基準は異なります。

この記事では、平屋と2階建ての違いや特徴を比較しながら、どちらを選ぶべきか迷っている方の判断材料になるようなポイントをわかりやすく解説します。

1. 平屋と2階建ての比較ポイント

平屋と2階建てを比較する際のポイントは主に7つあります。下記で詳しく見ていきましょう。

  1. 広い土地が必要なのは
  2. バリアフリー対応のしやすさ
  3. 家事効率が良いのは
  4. 採光と通風は工夫次第
  5. プライバシーの確保
  6. 防犯・災害対策
  7. 収納スペースの設置

1.1. ポイント①:広い土地が必要なのは

同じ延べ床面積で家を建てる場合、2階建てよりも平屋のほうがより広い土地が必要になります。例えば、以下のような条件で、それぞれの必要な広さを計算してみましょう。

<条件の例>

● 延べ床面積:100㎡
● 建ぺい率:60%(一般的な第一種低層住居専用地域などの例)
● 容積率:100%

建ぺい率とは、敷地面積に対する建築面積(建物の水平投影面積)の割合を指します。つまり、土地に対して建物が占める面積の最大比率です。

一方、容積率は敷地面積に対する延べ床面積(各階の床面積の合計)の割合です。

上記の条件では、平屋はこの100㎡がそのまま建築面積になります。仮にその土地の建ぺい率が60%であるとすると、建築面積を60%以内に収めなければならないため、必要な土地の広さは100㎡ ÷ 0.6 = 約167㎡となります。

一方、2階建ての場合は延べ床面積100㎡を1階と2階に分け、各階50㎡ずつとすれば、建築面積は50㎡で済みます。これを建ぺい率60%で計算すると、必要な土地の広さは50㎡ ÷ 0.6 = 約84㎡になります。

つまり、同じ広さの家を建てる場合でも、平屋は2階建ての約2倍の土地が必要になります。特に、都市部など土地の価格が高い地域では、平屋の建築はより多くの土地コストがかかることになります。

そのため、建てたいエリアの建ぺい率や容積率を確認しながら、住宅プランを検討することが大切です。

また、快適にすごせる広さや建ぺい率・容積率を知りたい方は下記の記事を併せてご覧ください。

>>【住まいの広さを解説】1坪は何平米で何畳?快適に暮らす広さの目安をご紹介

>>建ぺい率・容積率とは?家を建てる前に知っておきたい基礎知識

1.2. ポイント②:バリアフリー対応のしやすさ

バリアフリー対応のしやすさという点では、平屋が有利です。階段のない平屋の構造は、足腰が弱くなってきた高齢者や、子育て中の夫婦にとって安心感があります。

部屋の中を移動する際もフラットで段差がほとんどないため、車いすや歩行補助具を使う場合でもスムーズに動けます。

また、将来的に介護が必要になった際も、1階部分で生活が完結する設計は、介助する側・される側双方にとって負担が少なく済むのがメリットです。

一方で、2階建ての場合はどうしても階段の上り下りが発生し、移動の負担や転倒のリスクが高まります。あとからホームエレベーターを設置する選択肢もありますが、費用やスペースを確保する面でハードルがあるのが実情です。ライフステージが変化しても長く安心して暮らしたいと考えるなら、平屋のほうがバリアフリーに対応しやすいでしょう。

1.3. ポイント③:家事効率が良いのは

家事の効率を重視するなら、上下移動のない平屋がおすすめです。例えば、洗濯機が1階、干す場所が2階といった移動の手間がなく、すべての作業がワンフロアで完結します。

掃除や荷物の運搬など、日々の家事で移動の手間は意外と負担になりがちですが、平屋であれば最小限に抑えられます。

また、料理中に子どもの様子を見に行くときも、すぐに目が届く距離のため安心感があり、動線がシンプルでストレスが少ないのも魅力の一つです。間取りによっては、キッチンから洗面、リビングまでスムーズにつながる設計も可能です。

1.4. ポイント④:採光と通風は工夫次第

平屋はワンフロアで完結するという利点がある一方で、周囲の住環境からの影響を受けやすいデメリットもあります。特に隣接する建物が近い場合や周囲に高い建物があるときは、光や風が遮られてしまい、家の中心部が暗くなりがちです。

2階建てであれば上階からの採光が期待できますが、平屋では天窓や高窓、中庭の設置など工夫しなければ、自然光を家全体に行き渡らせるのは難しくなります。

そこでおすすめなのが、建物をコの字型やロの字型に設計し、中央に中庭やテラスのような空間を設ける方法です。このような構造にすることで、中心部にも光が差し込み、風通しも良くなります。

また、おしゃれな中庭は、家族のプライベートな屋外スペースとしても活用でき、住みやすさにもつながるでしょう。

1.5. ポイント⑤:プライバシーの確保

平屋はすべての部屋が1階に配置されているため、どうしても外からの視線が気になりやすいデメリットがあります。

特に、道路に面した場所や住宅密集地では、窓を開けることに抵抗を感じたり、カーテンを常に閉めたままになったりと、プライバシーの確保が難しくなることがあります。

その点、2階建てであれば、寝室や書斎などプライベート性の高い場所を2階に作ることで、通行人や隣家からの視線を避けやすく、安心して生活空間を確保できるでしょう。

平屋を選ぶ際は、視線を遮る植栽や目隠しフェンスの活用、窓の位置や形状の工夫など、プライバシーに配慮した設計を取り入れることが重要です。

1.6. ポイント⑥:防犯・災害対策

平屋はすべての部屋が1階に集約されているため、2階建てよりも外部からの侵入リスクが高く、防犯面での注意が必要になります。

そのため、防犯ガラスやセンサーライト、防犯カメラの設置など、セキュリティ対策をしっかりおこなうことが大切です。

一方で、災害時のリスクも平屋と2階建てでは異なります。例えば、水害の場合、平屋ではすべての生活空間が浸水の影響を受けやすく、避難場所の確保が難しくなる可能性があります。

それに対して2階建てであれば、浸水時でも2階に避難できるため安心です。ただし、2階建ては火災発生時に2階からの避難が困難になるリスクもあり、避難経路や住宅用火災警報器の設置など、防火対策が不可欠です。

それぞれの建築構造に応じたリスクを理解し、立地や家族構成に合った災害対策・防犯対策をおこなうようにしましょう。

1.7. ポイント⑦:収納スペースの設置

平屋で収納スペースを確保しようとすると、すべてを1階部分に収めなければならないため、どうしても床面積を広く取る必要があります。

しかし、土地の広さには限りがあるため、敷地条件によっては十分な収納スペースを作れないかもしれません。そうした場合の対策としておすすめなのが、勾配天井を利用してロフトを作る方法です。

屋根裏の空間を活かしたロフトは、天井高に余裕があるケースに限られますが、物置として使用したり、季節物の収納に活用したりと便利です。

一方、2階建て住宅では、建物の高さを活かして屋根裏収納や階段下収納など、縦方向のスペースを有効に使えます。

階段下のデッドスペースも引き出し収納やクローゼットとして使えるため、平屋と比べて収納の自由度の高い点が2階建ての強みでしょう。

2. 平屋と2階建てを費用で比較

次に、平屋と2階建てではどのくらいの費用差があるのかをご紹介します。ぜひ参考にしてください。

  1. 土地取得費用
  2. 建築費用
  3. メンテナンス費
  4. 光熱費
  5. 税金

2.1. ポイント①:土地取得費用

同じ延べ床面積の家を建てる際、平屋は建物が横に広がる分、より広い土地が必要になります。例えば、30坪の平屋を建てるときは、30坪すべてを1階でまかなうことになるため、敷地に余裕を持たせると最低でも40〜50坪程度の土地が必要です。

一方、2階建てであれば、1階と2階に分けて15坪ずつ配置できるため、必要な土地面積は30坪前後に抑えられます。

このように、同じ延べ床面積でも平屋を建てるには約1.5倍〜2倍の広さの土地が必要となるケースが多く、都市部など土地価格が高いエリアでは、土地取得費用が上昇する原因になります。

そのため、平屋を選ぶ際は建物本体の費用だけでなく、土地取得にかかるコストもしっかり見積もることが大切です。

2.2. ポイント②:建築費用

平屋は広い土地を必要とするため、基礎や屋根、壁の面積が大きくなり建築費用が増加します。特に、屋根材や防水工事などの費用がかさむケースがほとんどです。

一方、2階建ては階層が増すごとにキッチンやトイレ、バスルームなどの水廻りを各階に設置することもあるため、その分の設備費用がかかります。さらに、配管や排水システムの設置には追加費用が発生します。

ただし、使用する建材や性能のグレード、建物の構造によって費用が左右されるため、単純に「平屋が安い」「2階建てが高い」とは言い切れません。最終的な建築費用は、建築内容や選択する仕様によって変動が大きくなります。

2.3. ポイント③:メンテナンス費

平屋には2階部分が存在しないため、外壁や屋根のメンテナンス時に足場を組む必要が少なく、工事費用を抑えられるという利点があります。例えば、外観塗装や屋根修理の際には、高所作業が少ない分だけ足場代が安く済み、長期的にはメンテナンスコストを軽減できるでしょう。

初期費用こそ割高になる傾向がある平屋ですが、将来的な維持管理費を含め、トータルで見た場合のコストバランスを考慮することが大切です。

2.4. ポイント④:光熱費

平屋はすべての部屋が1階に集約されており、冷暖房効率が良いという利点があります。部屋の配置がシンプルなので、空気の流れがスムーズになり、冷暖房の効果が均等に行き渡りやすいのが特徴です。

しかし、屋根面積が広いため、夏場には直射日光を受けやすく、熱がこもりやすくなることがあります。そのため、夏の暑さ対策として、遮熱材の導入や屋根、壁に対する外部の工夫が必要です。

一方、2階建ては上下に分かれている作りのため、冷暖房の効率が平屋よりも落ちやすい傾向があります。特に、2階は夏場の熱がこもりやすく、冷房の効きが悪くなることがあり、光熱費が高くなってしまうのです。

さらに、1階と2階の間に空気の循環を保つための設備投資が必要となり、光熱費が高くなりがちです。

2.5. ポイント⑤:税金

平屋は広い土地を必要とするため、固定資産税や都市計画税が高くなる傾向があります。土地に対する課税は面積に応じて計算されるため、同じ延べ床面積の住宅でも平屋は2階建てより広い敷地が必要となり、結果として税負担が増えます。

例えば、160㎡の住宅では、平屋ならそれ以上の土地が必要ですが、2階建てなら160㎡で済むため、税金面でも2階建てのほうが有利な場合が多いです。

平屋の固定資産税を抑えるコツとしては、地価の安い郊外や田舎の土地を選ぶのが良いでしょう。

また、建物自体の評価額を下げるために、木造住宅を選択するのも一つの方法です。木造は鉄筋コンクリート造などに比べて建物の評価額が低くなりやすく、結果として建物にかかる固定資産税を抑えられます。

費用相場に関して詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

>>平屋の価格はいくら?気になる相場と費用を抑えるコツを徹底解説!

>>注文住宅を建てる際にかかる費用相場を価格・広さ別に解説

3. 平屋と2階建ての比較まとめ

平屋と2階建てを主な特徴で比較しました。

この比較表は一般的な傾向を示しており、実際には設計や条件によって異なります。家族構成、ライフスタイル、予算、土地の条件などを総合的に考慮して、最適な選択をするため、参考にしてください。

項目平屋2階建て
生活動線・バリアフリー階段がなく移動が楽。高齢者や子どもに優しい階段があるため移動に負担がかかる
家族のコミュニケーション取りやすいやや取りにくい
プライバシーすべての部屋が1階のため視線が気になりやすい2階を寝室や書斎にすることでプライバシーを確保しやすい
間取りの自由度階段が不要で開放的な空間設計が可能階段が必要な分、間取りの自由度が制限される
採光と通風家の中央部まで光を届けにくいが、中庭などで工夫可能2階に窓を設けることで採光や風通しを確保しやすい
冷暖房効率空間がワンフロアで空調管理しやすい階層による温度差が生じやすい
必要な土地面積広い敷地が必要限られた土地でも延べ床面積を確保しやすい
建築費用坪単価が高くなることが多い基礎や屋根の面積が少なく、コストを抑えやすい
メンテナンス屋根や外壁の補修がしやすくコストを抑えられる高所作業で足場が必要なためメンテナンス費用が高くなりやすい
セキュリティ外からの視線や侵入されにくい対策が必要2階からは侵入リスクが低い
災害リスク(水害)避難場所がなく、水害時のリスクが高い2階が避難場所になるため水害時のリスクが低い
災害リスク(地震・台風)構造がシンプルで重心が低いため地震・台風に強い重心が高くなるため揺れが大きくなる傾向がある

平屋のメリット・デメリットを詳しく知りたい方は下記の記事も参考にしてください。

>>「平屋はやめたほうがいい」といわれる理由と、実はたくさんある平屋のメリットを解説

4. 平屋と2階建てを検討するポイント

「平屋と2階建て、どっちにするか決められない」という方は、下記のポイントをぜひ参考にしてください。

4.1. 家族構成・ライフスタイル

家族構成やライフスタイルによって決めるのも一つの手段です。例えば、高齢者や小さな子どもがいる家庭には、階段の上り下りがなく移動が楽なバリアフリー設計の平屋が適しています。

一方、多くの部屋数が必要な家族や、個人のプライバシーを重視したい家庭、また頻繁に来客がある家庭には、居住空間とプライベート空間をきちんと分けられる2階建てがおすすめです。

4.2. 土地の条件

マイホームの資金計画では土地と建物のバランスが重要なポイントです。平屋は日当たりの良さや外部からの視線を気にせず暮らすには、余裕のある敷地が必要となります。

特に、2階建てと同じ延べ床面積を確保しようとすると、必然的に広い土地が必要なため、土地代が大きく予算を左右します。

一方、限られた予算や狭い敷地では、コンパクトに2階建てや三階建てにすることで必要な居住空間を得られるでしょう。

4.3. 災害時のリスク

住宅の安全性は、災害の種類によって特徴が異なります。地震対策の観点では、高層になるほど揺れの影響が大きくなる一方、平屋は建物の重量が軽く高さも低いため揺れの影響を受けにくい傾向があります。平屋は2階建てに比べると耐震性に優れているといえるでしょう。

ただし、現代の2階建て住宅も適切な構造設計と耐震性能を備えており、十分な安全性を確保できます。

一方、水害対策としては2階建てが有利です。洪水や津波などの浸水災害が発生した場合、2階へ避難できる選択肢があることは安心材料となります。

住んでいる地域をハザードマップで検索し、水害リスクが高いエリアでは、2階建てを選ぶことも防災対策の一つとして考慮すると良いでしょう。

参照:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」

4.4. 予算と今後の費用

住宅を総合的に比較するうえでは、初期費用と長期的な維持費用の両面から検討することが重要です。

平屋は2階建てに比べて広い土地が必要となるため、土地代が負担になります。また、同じ延べ床面積なら屋根や基礎の面積が大きくなるため、建築費用も2階建てより高くなるのが一般的です。

一方、長期的な視点では、2階建てのほうがメンテナンス費用がかさみやすい傾向があります。屋根の点検や外壁の塗り替えなどの際には、高所作業が必要となり、足場の設置費用が高額になります。

また、階段や2階部分の床などの修繕も必要になるため、年月が経つにつれて維持費の差が生じるかもしれません。

そのため、マイホーム選びでは、建築時の費用だけでなく、将来的な改修費用や維持費も含めた総合的なコストを考えておきましょう。

5. 平屋と2階建ての違いを知って家族に合った家を建てよう

マイホームを建てる際には、家族構成や将来の変化、日々の暮らし方、土地の広さ、周辺環境など、さまざまな視点からの検討が大切です。

平屋は高齢者や小さな子どもがいるご家庭に、2階建ては個室を重視する家族に向いています。

一建設では、一人の営業スタッフが窓口になり、間取りの設計提案からご入居まですべて対応します。
お客さま一人ひとりのライフスタイルに寄り添い、現在だけでなく将来を見据えた家づくりをサポートし、お客さまの理想や希望を最大限に活かした家づくりが可能です。また、年間約9,000棟を超える豊富な住宅供給実績に基づくノウハウとアイデアで、希望を形にするさまざまなアイデアを提案します。
平屋と2階建てのどちらを建てようか迷っている方は、ぜひ一建設までお気軽にご相談ください。

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※1. 出典:日経業界地図2023年版

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