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2025.06.13 | マイホーム
リビングに吹き抜けを設置するメリット・デメリットと注意するポイント

目次
はじめの注文住宅
一建設株式会社は、一戸建て住宅販売戸数日本一※1の飯田グループホールディングスの中核企業です。
ローコストとまじめに向き合い大満足のマイホームを実現します。
建築コストをおさえたマイホームを手に入れ、家計的に身軽になることで、
子どもの学費、家族との旅行や趣味、老後の建替え費等、より豊かなゆとりの生活ができます。
リーズナブルにマイホームを建てると安心した将来設計が可能になります。
※1. 出典:日経業界地図2023年版
教会や大きなホールの高い天井に憧れたことはありませんか?近年は、その開放感や明るさに惹かれて、そのような吹き抜け構造のある間取りを希望する方が増えています。
リビングに吹き抜けを取り入れると、光に満ちた広々とした空間を演出できる一方、構造上の理由から、安全性や快適性、コスト面への影響もあるため、導入の際は慎重な検討が必要です。
この記事では、リビングに吹き抜けを設置するメリットやデメリット、導入する際の注意点などを解説します。
1. 吹き抜けリビングとは
吹き抜けリビングとは文字どおり、吹き抜け構造を取り入れたリビングのことです。
吹き抜けとは、上下複数階にまたがる空間のことで、天井や床の一部または全部を抜くことで上下のフロアをつなげ、開放感のある高い天井を実現します。
例えば、2階建ての家で吹き抜けをつくる場合は、1階の天井と2階の床の一部または全部を抜き、1階から見た天井は2階分の高さとなります。
吹き抜けの魅力とメリットを詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>吹き抜けとは?マイホームをおしゃれにするだけではない魅力と注意ポイントを解説
2. 吹き抜けリビングのメリット5選

吹き抜けリビングの主なメリットは以下のとおりです。
2.1. 圧倒的な解放感が生まれる
吹き抜けリビングをつくる最大のメリットは、圧倒的な開放感です。空間に高さが生まれることで、実際よりも家が広く感じられます。このため限られた面積でも、吹き抜けを取り入れることで広々とした開放感のあるリビングが演出できます。
2.2. 採光性が向上する
吹き抜けを設置すると、上階の窓から1階まで光が差し込むため、室内全体が明るくなります。このため周囲に高い建物があるなどの採光に不利な立地条件でも、自然光を取り入れやすくなります。
2.3. 空気の流れができ風通しが良くなる
吹き抜けをつくると、空間が縦に広がることで「立体通風」と呼ばれる空気の通り道ができます。
また、温かい空気は上にのぼっていく性質があります。このため高い位置に窓や換気口を設置することで空気の循環が生まれ、家全体の風通しが良くなります。
2.4. 洗練されたデザイン空間の創出
開放感のある吹き抜けリビングは、インテリアや窓、階段などディテールにこだわることでさらに洗練された印象になります。例えば、オープン階段を設置すれば上下階が視覚的につながり、より広々とした空間づくりが可能です。
また、大型のシャンデリアや壁掛け時計など、縦の空間を活かした装飾もよく映えるでしょう。
2.5. 家族間のつながりが感じられる
一般的な住宅では、1階から2階に話しかける場合、音が壁や天井に遮られるため、大きな声を出す必要があります。しかし、吹き抜け構造の場合は音が響きやすく、姿も見えやすいため、違う階にいる家族にも話しかけやすく存在を感じやすいです。
常にお互いの気配が感じられることから、自然と会話やコミュニケーションも生まれやすくなるでしょう。
3. 吹き抜けリビングのデメリット5選
ただし、吹き抜けリビングには以下のようなデメリットも存在します。
3.1. 光熱費が高くなる
吹き抜けがあると縦の空間が増えるため、冷暖房が効きにくくなります。その結果、エアコンや暖房器具の長時間使用につながり、光熱費が増加することがあります。
特に2階部分をガラス張りにすると、夏は外の熱が室内に入りやすく、冬は熱が逃げやすくなるため注意が必要です。
3.2. 音が響きやすい
吹き抜けリビングは声だけでなく、生活音も響きやすいため注意が必要です。例えば、帰宅時の物音で目が覚めてしまったり、物音が気になって仕事や勉強に集中できなかったりする可能性があります。
特に子どもがいる場合や家族で生活リズムが異なる場合は、お互いに配慮が必要です。
3.3. 匂いが広がりやすい
吹き抜けは風通しが良いため、匂いも広がりやすいです。壁や天井などの仕切りも少ないため、焼肉やカレーなどの料理をすると、家全体に匂いが充満する可能性があります。
3.4. メンテナンスが大変
吹き抜け部分にある窓や照明は高い位置にあるため、メンテナンスや掃除が困難です。自力でおこなう場合、高所での作業となるため転落に注意しましょう。
安全性を踏まえると専門業者への依頼が理想的ですが、その場合は継続的なコストが発生します。
3.5. 強度に影響がある
一般的に、床や天井の面積が広い建物のほうが耐震性は高いとされています。しかし、吹き抜けをつくると上階の床の一部を抜く必要があるため、床の面積が減って揺れに弱くなります。
このため吹き抜けのある家づくりでは、建築士や構造設計士など専門家の意見を聞くことが重要です。
4. 吹き抜けリビングを設置するときの注意点
上記のデメリットを考慮すると、吹き抜けリビングを設置する際は下記の点に注意が必要です。
4.1. 断熱・空調対策を万全に
吹き抜けリビングでは室温を一定に保ちにくいため、断熱性と空調効率を高める工夫が重要です。具体的な対策としては、シーリングファンを設置する、全館空調システムを導入する、高性能な断熱材を使用するなどの方法があります。建物の設計や費用面も考慮して、最適な方法を検討しましょう。
4.2. 窓の位置と大きさを適切に設置する
窓の位置や大きさは採光や断熱性に関わる重要な要素です。方角や周囲の建物などの立地条件を考慮し、光を取り込みやすい場所に窓を設置しましょう。
また、窓は大きければ大きいほど採光性が高まりますが、断熱性は低下します。特に、夏場は強い日光が差し込むことで室温が急激に上昇する可能性があるため注意が必要です。
その他プライバシーの問題やセキュリティ面なども考慮して、窓の大きさやガラスの種類を検討しましょう。
4.3. 防音と匂いの対策をする
吹き抜けリビングは、開放的な空間を演出できる一方、音や匂いが広がりやすいのがデメリットです。快適な住環境を実現するために、防音・匂い対策をしっかり講じましょう。
防音対策としては、2階の部屋のドアや壁を防音仕様にする、防音カーテンを設置するなどの方法があります。
匂い対策としては、適切な場所に換気窓を設置する、キッチンをガラス戸で仕切るなどの方法が有効です。
4.4. メンテナンスを考慮し照明計画を立てる
吹き抜け部分にある照明の掃除や交換は困難なため、メンテナンスのしやすさを考慮した照明計画を立てることが重要です。
照明は1階部分に設置する、寿命が長いLED電球を採用する、足場を設置するなど、設計段階から工夫しておくことでメンテナンスの負担を軽減しましょう。
4.5. 安全性能を高める
吹き抜けは構造上、耐震性の低下や転落事故などのリスクが考えられます。
吹き抜けリビングのある間取りで耐震性を確保するには、吹き抜けや開口部の大きさを制限する、免震装置・制震装置を導入するなどさまざまな方法があります。建築会社の担当者や建築士、構造設計士などの専門家に相談し、安全性にも配慮した住まいづくりを目指しましょう。
小さな子どもやペットがいる場合は、部分的に壁にする、腰壁や手すりを設けるなどの転落防止対策も重要です。
5. 吹き抜けリビングの設置を後悔しないためのポイント

吹き抜けリビングには、家全体を明るく、開放感に見せる魅力があります。その反面、住まいの快適性や安全性、費用面にも影響があることから、導入を迷っている方も多いでしょう。
吹き抜けリビングの設置を後悔しないためのポイントは以下のとおりです。
5.1. 実際に吹き抜けのある住宅を見学する
実際に吹き抜けのある住宅を見学すると、空間の広がりや明るさ、音の響きなど言葉では表現しきれない感覚的な違いを体感できます。
また、複数のモデルハウスを見学すれば、自分が理想とする吹き抜けのイメージがより具体的になります。その結果、設計時の方針や優先順位が明確になり、後悔のない家づくりにつながるでしょう。
5.2. 家族のライフスタイルに合った設計か確認する
どんなに吹き抜けの開放感やデザイン性が気に入っても、家族のライフスタイルに合っていない場合は、のちのちの後悔や不便さにつながる可能性があります。
例えば、家族のなかに音に敏感な方や、夜勤がある方がいる場合、生活音がストレスになる可能性があります。憧れだけでなく、理想と現実のバランスをよく考えたうえで慎重に判断することが重要です。
5.3. メンテナンスや将来的なコストを考慮する
吹き抜けリビングは冷暖房効率が低いため光熱費が高くなる傾向があります。また、吹き抜け部分にある窓や照明はメンテナンスが困難なため、定期的に手間や費用がかかります。
さらに快適性を重視して全館空調システムや高性能な断熱材などを導入する場合は、そのぶん初期費用が必要です。
このような理由から、吹き抜けは初期費用だけでなく、長期的にもコストがかかりやすい選択肢です。将来的なコストも踏まえてしっかり資金計画を立てておかないと、のちのち金銭的な負担が大きくなる可能性があります。
5.4. プロと相談し適切なプランを進める
吹き抜けリビングの設置は、家全体の性能や間取りに大きく影響します。このため専門家の意見を取り入れながら、各家庭のニーズやライフスタイルに合ったプランを練ることが重要です。
理想とする空間のイメージを具体的に持ち、希望条件に優先順位をつけておくと、より適切なアドバイスを受けやすくなります。スムーズに要望を伝えられるよう、家族で事前によく話し合っておきましょう。
6. 建築実例・建築事例
「一建設」でも、吹き抜けリビングを取り入れた注文住宅の施工実績が複数ございます。
ここからは、実際に一建設が手がけた吹き抜けリビングのある家の建築事例を2つご紹介します。
6.1. リビング吹き抜けで2階ホールまで一体となった解放感を実現

2階ホールまで続く吹き抜けが、家全体の一体感と開放感を実現。吹き抜け部分の窓から光が差し込み、モダンな雰囲気のなかにもどこか温もりを感じる心地良いリビング空間となっています。
開放感と安全性を兼ね備えたスタイリッシュなデザインで、吹き抜けの高さを活かしたアクセントウォールが印象的です。
6.2. 吹き抜けのある2階リビング

2階に吹き抜けリビングがある、モノトーンでまとめた3階住宅です。吹き抜け部分の白い壁が光を反射することで、より広く、明るい空間に感じられます。
1階・2階天井は薄いグレーのクロスに調光調色付きダウンライトを設置。吹き抜け部分には、照明と換気の両方を担うシーリングファンライトを設置しています。
7. 吹き抜けリビングの魅力を体験しよう

明るく開放感のある空間が楽しめる吹き抜けリビング。写真や言葉だけでは伝えきれない魅力があるため、興味がある方はぜひ一度、実際に吹き抜けリビングのある住宅を見学してみてはいかがでしょうか。
また、理想的な吹き抜けリビングを実現できるかは、依頼する建築会社の力量に左右されます。実績や提案力、担当者の人柄などから総合的に判断し、信頼できる建築会社を見極めましょう。
「一建設」は、おしゃれな注文住宅の施工実績やアイデア・ノウハウを豊富に有した建築会社です。年間約9,000棟以上の住宅を供給する圧倒的なスケールメリットを活かして、高性能な住宅を低価格で提供しています。「想いも価格も妥協したくない」方はぜひ、選択肢の一つとしてご検討ください。
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