公開日:2026.11.04 | 更新日: 2026.11.04 | マイホーム

玄関ポーチとは?設置費用、後悔しない選び方、建築実例を解説

はじめの注文住宅

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※1. 出典:日経業界地図2025年版

玄関ポーチとは、玄関ドアの外側に設けられる出入りのためのスペースです。屋根や庇(ひさし)を設けることが多く、雨や日差しを避けながら出入りできるように計画されます。

屋根があれば雨の日でも落ち着いて鍵を開けられ、広さに余裕があれば荷物の一時置きや宅配ボックスの設置にも活用できます。

一方で、広さや屋根の形、床材・タイル、照明などを十分に検討せずに決めると、「思ったより狭かった」「暗くなってしまった」など、住み始めてから後悔につながるかもしれません。

この記事では、玄関ポーチの基礎知識からメリット・デメリット、種類、設置費用、後悔しないための選び方までわかりやすく解説します。一建設が手がけた玄関ポーチの建築実例もご紹介しているので、注文住宅の玄関回りを検討している方はぜひ参考にしてください。

1. 玄関ポーチとは?

玄関ポーチとは、玄関ドアの外側に設ける、屋根や庇(ひさし)がかかった出入りのためのスペースです。屋内と屋外をつなぐ中間的な場所で、雨や雪、強い日差しを避けながら玄関の鍵を開けたり、荷物を一時的に置いたりできます。

また、玄関ポーチは住まいの正面に位置することが多く、外観の印象を左右する場所でもあります。広さや屋根の形、床材・タイル、照明などを住宅全体のデザインに合わせて計画すると、使いやすさと見た目の両方を整えやすくなるでしょう。

1.1. 玄関アプローチとの違い

玄関ポーチと混同しやすいものに「玄関アプローチ」があります。両者の主な違いは次のとおりです。

比較項目玄関ポーチ玄関アプローチ
場所玄関ドア前のスペース門や道路側の敷地入口から玄関までの通路や空間
役割雨や日差しを避けながら出入りするためのスペース敷地入口から玄関までの移動動線
工事区分建物本体と一体で計画されることが多い一般的に外構工事として計画される
建築面積形状や屋根・庇の張り出し方などによって算入範囲が異なる通路そのものは通常、建築面積には含まれない

注文住宅では、玄関ポーチと玄関アプローチを別々に考えるのではなく、段差や床材、幅、照明などをあわせて計画すると、使いやすくデザインも統一感のある玄関回りに仕上げられます。

2. 玄関ポーチのメリット

玄関ポーチには、雨や日差しを防ぐだけでなく、玄関回りを使いやすくしたり、外観を整えたりするメリットがあります。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2.1. メリット1:日差しや雨風、雪のストレスを減らせる

屋根や庇のある玄関ポーチは、雨や雪、強い日差しを遮り、玄関での出入りをしやすくしてくれます。

例えば雨の日でも、ポーチの下で傘を閉じてから玄関の鍵を開けたり、濡れにくい場所で荷物を持ち替えたりできます。子どもと一緒に出入りするときや買い物で両手がふさがっているときにも便利です。

玄関ポーチに十分な奥行きを確保しておけば、風をともなう雨や雪が玄関付近まで入り込むのも抑えやすくなります。

なお建築基準法により、柱のない庇でも突き出しが1メートル以上だと超過分が建築面積に算入される恐れがあるため、建ぺい率に余裕がない土地では設計段階で寸法を調整しましょう。

2.2. メリット2:玄関の汚れや劣化を抑えられる

玄関ポーチの屋根や庇は、玄関ドアや玄関回りの設備に雨風や直射日光が直接当たるのを抑える役割もあります。

雨による泥はねや紫外線などの影響を受けにくくなるため、玄関ドアやポストなどの汚れ・劣化を抑えることにもつながります。

なお、玄関ポーチがあっても風向きや屋根の大きさによって雨や日差しが入り込むため、すべてを防げるわけではない点には留意しましょう。

2.3. メリット3:傘立てや宅配ボックスを置ける

広さに余裕がある玄関ポーチなら、傘立てや宅配ボックスなどを設置するスペースとしても活用できます。

特に宅配ボックスがあれば、不在時でも荷物を受け取りやすくなるため、共働きや外出の多い家庭にも便利です。

設置する場合は、玄関ドアの開閉や人の通行を妨げないよう、注文住宅の設計段階から必要なスペースを確保しておくと使いやすくなります。

2.4. メリット4:防犯カメラなどでセキュリティを強化できる

玄関ポーチには、防犯カメラや人感センサー付きの照明などを設置できます。

人が近づいたときに照明が点灯するようにしたり、防犯カメラを目につきやすい位置に設置したりすることで、玄関回りの防犯対策の強化につながります。

ただし、防犯設備だけに頼るのではなく、玄関ドアの施錠設備や外からの見通しなども含め、住まい全体で防犯対策を考えることが大切です。

2.5. メリット5:外観にアクセントを加えられる

玄関ポーチは住まいの正面に配置されることが多く、家の第一印象を左右する部分でもあります。

屋根や庇、タイル、玄関ドア、照明などの色や素材を外壁と合わせれば、住宅全体に統一感を持たせられます。一方で、玄関ポーチだけ素材や色を変えて、外観のアクセントにすることも可能です。

注文住宅では、玄関ポーチ単体でデザインを考えるのではなく、外壁や玄関アプローチを含めてコーディネートすると、まとまりのある外観に仕上げやすくなります。

3. 玄関ポーチのデメリットと対処方法

玄関ポーチは利便性の高いスペースですが、設計や素材の選び方によっては、次のようなデメリットがあります。

あらかじめ注意点と対処方法を知り、間取りや予算とのバランスを考えて計画しましょう。

3.1. デメリット1:施工コストがかかる

玄関ポーチをつくるには、屋根や庇、床材・タイルなどの施工費用がかかります。さらに、照明や手すり、目隠し、防犯カメラなどの設備を追加すると、その分費用も増えていきます。

デザイン性や機能性を高めるほど費用がかかりやすいため、必要な設備を整理し、予算とのバランスを考えながら計画することが大切です。

3.2. デメリット2:玄関回りが暗くなりやすい

玄関ポーチの屋根や庇を大きくすると、直射日光を遮れる一方で、玄関回りに自然光が届きにくくなる場合があります。特に玄関の方角や建物の配置によっては、昼間でも暗さを感じることがあります。

採光を確保したい場合は、屋根や庇の大きさだけでなく、玄関ドアや窓の位置、照明の配置なども併せて検討しましょう。

3.3. デメリット3:メンテナンスの手間がかかる

屋外にある玄関ポーチは、雨や風によって砂ぼこりや泥、落ち葉などが入りやすく、定期的な掃除が必要です。また、長く使用するうちに床タイルの割れや目地の傷みなどが生じることもあります。

メンテナンスの負担を抑えるには、新築時から耐久性や掃除のしやすさを考えて床材を選ぶことがポイントです。雨に濡れる場所では水はけにも配慮し、汚れがたまりにくい玄関ポーチを計画しましょう。

4. 玄関ポーチの種類

玄関ポーチ回りの形状は、屋根や庇のつくり方によって、次のようなタイプがあります。

それぞれ外観の印象だけでなく、雨風の防ぎやすさや玄関回りの使い勝手も異なります。住宅全体のデザインや暮らし方に合わせて検討しましょう。

4.1. フラット型ポーチ

フラット型ポーチは、玄関前に庇を設けず、奥行きも持たせないシンプルなタイプです。建物の凹凸を抑えられるため、すっきりとした外観に仕上げやすいのが特徴です。

一方で、玄関前を覆うものがないため、雨や風、日差しの影響を受けやすくなります。

4.2. 庇(ひさし)型ポーチ

庇型ポーチは、フラット型ポーチの玄関上部に、必要な範囲の庇を設けたタイプです。

大きな屋根を設けなくても玄関前の雨や日差しをある程度遮れるうえ、建物の形をシンプルに保ちやすいのが特徴です。玄関回りをすっきり見せたい場合にも取り入れやすいでしょう。

4.3. 下屋(げや)型ポーチ

下屋型ポーチは、1階部分の屋根が玄関まで延び、玄関ポーチを覆うタイプです。

玄関前を比較的広く屋根で覆えるため、雨風や日差しの影響を抑えやすくなります。雨の日に玄関前で傘を開閉したり、荷物を持ったまま出入りしたりする際にも使いやすい形状です。

4.4. インナー型ポーチ

インナー型ポーチは、玄関スペースを建物の内側へ引き込むように設計したタイプです。

建物の内側へ玄関を引き込むことで、雨風が入り込みにくくなるほか、道路や隣家などからの視線も遮りやすくなります。そのため、玄関回りのプライバシーを確保したい場合にも適した形状です。

5. 玄関ポーチの設置費用

玄関ポーチの設置費用は、広さや屋根の形状、床材・タイルの種類、階段・スロープの有無などによって異なります。

また、手すりや照明、宅配ボックスを設置したり、使用するタイルや仕上げにこだわったりすると、費用が高くなることがあります。

注文住宅では、玄関ポーチが標準仕様に含まれているケースもあります。打ち合わせの際には、どこまでが標準仕様なのか、広さや床材、設備を変更すると追加費用がいくらかかるのかを確認しておくことが大切です。

6. 玄関ポーチで後悔しないための選び方

玄関ポーチは、完成してから広さや段差などを変更しようとすると、大がかりな工事が必要になる場合があります。毎日の使いやすさだけでなく、将来の暮らしまで考えて計画することが大切です。

特に次のポイントを確認しておきましょう。

6.1. 広さ

玄関ポーチの広さは、玄関ドアを開閉するスペースと、人が出入りするスペースの両方を考えて決めましょう。

家族が同時に玄関前に立つ場面や、雨の日に傘を開閉する場面など、実際の使い方を想定すると必要な広さをイメージしやすくなります。傘立てや宅配ボックスを設置する場合は、本体だけでなく使用時に必要なスペースも確保しておくことが大切です。

図面上の寸法だけでなく、玄関ドアを開いた状態で十分な通路幅を確保できるかまで確認しておきましょう。

6.2. 玄関ドア

玄関ドアには、扉を前後に開閉する開き戸と、左右にスライドさせる引き戸があります。外開きの場合はポーチ側に扉の可動スペースを確保する必要があります。

一方、引き戸は前後に大きな開閉スペースを必要としないため、玄関ポーチの奥行きを確保しにくい場合や、出入りのしやすさを重視したい場合にも検討しやすいタイプです。

玄関ドアを選ぶ際は、敷地の広さや家族の生活動線だけでなく、玄関ポーチの広さ、ドアを開けたときの人の動き、外観とのバランスまで確認しておきましょう。

玄関ドアの種類や収納、広さについて詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

>>新築注文住宅で理想の玄関|ドア・収納の種類や広さの目安・間取りの実例を紹介

6.3. 屋根

玄関ポーチの屋根は、雨や日差しをどの程度遮りたいかを考えながら、形状や大きさ、素材を選ぶことがポイントです。

屋根の奥行きが十分でないと、風を伴う雨では玄関ドア付近まで濡れることがあります。一方、大きな屋根は玄関回りへの日差しを遮り、暗く感じる原因になることもあります。

外観との調和に加えて、雨風への強さや採光、掃除・メンテナンスのしやすさまで考えて計画しましょう。

6.4. 床材・タイル

玄関ポーチの床は雨で濡れることがあるため、デザインだけでなく、滑りにくさや掃除のしやすさを確認して選ぶことが大切です。

特に表面がなめらかなタイルは、種類によっては水に濡れると滑りやすくなる場合があります。玄関ポーチには、屋外床への使用を想定し、かつ安全性が考慮されたものを選びましょう。

6.5. 階段・スロープ

道路や駐車スペースと玄関ポーチに高低差がある場合は、階段やスロープを設けます。

車いすやベビーカーでの移動、将来のバリアフリーを考えるなら、段差を解消できるスロープも選択肢です。ただし、緩やかな勾配を確保するには階段より広いスペースが必要になるため、敷地条件によっては設置が難しいこともあります。

現在だけでなく、高齢になったときの移動や家族構成の変化も考えながら、敷地に合った方法を選びましょう。

6.6. 手すり

玄関ポーチに階段や段差がある場合は、手すりを設けると昇り降りするときに身体を支えやすくなり、転倒防止にも役立ちます。

新築時には必要性を感じなくても、将来設置したくなる場面があるかもしれません。あらかじめ通路幅や設置場所を考えておけば、ライフステージが変わったときにも対応しやすくなります。

また、将来の手すり設置を想定して、設計段階で取り付け位置や下地補強について住宅会社に相談しておくと、後付けしやすくなります。

6.7. 目隠し

玄関が人通りの多い道路や隣家に面している場合は、玄関ドアを開けたときに室内が見えないかも確認しましょう。

視線が気になる場合は、玄関ポーチの前に塀や門袖、格子状のスクリーンなどを設置する方法があります。

ただし、玄関回りを囲いすぎると圧迫感が生じることもあります。外からの視線を遮りつつ、採光や風通し、外観とのバランスを考えて計画することがポイントです。

6.8. 宅配ボックス

共働き世帯や外出する機会が多い家庭では、宅配ボックスを玄関ポーチに設置することもあるでしょう。

設置する際は、宅配ボックス本体の大きさだけでなく、荷物を取り出すためのスペースや玄関ドアとの位置関係も確認しましょう。人の動線を妨げない場所を設計段階から決めておけば、玄関ポーチをすっきり使いやすくできます。

宅配ボックスをはじめ、注文住宅で検討できる設備について詳しくは、下記の記事も参考にしてください。

>>注文住宅のオプション53選!新築でやっておけばよかったと後悔しないための選び方や費用相場を紹介

6.9. 照明

玄関ポーチの照明には、軒下用ダウンライトやポーチライト、足元を照らす屋外用のライトなどがあります。

照明を選ぶ際はデザインだけでなく、玄関の鍵や足元が見える明るさの確保も大切です。夜間の利便性を高めたい場合は、人を検知して点灯する人感センサー付き照明も検討すると良いでしょう。

6.10. セキュリティ

例えば、防犯カメラや録画機能付きドアホン、人感センサー付き照明などを組み合わせる方法があります。人の接近を検知して点灯する照明は、夜間の視認性を高めるうえでも役立ちます。

ただし、防犯設備を設置すれば侵入を防げるわけではありません。玄関ドアの施錠や周囲からの見通しなども含めて、複数の対策を組み合わせることが大切です。

7. 一建設|玄関ポーチの建築実例

玄関ポーチは、住宅の外観や間取り、暮らし方に合わせてさまざまな形に設計できます。ここでは、一建設が手がけた住宅のなかから、玄関回りの工夫が参考になる3つの建築実例を紹介します。

7.1. シンプルな玄関ポーチ付きの平屋

埼玉県に建てられた、2LDK・床面積91.91㎡の平屋です。シンプルな外観に玄関ポーチをなじませながら、玄関回りの収納力にもこだわっています。

さらに、玄関とは別に6帖の土間テラスを設け、大屋根をかけることで、洗濯物や屋外で使う道具を雨から守れるスペースも確保しています。玄関回りの使いやすさと収納を重視した平屋の実例です。

>>シンプルだけど使いやすい平屋

7.2. 玄関ポーチでスタイリッシュな外観に

東京都に建てられた、2階建て・床面積108.8㎡の住宅です。玄関ポーチの屋根はステン色の後付け庇を設置し、外壁もメインのブラックのサイディングを縦張りにすることで、よりすっきりした外観となっています。

>>ホテルライクを目指してみた家

7.3. ウッディ&ツートンカラーの玄関ポーチがある家

埼玉県に建てられた、4LDK・2階建ての和モダン住宅です。木目を取り入れたツートンカラーの外観が特徴で、玄関回りも住宅全体のデザインに調和しています。

玄関には吹き抜けを設け、大型の下足入れと大容量の土間収納を配置。さらに、玄関からLDKへ向かう入口を2ヵ所設け、家族の生活動線と来客動線を分けられる回遊性のある間取りにしています。

外観のデザインだけでなく、玄関から室内へ入ったあとの収納や動線まで考えられている点も、玄関ポーチを計画する際の参考になる実例です。

>>子どもたちも喜ぶ回遊性のある明るい和モダンの家

一建設ではお客さまのご要望に応じたさまざまな建築実績があります。ぜひ他の建築実例もご覧ください。

>>建築実例・建築事例・お客様の声

8. 玄関ポーチでマイホームの利便性とデザイン性を高めよう

玄関ポーチは、雨や日差しを避けて快適に出入りできるだけでなく、宅配ボックスや照明を設置したり、外観のアクセントにしたりと、住まいの利便性とデザイン性を高められるスペースです。

一方で、広さや屋根の形状、床材・タイル、階段・スロープなどの選び方によって使い勝手は大きく変わります。現在の暮らしだけでなく、家族構成や将来の生活も想定しながら、必要な設備や動線を計画することが大切です。

一建設株式会社では、豊富な建築実績とスケールメリットを活かし、住まいの性能とコストのバランスに配慮した注文住宅を提供しています。10年間の基本保証や定期点検に加え、所定の点検・有償修繕などの条件を満たすことで最長35年まで延長できる保証制度など、入居後のアフターサービスもご用意しています。

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※記事の内容は2026年10月現在の情報に基づいています。制度や法律は今後変更・廃止される可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。
※本記事には生成AIを用いて作成したイメージ画像が含まれています。

執筆者情報

一建設株式会社

本コラムは、注文住宅・分譲住宅で豊富な実績を持つ一建設株式会社が監修しています。宅地建物取引士などの有資格者が携わり、家づくりや住宅購入に役立つ正確な情報をお届けしています。
初めての住まい選びでも安心いただけるよう、信頼性の高い情報発信を心がけています。

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※1. 出典:日経業界地図2025年版

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