お金の話
「維持管理編」

“維持費”対決
~戸建てvsマンション~

戸建てとマンション、どちらを選んだらいいのでしょうか。これは、自分の家が欲しいと思ったときに、
真っ先に悩む問題です。戸建てとマンションは、購入費用だけではなく、維持費にも違いがあります。どのような
部分にどれくらいの維持費がかかるのかを知って、戸建てとマンションを選ぶための材料にしてみましょう。

戸建とマンションの維持費にはどのような種類があるの?

住宅の購入を検討する際に忘れてはならないのが、維持費です。どうしても購入費用が気になってしまい見落とされがちなのですが、主に以下の6種類の維持費があるのです。

・固定資産税
・都市計画税
・修繕費(マンションの場合は修繕積立金)
・管理費(マンションの場合のみ)
・火災保険料や地震保険料
・自治会費用など

維持費は、戸建とマンションの両方とも「家を所有する限り、継続してかかるもの」です。一つずつ見ていきましょう。


戸建てにはどれくらいの維持費がかかるの?

ここまでにご紹介した通り、戸建てを所有する場合の維持費には、「固定資産税・都市計画税」「修繕費用」「火災保険・地震保険」などがあります。それでは実際に戸建てにはどれくらいの維持費がかかるのでしょうか。およそのシミュレーション額を見てみましょう。


マンションにはどれくらいの維持費がかかるの?

次はマンションの維持費について、およそのシミュレーション額を見てみましょう。マンションの場合も主な維持費は、「固定資産税・都市計画税」「修繕積立金」「管理費」「駐車場代」「火災保険・地震保険」「専有部分の修繕費用」などが挙げられます。


維持費のメリット・デメリット比較

戸建てとマンションの維持費について、それぞれに想定されるメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。当然、どちらが良いというわけではありませんが、戸建て・マンションを迷っている場合は、一つの検討材料にしてみてはいかがでしょうか。

戸建て

・メリット
管理費や修繕積立金が必須ではない
修繕のタイミング・修繕箇所・費用を自分で決めることができる
・デメリット
修繕の規模によっては、まとまった費用がかかる
すべて自分たちで管理・保全する必要があるため想定外の維持費も考えられる

マンション

・メリット
共有部分の管理や保全を自分で行う必要がない
修繕タイミングを自分で考える必要がない
・デメリット
修繕積立金、管理費、駐車場代(車所有の場合)が必要
管理組合への加入が必須
個人的には不要でも行わないといけない修繕もある

維持費も含めた多方面からの検討を

戸建てとマンションのいずれも、購入価格はもとより維持費もある程度の負担になることがお分かりいただけたでしょうか。

また、戸建てとマンションの維持費の違いによって、想定されるメリット・デメリットも異なってきます。

維持費で、戸建てとマンションのどちらかを選ぶわけではありませんが、納得のいく家を手に入れるためには、多方面から入念に検討することをおすすめします。