住み替えを検討しているものの「どこに相談すれば良いかわからない」と、不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
住み替えは、売却と購入を同時に進めるため複雑ですが、適切な相談先を選んで専門家の力を借りれば、自分に合った住まいを見つけやすくなります。
この記事では、住み替え相談で頼れる4つの相談先と、住み替えでよくある失敗例や対策を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
住み替え相談とは?目的とメリット
住み替え相談とは、現在のマイホームから新居への住み替えを検討する際に、専門家からアドバイスを受けることです。
住み替えでは、売却・購入・引っ越しなどの大きなイベントが同時進行し、それぞれに専門的な判断が求められ、個人で判断するには負担が大きくなります。
専門家に相談するメリットは以下のとおりです。
- 住み替え全体の適切な流れを把握
- 的確な価格査定と予算設定
- 税金負担を抑える方法の提案
- ライフスタイルに合った住み替え方法の提案
このような専門家によるサポートを受けることで、住み替えに関する不安を解消でき、複雑な手続きなどもスムーズに進められます。
住み替え相談で頼れる相談先とは?
住み替えを考えている方のなかには、「どこに相談すればいいのかわからない」と悩むケースも少なくありません。ここでは、主な相談先の種類と特徴を解説します。
不動産売買仲介会社
不動産売買仲介会社は、マイホームの売却と新居の購入を一括して相談できる頼れる存在です。不動産売買仲介会社の特徴は以下のとおりです。
主な役割 | マイホームの売却と新居の購入を一括でサポート |
対応範囲 | 売却査定・物件紹介・契約手続きなど住み替え全体 |
相談費用 | 原則無料 (仲介手数料は成功報酬型で、売買価格の3% + 6万円(税別)が上限※) |
メリット | 初期費用を抑えられる 全体の流れをまとめて進められる |
※参照:e-Gov 法令検索「宅地建物取引業法」
※参照:国土交通省「宅地建物取引業法関係」
会社選びでは、複数の会社に査定をお願いして対応などを比較すると良いでしょう。
不動産賃貸仲介会社
不動産賃貸仲介会社は、仮住まいや新居として賃貸物件を検討する際の相談先としておすすめです。不動産賃貸仲介会社の特徴は以下のとおりです。
主な役割 | 仮住まいや新居としての賃貸物件の紹介・契約サポート |
対応範囲 | 賃貸物件の提案・内覧・契約手続き・入退去に関する相談など |
相談費用 | 原則無料 (仲介手数料は一般的に家賃の約0.5~1ヵ月分(税別)が発生) |
メリット | 初期費用やメンテナンス費用を抑えられる ライフプランの変化にも柔軟に対応できる |
賃貸契約時は初期費用や更新料、退去時の原状回復義務などを事前に確認しましょう。
ただし、マイホームの売却は別途、不動産売買仲介会社への相談が必要になる点に注意してください。
ハウスメーカー・工務店
新居として注文住宅を検討している場合、ハウスメーカーや工務店が主要な相談先です。ハウスメーカー・工務店の特徴を見てみましょう。
主な役割 | 注文住宅の設計・施工を通じて、新居の建築をサポート |
対応範囲 | 土地探し・間取り設計・建築施工・アフターサービスまで一貫対応 |
相談費用 | 無料が一般的 (詳細な設計プランや見積もり作成で費用が発生する場合あり) |
メリット | 自由設計による理想の住まいづくりが可能 最新設備や高性能住宅が選べる |
土地探しから建築完了まで半年以上かかる注文住宅では、売却とのスケジュール調整が必要です。また、マイホームの売却に関しては別途、不動産売買仲介会社への相談が必要になります。
自治体・業界団体
自治体やNPO法人が主催する住み替え相談会は、中立的な立場からアドバイスを受けられます。自治体・業界団体の特徴は以下のとおりです。
主な役割 | 住み替えに関する中立的なアドバイスの提供 (多くは自治体やNPO法人主催の相談会形式) |
対応範囲 | 主に住み替え全体の流れや制度に関する相談、税制・支援制度の説明など 物件紹介や売却活動はおこなわない |
相談費用 | 無料 |
メリット | 中立的な立場でアドバイスが受けられる 営業される心配がない |
営業される心配がないため、初心者の方でも安心です。また、税制上の特例や支援制度も詳しく教えてもらえます。しかし、開催回数が少なく、希望のタイミングで相談できない場合もあります。
具体的な物件紹介や売却活動はおこなわないため、最終的には不動産会社への相談が必要です。
住み替えでよくある失敗例と対策
住み替えは人生の大きな決断ですが、計画が不十分だと思わぬトラブルの原因になります。ここでは、住み替えでよくある失敗例と対策を確認しましょう。
売却と購入のタイミングに失敗して二重ローンが発生
売り先行では資金計画が立てやすく安全ですが、仮住まいが必要になる場合があります。買い先行では仮住まいを避けられる一方、二重ローンのリスクが発生します。
資金に余裕があれば買い先行、安全性を重視するなら売り先行が適していますが、両方のリスクを回避する方法として、つなぎ融資の活用があります。
つなぎ融資とは、売却前に新居を購入するための一時的な資金を金融機関から借り入れる仕組みです。売却完了までの間、一時的に資金を補うことで新居の購入手続きをスムーズに進められます。
ただし、金利が通常のローンより高めに設定されているため、利用は必要最小限に抑えましょう。
住み替えを急いで新居選びに失敗
住み替えを急ぐあまり、十分な検討をせずに新居を決めてしまうケースもみられます。物件の印象は時間帯によって変わるため、内覧は平日・休日、昼間・夜間など複数のタイミングでおこないましょう。
内覧を怠ると、騒音や日当たりなどの問題が、住み始めてから発覚する恐れもあります。
「ラクいえ売却」では、売却後も賃料無料で1年間住み続けられるフリーレント制度を提供しています。時間と費用の余裕を持って新居を探せるため、焦って新居を決める必要がありません。
このような制度を活用することで、余裕を持って新居選びができ、納得のいく住み替えが実現できるでしょう。
売却と購入のズレで仮住まいが長期化
売却を終えた後に新居が見つからず、仮住まいの期間が長引くケースが多く見られます。当初1~2ヵ月の予定が半年以上に延びると、家賃負担が大幅に増加するでしょう。
仮住まい先では家具や荷物の制約もあり、日常生活にストレスがかかります。売却と同時に新居探しを進め、仮住まいの期間に上限を設けておくことが、有効な対策です。
仮住まい費用も含めた詳細な資金計画を立てておきましょう。
周辺環境を確認せずに住み替えて後悔
新居の建物だけに注目し、周辺環境の確認を怠ると大きな後悔につながります。
子育て世帯にとっては、学区の良し悪しや通学路の安全性、駅までの距離や通勤時の混雑状況なども見逃せないポイントです。また、スーパーや病院など生活施設へのアクセスも日常生活の快適さを左右します。
平日と休日で交通量や騒音レベルが大きく変わるため、異なる曜日・時間帯での現地確認が必要です。
治安状況は警察署や自治体のデータなどで確認し、できれば夜間の街灯の明るさや人通りもチェックしておくと安心です。
住み替え相談のベストなタイミング
住み替えの最適な時期は、ライフイベントや経済状況を踏まえて総合的に判断しましょう。子どもの進学を控えている場合、新学期に間に合うよう十分な期間を見込んで準備を始めることが大切です。
退職する予定がある方は、定年前に住宅ローンを完済できるよう逆算して計画を立てましょう。
金利動向では、低金利の場合は新居購入に有利なタイミングといえます。また、現住宅の築年数が浅いほど高値売却が期待できるため、一般的には築5年以内での住み替えが資産価値の観点から有効です。
家族のライフプランを考慮し、最適なタイミングで住み替え相談を始めれば、後悔のない判断につながります。
まとめ
住み替えを円滑に進めるための相談先には、不動産売買仲介会社だけでなく、賃貸仲介会社やハウスメーカー、自治体など複数存在します。
特に、住み替えでは住み替えローンの活用や売却・購入のタイミング調整など、専門知識が必要な場面も多いため、早めに相談しておくと安心です。
よくある失敗として、二重ローンの発生や新居選びの失敗、仮住まいの長期化などがありますが、適切な計画と専門家のサポートで未然に防ぐことができます。
もし住み替えをお考えなら「ラクいえ売却」の活用がおすすめです。売却後も1年間は賃料無料で住める制度があるため、じっくりと物件を比較検討できる時間的余裕が生まれます。
安心して住み替えを進めたい方は「ラクいえ売却」で、ゆとりある新生活への準備を始めてみてはいかがでしょうか。