家族構成の変化やライフステージの節目に合わせて、住み替えを検討する方が増えています。
住み替えは、新しい暮らしをスタートさせる大きなチャンスですが、「どのタイミングで動くべきか?」「今の家はちゃんと売れるのか?」と不安を感じ、なかなか踏み出せない方も少なくありません。
この記事では、住み替えで得られる主なメリットをはじめ、タイミングや住まいの種類別に、それぞれのメリットとデメリットを詳しく解説します。住み替えで後悔しないための進め方のコツもご紹介しますので、理想の住まいを手に入れるための参考にしてください。
INDEX
住み替えで得られる主なメリット
住み替えには、単に住む場所を変えるだけでなく、暮らし全体をより良いものにできるさまざまなメリットがあります。ここでは、住み替えで得られる主なメリットを解説します。
ライフスタイルに合った住環境を実現できる
住み替えの最大のメリットは、現在のライフスタイルに最適化された住環境を手に入れ、生活の質を大幅に向上させられることです。
例えば、子どもの成長にともない手狭になったマンションから広い戸建てへの住み替えにより、ストレスの少ない開放的な空間で生活できるようになります。また、駅近物件やスーパー・病院が徒歩圏内にある立地への住み替えによって、通勤・通学・買い物などの生活動線が短縮され、日々の移動が楽になり生活満足度が向上させられるでしょう。
住み替えはライフステージの変化に合わせた住環境の見直しとして、より快適で質の高い暮らしを実現する効果的な選択肢です。
住宅ローンの再設計で負担を減らせる
住み替えは住宅ローンの返済条件を見直す良い機会です。現在の年収や家族構成の変化に合わせて借入額や返済期間を再設計することで、月々の返済負担を軽減できるでしょう。
売却代金を新居の購入資金に充当すれば、新たな借入額を大幅に圧縮できます。特に、売却価格が現在の住宅ローン残債を上回る場合、差額分を頭金として活用できるため、新しいローンの元本を減らすことが可能です。
購入する物件が住宅ローン控除の条件を満たしていれば、さらに所得税・住民税の節税メリットも期待できます。住み替えを単なる住居の変更ではなく、ライフステージに応じた住宅ローンの最適化としてとらえることで、長期的な家計負担の軽減を実現できるでしょう。
資産価値の高い住まいへ移行できる
新築または築浅物件への住み替えにより、最新設備や高い耐震性、省エネ性能を備えた住まいを取得でき、長期的な資産価値の維持が期待できます。
立地面では、都市部や再開発が進むエリアへの住み替えが将来的な高値売却の可能性を高めます。交通利便性や商業施設の充実したエリアは、継続的な需要が見込まれ、資産価値の向上につながる見込みもあるでしょう。
なお一般的に、住宅は築年数が古くなるほど資産価値が下落する傾向が見られます。有利な条件での売却を希望する場合は、早めの住み替えを意識しておくことをおすすめします。
住み替えのタイミング別に見るメリット・デメリット
住み替えは、進め方によってメリットとデメリットが変わります。3つの主な進め方について、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
売り先行
売り先行は、現在住んでいる家を売却してから新しい家を購入する方法です。住み替えの進め方として一般的で、売却代金を新居の資金に充てられます。
【メリット】
- 売却資金が確定するため、資金計画が立てやすい
- 納得のいく価格で売却できるまで、十分な時間をかけられる
【デメリット】
- 売却と購入のタイミングがずれると仮住まいが必要になり、引っ越し費用や家賃が二重にかかる
- 内覧対応があるため、居住中の準備や清掃に手間がかかる
資金計画が安定する反面、仮住まいの費用や二度の引っ越し負担に注意が必要です。仮住まいが必要になった場合、転居先の選定や引っ越し手続きを2回おこなうことになり、時間と労力がかかります。
買い先行
買い先行は、新しい家を先に購入してから、現在住んでいる家を売却する方法です。貯蓄や収入に余裕がある方におすすめです。
【メリット】
- 新居を焦らずじっくりと探せる
- 引っ越しが一度で済むため、仮住まいの費用がかからない
- 空き家の状態で売却活動ができるため、内覧対応の負担が少ない
【デメリット】
- 売却価格が確定していないため、予算計画が立てにくい
- 現在と新居の住宅ローンが重なる二重ローンや、固定資産税の負担が生じる
- 病歴や年齢によっては、新たな住宅ローンの審査が通りにくくなることがある
二重ローンの返済が必要になる期間があるため、月々の負担が増えます。負担が増えすぎたり長期化したりしないよう、綿密な計画が不可欠です。
また、買い先行では既存の住宅ローンを抱えたまま新たなローンを組むため、金融機関の審査はより厳しくなる傾向があります。現在の住まいを購入したときより年齢を重ねているうえ、既存のローンを抱えている場合は、健康状態や収入によって審査が通りにくくなる可能性があります。
同時進行
同時進行は、新居の購入と売却活動を同時に進める方法です。住み替えローンを活用して資金の準備を進めることができ、急な転勤などにも対応しやすいのが特徴です。
【メリット】
- 売却と購入の手間と時間をできる限り減らせる
- 仮住まいや引っ越し費用などを抑えられることが多い
【デメリット】
- 複数の手続きが重なるため、スケジュール管理や書類の準備が複雑になる
- 先に売却が決まると新居探しに、新居が決まると売却に焦りが生じやすい
売り先行と買い先行の両方のメリットがある反面、手続きや各種対応が連続して発生するため、漏れやミスがないように注意が必要です。不動産会社との密な連携が特に重要になります。
住まい別に見る住み替えのメリット・デメリット
住み替え先の違いによって、得られるメリットや生じるデメリットは異なります。マンションと戸建てそれぞれの住み替えの特徴を解説します。
マンションから戸建てへの住み替え
マンションから戸建てへ住み替えることで、固定費の削減と居住環境の向上が期待できます。これまで毎月かかっていた管理費や修繕積立金、駐車場代といった固定費がなくなるため、月々の支出を抑えることが可能になります。
上下階や隣室への生活音を気にせずに暮らせる点も大きなメリットです。庭や駐車場など、自分たちの敷地を自由に使えることで、より快適な住環境を実現できるでしょう。
その反面、戸建てでは外壁や屋根の修繕、庭の手入れなどの自己管理費用や手間が発生します。また、マンションのようなオートロックや防犯カメラがない場合は、個人での防犯対策が必要です。
戸建てからマンションへの住み替え
戸建てからマンションへ住み替えると、管理の利便性と安全性が向上します。マンションは管理会社が清掃やメンテナンスをおこなうため、維持管理の手間がかかりません。オートロックや防犯カメラなどセキュリティが充実している物件が多く、安心して暮らせます。
駅の近くや商業施設に隣接する場所に建てられることが多く、電車通勤や買い物の利便性が高められることもメリットです。
一方、マンションは管理費や修繕積立金といった固定費が毎月発生します。上下階や隣室の生活音がトラブルに発展することもあるため、事前の確認が大切です。
住み替えで家が売れなかったらどうする?
住み替えを検討しているのに、売却がなかなか進まないときは、売却価格の見直しや売却活動の改善を図りましょう。不動産会社と相談し、市場の動向や近隣の成約事例を参考に、適正な価格に設定し直すことが重要です。
また、ハウスクリーニングやホームインスペクション(建物の状態調査)を実施したり、内覧の対応方法や広告を見直したりすることで、売却につなげられる可能性があります。
それでも売却が長引くようであれば、不動産会社が事前に決めた価格で買い取ってくれる「買取保証制度」を活用するのも一つの方法です。価格は通常の売却より安くなる傾向にありますが、確実に売却できるため、資金繰りの悪化やスケジュールの遅延といった住み替え上のリスクを軽減できます。
住み替えで失敗しないための進め方のコツ
住み替えを成功させるには、計画的な準備が重要です。資金面の不安や手続きの複雑さから失敗するケースを避けるため、3つの重要なポイントを解説します。
資金計画を立てて予算の上限を明確にする
住み替えでは多額の費用が発生します。現在の住宅ローン返済、売却・購入時の諸費用、引っ越し費用など、すべての支出を洗い出し、無理のない資金計画を立てることが重要です。
特に、住宅ローンが残っている場合、売却代金で完済できるか必ず確認しましょう。ローン残債が売却価格を上回る「オーバーローン」状態では、不足分を自己資金で補填する必要があります。
また、売り先行・買い先行・同時進行のどの方法を選ぶかによって、つなぎ融資やダブルローンの金利負担、仮住まいの賃料など追加費用が発生する可能性があります。各パターンのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の状況に最も適した進め方を選択しましょう。
税制優遇と補助金を確認して費用を抑える
住み替えにかかるお金の負担を少しでも軽減するために、税制優遇や補助金が活用できないか確認しましょう。例えば、以下のようなものが挙げられます。
| 項目 | 内容 |
| マイホーム売却時の3,000万円特別控除 | 売却して得た利益(譲渡所得)から、最大3,000万円が控除される特例 |
| 特定のマイホームを買い換えたときの特例 | 譲渡益に対する課税を、買い換え先の物件に繰り延べられる特例 |
| 住宅ローン控除 | 年末のローン残高に応じて所得税や住民税が控除される制度 |
制度や特例は併用できないものもあるため、ご自身の状況でどれが一番メリットになるかを事前に確認しましょう。また、子育て世帯を支援する助成金や、省エネ住宅に対する補助金なども活用できる場合があります。
参照:国税庁「No.3302 マイホームを売ったときの特例」
参照:国税庁「No.3355 特定のマイホームを買い換えたときの特例」
参照:国土交通省「住宅ローン減税」
不動産会社を選定して売却・購入の流れを設計する
住み替えがうまくいくかどうかは不動産会社の選択で大きく左右されます。単に取引の橋渡しをするだけでなく、売却から購入まで一貫してサポートできるパートナーを見つけることが重要です。
不動産会社を選ぶ際は、売買実績の豊富さ、地域情報への精通度、住み替え案件での経験値を重点的に確認しましょう。売却査定だけでなく、購入スケジュールの調整、住宅ローンの相談、各種手続きのサポートまで、包括的に対応できる体制があるかも確認しておくことが重要です。
複数の不動産会社を比較検討し、ニーズと希望を最も理解し実現できるパートナーを選択することが、スムーズな住み替えの実現につながります。
まとめ
住み替えは、ライフスタイルの変化に合わせて、より快適な住まいと暮らしを手に入れるための良い機会です。成功させるためには、売り先行、買い先行、同時進行、それぞれの特徴を理解し、ご自身の状況に合った進め方を選ぶことが大切です。
また、資金計画をしっかり立て、税制優遇や補助金を活用すれば、費用負担を軽減できます。そして、信頼できる不動産会社を見つけ、売却から購入までの流れをスムーズに進めていきましょう。
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