不動産を売却する際に「できるだけ早く現金化したい」「内覧やリフォームの手間をかけたくない」方には、不動産買取業者の利用がおすすめです。買取業者は仲介業者とは異なり、スピーディーで手間の少ない取引が可能です。
この記事では、安心して依頼できるおすすめの買取業者5選をご紹介します。また、買取業者と仲介との違い、利用するメリット、注意点を解説しますので、売却方法に迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
不動産買取業者とは？買取と仲介の違い
不動産を売却する方法には「買取」と「仲介」の2種類があり、それぞれ特徴や仕組みが異なります。不動産買取業者の基本情報から、買取と仲介との違いを解説します。
不動産買取業者とは物件を直接買い取る不動産会社のこと
不動産買取業者とは、売り主から直接物件を買い取る専門の不動産会社を指します。仲介業者のように第三者の買い主を探す必要がなく、スピーディーな売却が可能です。
物件の査定後、不動産買取業者が提示した金額に同意すれば契約が成立するシンプルな仕組みのため、比較的スムーズな売却ができる点が特徴です。
買取と仲介の違い
不動産を売却する際は、買取業者と仲介業者のどちらを利用するかによって、売却スピードや価格に違いがあります。以下の表で、それぞれの特徴を比較しましょう。
| 比較内容 | 買取 | 仲介 |
| 売却先(買い主) | 不動産買取業者が直接買い取る | 仲介業者を通して主に個人に引き渡す |
| 売却期間 | 最短数日～1週間 | 3ヵ月前後 |
| 成約価格 | 市場価格の7割程度 | 市場価格ベース |
買取と仲介では、売却先(買い主)が異なります。買取の場合は、不動産買取業者が直接買い取りますが、仲介では不動産会社を通じて第三者（主に個人）に売却するのが一般的です。
買取業者は購入した物件をリフォームや修繕を施して再販するため、その分の諸費用が差し引かれ、成約価格は仲介業者に比べて低くなる傾向にあります。ただし、売却スピードは買取業者の方が早く、最短で数日、長くても1ヵ月ほどで現金化が可能です。
物件を短期間で売却したい方や手続きの負担を減らしたい方には、買取業者の利用がおすすめです。
おすすめの不動産買取業者5社を比較
実績のあるおすすめの不動産買取業者を5社、ご紹介します。
一建設(ラクいえ売却)
一建設株式会社が提供する「ラクいえ売却」では、売却後も最長1年間住み続けられる「フリーレント制度」や「引っ越し費用サポート」など、サポート体制が充実しています。
また、あらかじめ設定された基準額より高く売却できた場合、利益の一部が還元される「キャッシュバック制度」が用意されています。実際にご利用いただいた方の90％がキャッシュバックを受け取った実績があり、多くのお客さまから高く評価されている制度です。
急いで売却する場合や、ダブルローンのリスクも解消できるため、安心した取引が可能です。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 一建設株式会社 |
| 商品・ブランド名 | ラクいえ売却 |
| 本社所在地 | 東京都豊島区南池袋2-25-5 藤久ビル東5号館 |
| 電話番号 | 03-5928-1700(代表) |
| 営業所 | 東京・神奈川・大阪・愛知 ※その他エリアは要問い合わせ |
| 対応可能不動産 | マンション・一戸建て |
カチタス
「カチタス」は全国に130店舗以上を展開する不動産買取業者で、地域に根差したサービスを提供しています。査定価格の提示は最短3日、現金決済まで約3週間とスピーディーな買取が可能です。
再販に向けて自社でリフォームをおこなうため、築年数が古く他社で断られた物件も、買取に対応できる場合があります。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社カチタス |
| 商品・ブランド名 | カチタス |
| 本社所在地 | 群馬県桐生市美原町4番2号 |
| 電話番号 | 0120-593-000 |
| 営業所 | 全国130店舗以上 |
| 対応可能不動産 | マンション・一戸建て |
ホームネット
「ホームネット」は、中古マンションの買取再販やリノベーション事業を中心に展開する不動産会社です。買取後のリノベーションに力を入れており、物件価値を高めるリフォームに強みを持っています。
国内一流メーカーと連携し、建具や床材に加えて、システムキッチンや水廻りなど高品質な設備を備えて再販するため、購入後も快適に暮らせる物件として提供されています。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社ホームネット |
| 商品・ブランド名 | ホームネット |
| 本社所在地 | 東京都渋谷区本町3-12-1 住友不動産西新宿ビル6号館12階 |
| 電話番号 | 03-5333-8181 |
| 営業所 | 東京・大阪・福岡など全国に15店舗 |
| 対応可能不動産 | 主にマンション※詳細は要問い合わせ |
リプライス
「リプライス」は、中古住宅の買取再販を手がける不動産会社です。売却活動をせずに直接買取をおこなうため、最短4週間で現金決済が可能です。家具が片付いていない物件も、そのままの状態で売却できます。
さらに、現地調査をもとに正式な買い取り金額を提示するため、安心した取引が可能です。売却完了まで情報を公開しないことから、近所に知られることなくスムーズに売却できるのが魅力です。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社リプライス |
| 商品・ブランド名 | リプライス |
| 本社所在地 | 愛知県名古屋市中区栄1丁目9−16 NFビルディング3F |
| 電話番号 | 052-228-8205 |
| 営業所 | 愛知・東京・福岡など全国に16店舗 |
| 対応可能不動産 | マンション・一戸建て |
スター・マイカ
「スター・マイカ」では、売り主の状況に合わせて3つの売却プランを選択できます。金融機関との連携により、査定後1週間で現金化ができる点がメリットです。
賃貸中のまま売却できる「オーナーチェンジ」や、自宅に住みながら売却可能な「リースバック」、不用品が残ったままでも現金化できる「空室・居住中」を用意しています。
契約後にリフォームをおこなうため、築年数が古く室内状況が悪い物件でも買い取り可能です。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | スター・マイカ株式会社 |
| 商品・ブランド名 | ・マンション専門 オーナーチェンジ ・マンション専門 リースバック ・マンション専門 空室・居住中 |
| 本社所在地 | 東京都港区虎ノ門四丁目3番1号城山 トラストタワー28階 |
| 電話番号 | 03-5776-2815(仕入部門) |
| 営業所 | 東京・札幌・仙台・横浜・大阪・神戸・福岡 |
| 対応可能不動産 | マンション |
不動産買取業者を選ぶ3つのメリット
不動産買取業者を利用する3つのメリットを、具体的に解説します。
売却スピードが早い
不動産買取業者は、売却までのスピードが早い点がメリットです。仲介で売却する際の平均的な成約期間は3～6ヵ月が目安で、条件によっては1年以上かかる場合もあります。
また、仲介契約が成立しても、買い主の住宅ローンが承認されるまでは引渡しができないケースもあります。一方、買取業者は物件を直接購入するため、早ければ相談したその日に見積もりや契約が可能です。
急な転勤やまとまった現金がすぐに必要な売り主には、買取業者での短期売却が適しています。
リフォームや内覧の手間がかからない
買取業者を利用すれば、物件をそのまま引き渡せるのがメリットです。仲介で売却する際は、買い主を募るために広告や内覧対応が必要です。特に内覧の準備では、家の清掃やスケジュールの調整など手間や時間がかかります。
一方、買取業者は購入した物件を自社でリフォームして再販するのが一般的です。そのため、売り主が修繕や内覧に費用や時間をかける必要がありません。
契約後のトラブルの責任を負わなくて良い
不動産売買では、買い主が不当に不利益を被らないようにする「契約不適合責任」が定められています。「不適合責任」とは、契約内容と実際の物件の状態が適合しない場合に、売り主に課せられる責任のことです。
例えば、売却後にシロアリ被害や物件の欠陥が見つかった場合、売り主が修繕費用や損害賠償を負担する可能性があります。個人間での取引（仲介を通じた売買）では、この責任を契約内容に含めるのが一般的です。
一方、買取業者による売却では、契約書に「契約不適合責任を負わない」という免責特約を設けるのが通例です。
そのため、売り主が責任を問われることはほとんどなく、古い物件や状態が悪い物件でも安心して売却できます。
不動産買取を利用する際の注意点
不動産買取にはさまざまなメリットがありますが、一方で注意しておきたいポイントもあります。買取業者を利用する際に押さえておきたい注意点を解説します。
仲介業者よりも売却価格が低くなりやすい
不動産買取業者では、物件購入後にリフォームやリノベーションをおこない、さらに広告宣伝費などの諸費用をかけて再販します。そのため、これらの諸費用が差し引かれた価格が査定額となります。
一般的な買取業者の売却価格は、仲介業者の相場より7～8割になることが一般的です。仲介業者よりも売却価格が低くなりやすく、複数業者に見積もりを取るなど対策が必要です。
住宅ローンの完済が必要になる
住宅ローンが残っている物件は、金融機関の抵当権が設定されており、そのままでは売却できません。売却するには抵当権の抹消が必要で、売却代金や自己資金で住宅ローンを事前に完済する必要があります。
買取業者であれば、査定金額の目安がすぐに把握できます。そのため、住宅ローンがある方はまずは買取業者に査定を依頼し、売却費用で残債が完済できるのかを確認しておきましょう。
税金や手数料などの諸費用がかかる
不動産を売却する際は、税金や手数料などの諸費用がかかります。諸費用の主な種類や費用の目安は、以下のとおりです。
| 諸費用の種類 | 内容・費用目安 |
| 抵当権抹消登録費用 | ・登記手数料は不動産1件あたり1,000円 ・土地と建物の場合は2,000円 ・司法書士へ依頼する場合：約1.3万～2万円程度 |
| 住宅ローン一括返済の手数料 | ・2万円～5万円が目安 ※金融機関や契約内容によって異なる |
| 譲渡所得税(※1) | ・不動産の所得期間により異なる(※2) ・不動産を売却した翌年の確定申告時に支払う |
| 印紙税 | ・売買契約書などに貼る収入印紙代 ・不動産売却価格により異なる |
売却により利益が出た場合、翌年の確定申告時に譲渡所得税を納める必要があります。ただし、条件を満たす場合には、3,000万円まで控除できる特例(※3)があるので、事前に確認しておきましょう。
(※1)参照：国税庁「No.1440譲渡所得(土地や建物を譲渡したとき)」
(※2)参照：国税庁「No.3152譲渡所得の計算のしかた(総合課税)」
(※3)参照：国税庁「No.3302マイホームを売ったときの特例」
まとめ
不動産買取業者を利用すると、売却までのスピードが早く短期間で売却できます。また、仲介業者を通す際のリフォームや内覧にかかる手間が不要です。
さらに、売却後に雨漏りやシロアリ被害などの欠陥が見つかっても、売り主が修繕費などを負担する必要がない場合がほとんどです。一方で、仲介に比べて売却価格が低くなりやすい点や、住宅ローンが残っている場合は完済が必須である点には注意が必要です。
家の住み替えと同時に売却を検討している方には、「ラクいえ売却」がおすすめです。ラクいえ売却は、分譲住宅販売戸数日本一(※1)の飯田グループホールディングスが提供するサービスで、信頼と実績に基づき、戸建てもマンションも適正な価格で買い取りしてもらえます。
まずは「無料査定」を利用して買取価格を確認し、残債や資金計画と照らし合わせながら売却方法を検討しましょう。
(※1)分譲戸建住宅市場におけるシェア(2023年4月1日～2024年3月31日住宅産業研究所調べ)
