住まいのメンテナンスガイド
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よくある質問Q&Aトラブルの対処方法スケジュールメンテナンス住まいの点検リスト第一章・外部編第二章・内部編第三章・水回り編第四章・設備編第五章・お手入れ編お手入れカレンダーカビは澱んだ空気を好みます。そこで、窓を開けたり、換気扇を稼働させて、空気が滞らないように、こまめに換気や通気をしましょう。同時に、こもった湿気も追い出すようにしましょう。押入や収納スペースにはスノコを敷くようにします。スノコと床に空間ができ空気の流れが良くなることで湿気が溜まりにくくなります。家具なども壁から5から10cm位 離すと良いでしょう。こまめに掃除をして、カビの栄養になる汚れやホコリを取り除くことが大切です。また、エアコンや除湿器、加湿器などの空気を循環するものは、定期的にフィルターなどを清掃しましょう。室内の湿度30〜60%を目安に保ちましょう。カビは70%以上の湿度で繁殖しやすくなり、80%を超えると繁殖スピードが一気に早くなります。湿度が高すぎると結露の原因になり、カビやダニが発生しやすくなります。濃度70%~80%の消毒用アルコールを、ティッシュに含ませて拭き取るだけ。アルコールはすぐに蒸発していくので、傷みやすい畳・木製家具・壁紙や窓に生えた黒カビにも効果的です。カビはアルコールに非常に弱く、アルコールに触れるとカビの胞子が死滅します。66住まいのメンテナンスガイド第五章・お手入れ編「発酵食品」や「ペニシリン」のように、カビは私たちの生活に役立っている反面、放出する胞子が原因で、アレルギー疾患を起こしたり、胞子をエサとするダニを発生させたり、カビの世界は、有益にも害にもなります。結露ができると、カビが室内に発生します。カビが発生するとダニのエサになります。つまり結露を予防することが重要です。結露と同様にカビの発生を予防することは、なかなか難しいことです。しかし出来るだけ予防することでカビの発生を遅らせることは可能です。カビが発生してしまったら、繁殖スピードが早いため、発見したらすぐに対処してください。日常のお手入れカビを防ぐ3大ポイント■換 気■掃 除■多湿を防ぐ対処方法■アルコール消毒液を使った掃除方法注意点<水拭きと掃除機はNG>水拭きでカビを除去することはできません。逆に水気と拭き掃除が カビの繁殖範囲を広げてしまいます。掃除機でカビを吸い取ると、掃除機の排気と一緒に吹き出して広範囲に撒き散らしてしまいます。掃除機内で繁殖するおそれもあります。カビ04

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